広東語のピンインについて、前に、「普通話のピンインと大きく矛盾しない」という条件をつけたいと書いたら、香港loveさんから“北京語とかぶらないように。という意図は個人的には気に入らないんですが”というご意見がありました。広い中国で色々な言語があって、その中の北京語は北京が長い間、政治の中心地であるということもあって、いわゆる標準語として扱われていて、広東語を含めてその他の言語は方言として扱われています。今の時点ではあり得ないことだと思いますが中国が分裂して広東省が独立でもしない限り、この扱いは変わりません。私は広東語と普通話の二つの言語がどちらも使われることを希望します。そこで新しい提案は、私がこれまでに提案してきた広東語のピンインはそのままで北京語のピンインと併せて使おうというものです。この統一ピンイン案は声母が広東語のb、p、m、f、d、t、n、l、dz、ts、s、g、k、ng、gw、kw、w、y、hの19個に加えて、これらと重複しないで、普通話で使われるzh、ch、sh、j、q、x、z、cの8個を加えた27個、韻母は広東語の53個と重複しないで普通話で使われるer,ao,en,ia,ie,iao,ian,iang,iong,ua,uai,uan,uang,üe,üanの15の韻母を加えた68個と定義すれば、広東語と普通話の両方をカバーできるピンインとなります。こんなことをしてどんな意味があるのか今の私には判りません。返って複雑で使いにくいかもしれません。また、上海語や福建語など他の方言も含めて中国語全部をカバーできるピンイン体系を作ることができるのか、今の私には考える能力がありません。中国語全体のピンインについて中国人は勿論、多くの人が考える切っ掛けになってくれないかなと思います。 |
No.423 - 2011/05/13(Fri) 10:27:44
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