| こんにちは。赤崎いくやです。 返信が遅れて申し訳ありません。 この度は当サイトへお越しいただき、ありがとうございます。
イカッカラカムイの「イカッカラ」は、萱野茂氏のアイヌ語辞典によれば、「i-kat-kar」で「自分・容姿・作る」、よって、「惑わす(男女間の恋愛的な意味)」という訳があるようです。
また、「イカラカラ(刺繍する)」の、方言と口頭訛りが入ったカタカナ表記にも感じます。
同辞典によれば、イカラカラは、「i-kar-kar」と表記される言葉であり、カタカナで表記するならば「ラ」は小文字になるところです。 この小文字になる部分は、実際の発音を聞くと詰り音の「ッ」に聞こえることもあるため、聞き書きなどの文字から単語を探すときの、にくいあんちくしょうとなっています。
また、『アイヌラックル伝』を確認したところ、「造化の女神、イカッ・カラ・カムイ」とありましたので、文脈からして「イカラカラ」が刺繍を指すのではなく、物づくりに特化しているのを表している場合もあります。訳すなら「自ら作り作る神」とでもいったところでしょうか。
ただ、これらは赤崎個人による解釈であり、アイヌラックル伝の著者である山本多助氏が道東出身であること、今回引用した萱野辞書は沙流方言が多いことなどをご留意いただき、実際とは異なる訳である可能性もあることをご了承いただけますと幸いです。
大変申し訳ありませんが、コタンカラカムイの妹が他の伝承に出てきているかどうか、すぐには探せそうにないです。すみません。
コタンカラカムイの妹を名称不詳としたのは、更科源蔵氏の『アイヌの神話』を根拠にしています。 同著にてコタンカラカムイの妹は、兄が怪我をしてそこへ駆けつける際に流した涙や鼻水が、鳥になったり植物になったりしたという伝承が紹介されています。
また、コタンカラカムイはサマイクルと同一視されている部分もあるので、サマイクルにあたると関連したものが見つけやすくなるかもしれません。 |
No.160 - 2016/04/09(Sat) 14:43:51 |