この度同盟に参加させていただきました有明と申します。高校時代に「舞姫」を学んで以来文学中の男性陣を普通の視点で見られなくなりました(笑) 他のクラスメイトがエリスに同情し豊太郎に憤慨している中、ひとり相沢君の健気さに心打たれたのは懐かしき思い出です。
私は大学で日本文学を学んでいるのですが、授業の中に出てきた『雨月物語』の「菊花の約」はかなり衝撃的でありました。 帰らない兄を待ち続ける義弟と、幽閉されながらも自ら命を絶って魂となり弟に会いに行く義兄の絆は単なる友情を越えているように思えます。 再会する日をしつこく兄に聞く弟や、霊である兄が消えて号泣する弟の姿はどこか粘っこくて、ついつい思考が邪な方向に……。 同じく雨月物語の「青頭巾」などは、愛していた稚児の腐乱死体を食い尽くしたが為に食人鬼と化した高僧が登場したり。うーん、狂気とエロスが混在した匂いがしますね。
カプを見出すと彼らの一挙一動に注目しますから、単語や感情の動きを観察するいい訓練になるかもしれませんね。 一人でも多くの方が国語を好きになって下さることを、いち文学好きとして願っています。
最後になりましたが、このような素敵な同盟に出会えたことに心の底から感謝しております。運営頑張って下さいませ。 |
No.112 - 2008/09/04(Thu) 01:53:59
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