ポジティヴADHD、そしてカリスマADHDという言葉が印象的でした。神経伝達物質をシャワーヘッドで表現しているあたりも最高でした。これまで私は心理学の先生からは「変態アスペルガー」と名付けられたり、職場では片づけられない人、いつも居眠りをする人、遅刻する人、いつも締め切りぎりぎりの仕事をする人と見られながらも、幸いにもあたたかいサポートと市販のカフェインの力を受けながら何とか社会人として生活してきました。 発達障害や自己啓発の本は何百冊読んだか分からないほど読みました。セミナーや研修も数百万円投資して自己改善に努めてきました。天職にも恵まれ、結婚もでき、自分への理解は深まってきたけれど、どこかで治したい肝心なところだけが治らないという苦しさが常にあった気がします。
仕事や人生に対する理想と熱意と技能については、みんなも評価し、応援してくれるけれど、最近は自分の気力と能力が追いついていかずもう限界だ、みんなに迷惑をかけることにもなるからきちんと受診しよう、でも成人のADHDに対して日本では薬物療法は行われておらず、あっても二次障害を対象としたもので、それも想定される副作用とのバランスを考えると、まともに仕事をしていけるのかわからないしどうしようかと思い悩んでいるところでした。そんなときに出会ったのが、『めざせ!ポジティヴADHD』でした。これまでの自分なりの試行錯誤や苦悩のプロセスと響きあうものを感じ、ぐいぐいと引きこまれました。
常に頭が整理できなくて、先延ばしを繰り返し、自ら苦しむ状況に翻弄されながら、発想力・思いつきだけで突っ走ってきた人生を振り返りながら、やっぱり自分は自分、薬があろうとなかろうと、工夫あるのみ、工夫は尽きることがない、あとは楽しく自分らしく生きていくだけだと改めて気付かされる機会となりました。
あーささんのご活躍ぶりを励みに、私もこれからよりいっそう社会貢献できる人間を目指して日々精進していきたいと思います。
素晴らしい本をこの世に生み出していただきありがとうございました。 |
No.342 - 2011/01/29(Sat) 20:10:35
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