2016年4月9 日9(土)に開催された東京6大学野球春季リーグを観戦するために私と娘は、神宮球場に来た。ちょうど1年ぶりの応援である。今年の母校(東京大学)は、投手力が充実していて相当に期待できるとの評判であった。回顧すれば、2010年の秋季 リーグでの対早稲田戦(斎藤 佑樹投手の油断負け)がなければ,140連敗という記録を何とか阻止したのが昨年春の対法政戦であった。就任3年目を迎えた浜田監督の指導が少しづつ実を結んできたというよう。しかしながら,公平に見て彼我に力の差は依然として大きいものがある。このことは、春季リーグが進むにつれて、はっきりしてくるであろう。さて、東大総長による始球式に続いて行われた東早戦では、東大期待のエース宮台投手が立ち上がりから好調で、ストライクが先行し,三振の山を築いていった。これに応える様に、打撃陣もがんばり、毎回のように走者は出るものの、本塁は遠く、1点も入らずに互いにゼロ行進が続いた。早稲田の大竹投手は, 走者が出ると全力投球を行い東大側としては、点が入る感じではなかった。そして、迎えた9回裏、止めたバットに当たったかのようなフライが左翼手の前に落ちる間に2塁走者が本塁を駆け抜けて、サヨナラゲームとなり、試合終了となった。この試合の経過からも分かるように、野球は、投手力のみならず.打撃力や守備力等を合わせた総合的な力が重要であり、東大と他の5校の力の差には大変大きなものがある。そこで、学生野球の神髄である東京六大学野球をより面白くするためには、何らかの対策が求められよう。その一つとして、私が提案しているのは。東大を除く他の5大学の監督の申し合わせ事項として、 対東大戦に限り、一般入試により、入学したものに限るというものである。この案の問題点としては、推薦や付属高校からの選手を除いてチーム編成ができるのか、や選手間に溝ができるのではないか等があろう。しかしながら、反対に、一般入試で入学した選手にとっては、活躍の場が広がるというメリットもあろう。いずれにしても、連盟としても、学生野球の活性化の為には、何らかの方策が必要であることは確かであり、一つ提案として検討をお願いしたい。 鳥居 育雄(豪州公認会計士・国家登録税理士) 東京大学運動会硬式野球部を応援する会豪州シドニー支部長(昭和45年法卒) |
No.1301 - 2016/04/23(Sat) 17:43:22
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