見慣れた台所に入って冷蔵庫を開ければ、綺麗に並んだ白い卵が5つ。それからラップにくるまれた高級そうなベーコンの塊。遊びに来た姫にでも貰ったのかなと思いながら、それと卵2つを取り出して冷蔵庫を閉める。 コンロに火をつけ、上にのせておいたフライパンを温める。その間にベーコンを薄くスライスする。4枚。あいつは大食いだからもっと食べるかもしれないけれど、とりあえずこのくらいでいいだろう。もっと食べるようならまた作ってやればいい。 温まったフライパンに油を敷き、ベーコンを上に並べる。ばちばちと焼ける音がして美味しそうな香りが台所に広がった。やっぱりこれ高級品なんだろうなぁと思いながら卵を割ってその上に落とす。透明な白身が白く変わっていくのを見つつ、フライパンに蓋をした。 炊飯器のブザーはまだ鳴らないが、おかずが全て出来上がる頃には炊き上がるだろう。昨日寝る前にこっそりといでおいた。いや別にこっそりとがなくてもいいのだけれど、あいつはトーストの方が好きだけど俺は明日は米がいいなあとか思いながら。泊まるの前提で、こっそり。 とか思いつつ食器棚から皿を2枚出す。ベーコンエッグの付け合せは何がいいだろう。野菜でいいかと思いながら野菜室を開ける。レタスとプチトマト。これでいいか、と思いながら勝手に拝借。レタスを必要な分だけ剥いで、軽く洗う。プチトマトも、同じく。皿に同じ分量だけのせて、それからフライパンを開ける。むっとした蒸気が上がって、少し額に汗が滲んだ。嗚呼、さっきシャワー浴びたばかりなのに。あいつが朝風呂入るときに一緒に浴室入ってもう一回浴びようか、とか思う。うん、それも悪くはない。あいつが許してくれるかどうかは別として。 出来上がったベーコンエッグを皿にのせて、緑茶を入れていれば、電子音が聞こえてきた。うん、ぴったりだ。 炊き立ての白飯を茶碗に盛って、テーブルの上に盛っていく。白飯に、ベーコンエッグに、緑茶。2人分の朝食の出来上がり。 「さてと、」 もう一仕事。あいつを起こしに行く。狭いベッドの上、さきほどまで俺も寝ていたベッド。今は一人で全て占領しているはずだ。 「チィ」 「……む…」 名前を呼べば、もぞもぞとけだるげに布団をかぶって動いた。綺麗なプラチナブロンドが布団の中からはみ出ている。でてくるのかと思いきやでてこないので、俺は苦笑しながら少し布団を剥いだ。 「チィ」 「…何」 「朝飯できたぞ」 「何作ったの」 「白飯とベーコンエッグと緑茶」 「…一個だけ洋風じゃん」 「細かいこと、気にするなよ」 細かいことって…といいかけたチィに軽く口付ける。 何か新婚みたいだなぁとか言ってみれば、馬鹿と言われて、また布団の中に潜ってしまった。
+++ これ以上続き思いつきません(← |
No.36 - 2008/10/05(Sun) 23:41:49
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