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5月12日(木)ファフナー・ドラマCD「GONE/ARRIVE」 / かざみどり
東京でレンタルしたCD(笑)の1枚です。
ファフナーのドラマCDとしては2作目なのですが、1作目の「STAND BY ME」は先週、うっかり欲望に負けてア○ゾンでぽちっとしてしまったので、到着待ちなのです。ああ、恐ろしいワンクリックの罠!
…話が逸れましたが、ドラマCD。TV版の23話と24話の幕間の設定です。

敵フェストゥムが竜宮島を襲撃して、たくさんの仲間たちが犠牲となり、ファフナーの心臓部ともいえるジークフリードシステムごと総士が連れ去られた直後。
竜宮島は襲撃のダメージから立ち直れておらず、今後の方向性も決めかねていた空白の期間での、メインキャラそれぞれの行動や心情を描いてます。

TV版本編では新国連軍の北極決戦の合同戦線を決めて淡々と出撃待ちをしていたファフナーパイロットたちですが、その諦念とした姿がけっこう違和感っちゅーか、特に一騎なんて総士が強奪された時なんか半狂乱だったのに、とまぁアニメ(綺麗事な世界)だからこんなだよね、とあっさり受け止めておったのですが、ドラマCDではそこらが細かく描かれていて、ぶっちゃけ同人の役割を果たしてくれてるっちゅーか(笑)
公式でそこまでフォローされたら同人誌や二次創作の出番がありませんがな(笑)なノリ。

戦いに怯えて引きこもり状態になっていた剣司、新しく与えられた故郷を守る為にファフナーに搭乗することを決めたカノン、「戦闘時、残酷すぎるほどに冷静になれる」という自分の性質を認めて温かくカノンをフォローする真矢。とそれぞれの狭間が丁寧に描かれてました。
というか、こんなに遊びのないドラマCDって久しぶりに聴いた。
なんていうか、本当に真面目にキャラ心情を掘り下げてあるので、ツッコミどころが少なくて。
本来なら、そういう行間を埋めるのが二次創作の楽しみというか腕の見せ所なんだよねーと呟いてみる(笑)

とはいえ、本物の声優さん(なにその表現)で演じられた話はそれはもう凄い迫力で。
総士が死んだ(=同化された)と思いこんで絶望した一騎の行動は、まさに絵に描いたような自暴自棄ぶり(笑)
竜宮島司令官である父親に、同化現象が進んで体が動かなくなる前に単独で北極決戦に参加させて欲しい(つまりは死なせろ)と、半ギレ状態で食い下がる一騎はなかなかに聞き応えがありました。

ここで敢えて突っ込んでいいのなら(むしろここしか突っ込みどころがない。笑)、一騎が父親の史彦に言い放ったセリフ。
「父さんだって母さんが死んだ時、同じ気持ちだったはずだ!」

オマエは目の前で妻を喪った夫と同じ気持ちだと言いたいのか!?

いや、ホントにビックリしたんだってば(笑)
単なる制作側の勢いなのか。でもこれ脚本が沖方氏だから、計算づくのセリフのような気がしないでもない。
さすがは厨房心と腐女子心理をよく知っている沖方氏だなぁと、いやそこ違うからという点を注目してしまったドラマCDでございました。
No.5319 - 2011/05/12(Thu) 02:02:19
5月10日(火)ミッションコンプリート / かざみどり
今回のGW上京では空き時間が割りとあったので、かねてより密かに計画していたことを実行しました。
それは「東京でしか借りられそうにないCDを借りてみよう」作戦(笑)
地元じゃあ絶対に置いてなさそうなサントラとかドラマCDとかを借りる作戦です(笑)東京まで行っておいて何してんのー?と思われるかもしれませんが、観光よりも萌えを優先させる、これぞ正しくヲタク道。
まさにグッドタイミングで、CDレンタル6枚以上でポスト返却ができるとのこと。
素晴らしいよTU○AYA!GJ、GJ!!
まさか岡山から返却されるとは店員も思ってなかっただろうよ。くくく。

で、ごっそり借りました。ファフナーのサントラとドラマCDと80年代版「地球へ…」のコンプリートサウンド。
し あ わ せ 〜 v
これでファフナー声優さんの舞台挨拶がGW中にあったら、何が何でも見に行ってたのに。残念(4回見てもまだ足りんか)

今回は新宿や東京駅を中心に回ってみました。グランスタが面白かった(美味しそうだった…)
幸い、余震にも遭うこともなく、ひたすら楽しい旅行でした。こんな風にすごせるって、本当に幸せで有難いこってす。
次に上京する時にはスカイツリーも完成していることでしょう。今度は普通に観光したいもんだ(笑)
No.5318 - 2011/05/10(Tue) 06:53:41
5月7日(土)ひとまずは / かざみどり
あっという間に春が終わり、スパコミもいつの間にか終わってしまった感ありありです。ホントに一瞬だった…。
黙祷から始まった今年のスパコミですが、無事に開催されて本当に良かったです。滅多に会えない友達に会える機会をイベントがくれているんだなぁと、改めて感謝。

や、新刊出せてなくて本当に申し訳なかった!

留守の間に、初日(地球へ…)でも、2日目(ヒカ碁)でも新刊の有無を確認してくださったお客様がいたようで、申し訳ないのと有難い気持ちがマーブリング状態です。
今回は体力温存を優先させてしまいましたが、またコツコツと原稿を進めていたいと思います。
ホント、いつも気持ちだけはそう思ってるんだってば!

東京でお付き合い下さったお友達、ぺらぺらの既刊を買ってくださったお客様、本当に有難うございました。
東日本の復興が一歩ずつ先へと進みますように!
取り急ぎのお礼とご報告でしたー。
No.5315 - 2011/05/07(Sat) 02:12:23
(*゜ロ゜) / 篝
なんだ、1日目来てたの? 言ってよ!
てっきり二日めだけだと思ってたのに!
No.5316 - 2011/05/08(Sun) 11:24:49
Re:ご無沙汰ですー / かざみどり
やぁやぁやぁ、お久しぶりです!
ごめんごめん、書き方が悪かったんだけど、イベント初日はチケットなくて会場には行ってなかったんよ。友達との合同スペースって形で既刊を置いてただけなんですわ。
初日イベント後の打ち上げだけ友達とした(笑)

お互いに参加日が違うと会うのがなかなか難しいけど、また機会があったらぜひご一緒しましょーv
つうか、くれぐれもお体大事にね…お互いに無理の利かないト――げほがは!
No.5317 - 2011/05/10(Tue) 06:46:17
4月30日(土)下手な知識はかえってお邪魔 / かざみどり
決算が終わり、後処理でバッタバタ。夏の暇さは一体なんだったのか。いや、暇すぎて死にそうになるよりは仕事がある方が幸せなんだけどさ。

今の勤め先では決算が終わったら速攻で総会の準備に入るんですが、その中に総会で配布するための冊子を作らないといけませんねん。
その冊子の原稿を印刷屋さんに渡すのですが、締め切りがあまりに早くてびっくらした。
200部そこらの冊子(オールモノクロ・上質紙110キロ使用)の印刷なんて3日もあれば充分じゃね?
オフセット印刷とはいえ、同人誌印刷屋さんなんて前日夕方に入稿して翌日のイベントに数千部納入とかザラにしてるべ?

等々、まったくもって自分のこれまでの尺度で考えてしまう悪い傾向(笑)
No.5314 - 2011/04/30(Sat) 01:25:02
4月27日(水)無理は禁物 / かざみどり
目の前にスパコミが迫っているというのに、どうにもこうにも新刊の準備ができそうにありません(汗)

年末からずっと自分のことや家族の入院やらでバタバタしてたのですが、更にここに至って家の水周りリフォームが決定。
もう笑うしかない状況です。きっと今年はこんな年回りなのよ…。

とは云え、やっぱり新しいものを選ぶのは楽しいし、夢(?)も広がります。
料理をするのが好きかどうかはまた別次元の話だ(笑)
つうか、これで洗い物をすると腰が痛くなったりとか、湯に浸かってるのに寒くて仕方ないとかいう不便な状況は改善されることでしょう。
(いつもビフォーアフターを見ては「世の中にはこんな不便な家でも頑張って暮らしてる人がいるんだ」と自分に言い聞かせてましたよ。失礼な話だ)

そんなこんなで休日は潰れっぱなし。
GWまであと○日。無理して東京で遊ぶ体力がなくなったら本末転倒なので、無理はしません。つうか、この年になると、したくてもできない(汗)
この書きかけの原稿もいつかどこかで発表できるだろうさ。←完全に諦めとるやんけ!
No.5312 - 2011/04/27(Wed) 23:26:39
4月22日(金)レッツゴー仮面ライダー / かざみどり
ちょっと正式タイトルを忘れちゃったんですが、何故か(笑)先週お誘いがあって、仮面ライダーの映画を見に行くことになったのです。タダ券が回ってきたとのこと。
一緒に行ったのは、私、ちむりん、タダ券の主の蒲公英ちゃん。三人の誰一人として仮面ライダーをまともに見たことがないトリオです。もしかしたら、実家に遊びに来たチビ(甥)とたまに一緒に見る私が一番知ってるかも!?な勢い。
タダ券があるからって仮面ライダーを見る必要が本当にあったのか?という突っ込みは置いといて。久しぶりの三人でのランチに箔がついたくらいの感覚で(箔って…)

さて内容。
何しろ仮面ライダーの設定をまったく知らない私たち、仮面ライダーなのにピンチの時に電車に乗ってやってくるという、いやそれライダーちゃうやん!というツッコミから始まり、小学生と真面目に追っかけっこする現ライダー(大事なコイン?をかっぱらわれたので)に「最近のライダーは庶民的っちゅーか、むしろヘタレ?」と思わないでもない。
子供向け映画で周りも幼児(と親)ばかりなので、普段なら絶対にやらない隣席とのお喋りもやり放題。家でTV見てる感覚でツッコミを入れまくったので、覚悟していた居眠りもせずにすみました(すみませんすみません)

ほとんどの子供向け番組がそうであるように、世界制服とか人類根絶とかを狙ってる悪に、時空を越えて集結した仮面ライダーたちが立ち向かい、巨悪を滅ぼす…ってのがあらすじ。
正直、特に俳優さんにも仮面ライダーにも拘りがないだけに、自分がどのスタンスで見ればいいのか分からなくて困りました。
ここは笑う場面なの?きゃーきゃー言う場面なの?と困惑する訳です。…これがガンダムなら素直に燃えるんですけども(笑。しょせんはアニメオタク)
ああでも、ライダー1号・2号のライダーキックとかの立ち回りには素直に燃えた。
最近の平成ライダーは装着装備が多すぎて、なかなか殺陣をするのも難しいっぽい(笑)。剣や銃で戦うもんなぁ。

私も知ってる仮面ライダーダブル(前ライダー)の主役二人は変身シーンも披露。
なるほどコレがお母さんの萌え補給になるのね(笑)
制作側もよくマーケット層を分かっていらっしゃる(笑笑)
最近は一般人にも萌えというものが定着しているようで何よりです(笑)

とりあえず、一番ウケたのがEDテロップでした。スタッフ、遊びすぎや(笑)
ぜひ一度、何かの機会を作って見てみて欲しい。
No.5308 - 2011/04/22(Fri) 06:33:29
オレ参上!! / おみ
参加出来なくてm(__)m映画は仮面ライダーでしたか。
うちでもそんなはまってはないので、何となく分かる程度だけど、電王は未だに色んなトコで出てるから、人気あるんだろうなー。昨日しんちゃんにも出てたし。またお誘い下さいね。
No.5309 - 2011/04/23(Sat) 08:30:57
Re: いやいやこちらこそ / かざみどり
急に声かけてゴメンねー。
またぜひ機会があったら遊びましょうv

電王は確かに映画の中でも目立ちまくりだったよ(笑)
前ライダーのダブルよりも目立つくらいだから(下手すると現ライダーよりも出張ってたかも。汗)人気あるんだろうねぇ。
たまたま録画の現ライダーのOPを見たんだけど、なるほど、単品で見ると(大集合だとライダー多すぎて目移りが。笑)燃えるかも。萌える、ではなくて燃える。この微妙な違いが大事(笑)
No.5310 - 2011/04/25(Mon) 00:09:34
Re: 4月22日(金)レッツゴー仮面ライダー / キスケ
オーズしか見てないけど、こんなに萌え萌えなのはきっとカザミンも見てるだろうな〜と思いこんでたよ!

プリキュア映画かライダー映画かで迷った挙句プリキュア見に行ったんだけど失敗だったかな。
内容的にはあらすじ同じなので無問題。(プリキュアも歴代プリキュアが全部出てきて巨悪と戦う)
電王が本物というか佐藤健だったら多分ライダー見に行ってた(笑
No.5311 - 2011/04/27(Wed) 21:21:17
Re: 萌え萌えなのかー / かざみどり
キスケさんが仮面ライダー見てるとは意外な気が(笑)
私はどっちかというと、まだ前ライダーのダブルの方が見れていたかもしれませぬ(チビがしょっちゅう泊まりに来てたので)
あれも二人組だったよねぇ。一体どこまでが狙いなのか(笑)

予告で、今度は戦隊シリーズで過去ヒーローが全員集合らしい。
196人集合って一体なんのウォーリーなのか(笑)
というか、今、子供向けではそういう集合モノが流行ってるの?
はっ、そういえば、元々はスーパーロボット大戦(ガンダム大集合とか)からなんじゃ…!(いきなり理解)
No.5313 - 2011/04/27(Wed) 23:38:14
4月19日(水)天動説検証 / かざみどり
 遠見真矢に会いたいと、操が一騎に強請ってきた。
 竜宮島との対話の使者としてやってきた操だが、島の総意の取りまとめ待ちの時間を、自らの好奇心を満足させるため使うことに決めたらしい。既に総士や一騎の通っていた学校の見学ツアーやら(もちろん、その時間帯は他の生徒たちは退校させておいた)、一騎の自宅訪問、果ては手製の夕食まで要求され、今のところそれら全てが滞りなく慣行されていた。
 そんな訳で、唐突な操の要求にもいい加減に慣れつつあった一騎だったが、こと真矢のこととなると警戒心も湧いてくるというものだ。
「なんで遠見なんだ?」
 他者の思考を読むフェストゥムの能力があったとしても、操が最初から真矢を名指ししてくる理由が分からない。
 これまで操が望んできたものが、主に総士に起因しているものであったから余計に。
「そんなに警戒しなくていいよ。単にトオミをこの目で見てみたいだけ」
 逡巡する一騎の心中を読んだのか、操は床を蹴り、座ったスツールの座面をくるくる回しながら無邪気に笑う。だが、邪気がないことが絶対的な安全につながるわけではない。
 とは云え、使者の希望に対してはでき得る限り対応するようにとの司令官――父の言葉もある。
 一騎の役割は、操との、より開かれた対話と繋がりの構築だ。
「…分かった、遠見をつれてくる。でも俺も同席するからな」
 念押しのつもりで言った一騎の提案に、ぱ、と操の表情が明るくなった。
「うん、もちろん!」
 予想外の操の喜びぶりに、一騎の疑問はますます強まる。
「なぁ、どうしてそんなに遠見に会いたいんだ?」
 もう一度問いかけるのだが、操はただ上機嫌でニコニコと笑い、
「君たちの事をもっと理解したいんだ」
 と、まったく繋がらない説明をしてみせた。


 日を改めるまでもなく、真矢はすぐに予定を調整してくれた。
 念のために、引き合わせる場所はアルヴィスの面談室。CDCにも操の希望は報告されて、監視カメラはもとより、扉の外には溝口たちの実戦部隊も待機する。
 真矢はやや緊張した様子を見せながらも、いつものように屈託ない笑顔を操に向けた。
「はじめまして。来生くん…って呼んでいいのかな?」
 甘みのある真矢の声。一騎が好きな、人に安定感を与える声で操に挨拶をする真矢に、操もにこりと笑って手を差し出した。
「はじめまして?…うん、でも俺はトオミのこと少しは知ってるよ」
「そうなんだ?」
 差し出された手はフェストゥムのものだ。
 フェストゥムの体に直接触れることに、真矢本人よりも傍に立つ一騎の方が動揺した。
 けれど真矢は躊躇うことなく操の手を握り返す。操が微笑んだ気配に、一騎もホッと胸を撫で下ろした。ら。
「?――一騎、『女は度胸』ってどういう意味?」
「は?」
 小首を傾げて一騎に尋ねてくる操に、咄嗟に一騎が対応できずにまごつく。男二人が動けないでいる間に、真矢はにっこりと笑いながら、握ったままの操の手をぶんぶん振った。
「やだなぁ、来生くん。分かってても口に出さないのが、私たちの決まりごとなんだよぅ」
「でも総士は言葉にしないと人には伝わらないって――」
「それ、時と場合によるんだー。皆城くん、そういう判断は苦手だったから」
 にっこり笑って、真矢は断言する。そこには普段の彼女からは感じられない妙な迫力があった。
「そうなんだ?」
「そうなんだよ」
 えへへー、と真矢が笑う。傍から見れば友好的極まりない和やかな情景だが、視力の大半を失っている一騎は、そこに流れる微妙な空気に何故だかちょっとだけ――ほんの少しだけ背中に嫌な感じの汗をかいていた。
 ここでの会話はCDCに集音されているはずだった。一騎は思わず縋るような目で監視カメラを見やったが、もちろん向こうからはノーリアクションだ。
 ここでやっと真矢から手を離した操が、そっかーと目を丸くしている。
「総士でも間違ったりするんだ」
 一体、操にとって総士はどんな存在なのか。
 考えてみれば、人類に対する操の知識はほぼ全てが総士との共有意識から引き出しているはずで。元々が「個」としての自我を持つことのない存在だ。この場合、総士の認識を操が丸々鵜呑みにしてる考えてもいい。
 ――なんだかイヤな予感がする。
 ピースがこれでもかと揃っても、そこから答えを導き出すことを苦手とする一騎にしては珍しく、動物的ともいえる勘が大音響でアラートを鳴らしていた。
 一方の操はと云えば、ひとしきり感心(?)した後、一騎と真矢を交互に見比べて「うーん」と唸っている。
「一騎、ちょっとここに来て」
 それだけでなく、一騎を手招いて真矢の隣に並び立たせ、意味が分からず目を白黒させる二人をよそに、更に眉根を寄せていた。
「来生?」
操の手で、肩が触れるほど近くに寄せられた二人は居心地悪げに互いの目線を交わす。さすがの真矢のサヴァンな能力も、操相手には本領発揮といかないらしい。
 操はむー、だか、うー、だかの意味のない唸り声を上げ、小首どころか体が傾ぐくらいの勢いで、「分かんないなぁ」と心底不思議そうな声を上げた。
「何が分からない?」
 溜まりかねて一騎が聞いた。直前に、何事かを察したらしい真矢が肘で小突いてきたがもう遅い。操は、それが普通の同世代の少年であったならちょっとキモいくらいの邪気のない笑顔を一騎に向けてきた。
「一騎とトオミの共通項」
「…は?」
 本日二回目のマヌケ顔を晒すことになった一騎。それでも何とか立ち直り、生真面目にも操の問いを反復した。
「俺と遠見の共通点なんて――ファフナーのパイロット、とか?歳が一緒とかくらいしかないと思う、けど」
「ううん、そんなことじゃなくて。外観の話だよ」
「それじゃあ似たトコなんてないさ。遠見は女子で、背も体格も違うんだし」
「んー、そうなんだけど、そうじゃなくて」
「?」
 ちょっと一騎くん、と真矢が一騎の袖を引く。ん?と一騎が真矢を振り返ったが、それよりも操の爆弾発言投下の方が早かった。
「だって一騎とトオミは『可愛い』ってカテゴリーで括られてるんでしょ?だから『可愛い』ってどういう必須項目があるのかなぁって思って」
「はぁ!?」
 今度こそ、一騎の口から素っ頓狂な声が出た。真矢はあちゃあ、と額に手をやり天を仰いでいる。
「何だよソレ!?意味が分かんないぞ、来生」
「だって総士が――」
 言いかけた操の口を真矢の白い手が素早く塞いだ。先を読んだからこその俊敏な行動だったが、これまでの会話の流れでさすがの一騎も、――そも一騎ですらぴん、ときたものがマイクが繋がってる先のCDCの面子に分からないはずもなく。
「お前たちっ、一体どんな情報交換してんだよ!」
 五年のブランクを経て「幼馴染みで親友」の関係を復活させた後、それこそ同化現象が起こる寸前までクロッシングを続けた仲だ。一騎にも総士の考えていたことの見当くらいはつく。
 けれどまさか、こんな超個人的な認識を、さも俯瞰的な価値観であるかのように操に――異生命体に思い込ませるなんて。
(ありえないだろ…ッ!)
 一騎が心の中で総士を罵倒している脇で、どこかしらに隠されている集音マイクがぷつりと微かな音を立てた。
「あ、切れたね?」
 ただ一人、平和にのほほんとしている操が、集音装置の接続が切られた事実を告げる。
「分かってる…」
 CDCの面々もこれ以上、この会話を聞くことが馬鹿馬鹿しくなったのか、それとも武士の情けか。がくりと肩を落とした一騎に操が再度、口を開きかけるのだが、真矢が「こういう時も何も言わないものなの」と睨み付けて黙らせる。
 操は「難しいなぁ」と口を尖らせた。


自分的発想では、一騎はまとも、総士は(ちょっとだけ)変態なイメージがあります。
あの人絶対に一騎のこと自分の一部と勘違いしてると思うわ(笑)
若干10歳にして同化の相手に一騎を選んだり、どんだけ好きやねん(笑)
まぁ一騎も一騎で相当ではありますが。Dちゃん名言(もはやシリーズ。笑)の「結局、傍にいようがいまいが、一騎は総士総士とうるさい」と出るくらいなんで。
でもやっぱり総士の方が(以下略)

ふと思ったんですけどね、ファフナーのファフナー(笑。機体のこと)ってギアスのナイトメアにフレームラインが似てません?大きさは全然違うんですけどね。
んー、でもファフナーは制作がXBEXでギアスはサンライズなんで、会社も別だし、単に思い過ごしかもー。
…ちょっと画像を並べてみようかな。
No.5307 - 2011/04/19(Tue) 06:26:00
4月13日(水)PSP版・蒼穹のファフナー / かざみどり
世界観は同じながら、話の展開や細かな設定がテレビ本編とは微妙に違っております。どちらかといえば、沖方ノベルズ版に近いかな。
ジャンルとしてはシュミレーション(?)。すみません、自分がほとんどゲームをしないもんだからイマイチよく分かってない(汗)
とりあえず、敵のフェストゥムや竜宮島の技術を奪おうとする新国連軍の武装を一騎(=自分)の搭乗するファフナーでやっつけていくという進め方。
各ミッションの総合得点(攻略時間や自損率他を集計)や、自分と一緒に戦う僚機の選択によってストーリー展開が変化していきます。展開によっては女の子キャラの攻略もできちゃうのです。といっても、自分が女なんで何のメリットもないっちゅーか。

そんな腐女子用にか、一騎である自分が各ミッションを好成績でクリアすると総士が褒めてくれます。「頼りにしている」とかオマケつき(笑)
逆に成績が悪い(被害や破損が大きい)と、チクッと釘を刺してきて、まるで小姑のよう(まぁ元からツンデレだしな。笑)
ちなみに初期段階ではこの「飴と鞭」の役割は狩谷先生(スレンダー美人)が担当だったのですが、総士がジークフリードシステムに搭乗した途端に総士の役目に。ナンダソレ(笑)

シュミレーションなだけに分岐があって、途中で新国連軍と合流した際に、それまでの獲得ポイントによって、一騎に新機体・ザインが与えられるか否かの差が出てきたり。
従来の機体のエルフでもラストミッションまで戦えるんですが、ラスボスのフェストゥム戦で勝利しても一騎が道連れ自爆するというオチになるという(号泣)
一騎(=自分)が自爆って…。え、それバッドEDってこと?
フェストゥムと一騎が去った空に、総士と真矢が叫び、あの物悲しいTVのED曲が流れてさぁ…。こっちまで泣けるわい!

ハッピーEDになると、それまでのミッションでの脇キャラとの親密度?によって、ストーリー終了後にボーナスストーリー?が入ってきます。
真矢・翔子と親密度が上がっていれば告白タイムの後にラブラブに。翔子ちゃん相手の場合はちょっとセクシーなカットがボーナス絵になってたYO(笑)

基本のボーナスカットは女子キャラのとびっきりの笑顔のショット。ここで女子キャラの胸の谷間具合が2割増アップすることは敢えて追及すまい(笑)
基本的に男子キャラのボーナスカットはほのぼのとしたものなんですが、何故か総士のカットは女子と同じく笑顔ショット。何故ことごとく女子キャラと同じ扱いなんだ、総士!?(笑)

さりげに腐女子にも配慮がありましたよ、なPSP版ファフナー。
やっぱり一騎はかわええなぁ。シナジェテックスーツ姿の時のヘッドギアが好きです(誰も聞いてません)
No.5306 - 2011/04/13(Wed) 23:34:18
4月11日(月)舞台・薄桜鬼 / かざみどり
いつもオタク関係ではお世話になってます、のB嬢にDVDを見せてもらいました!
そういやキャストが決定した時に土方さんが早乙女太一と聞いて腰抜かした記憶があります(笑)
だって早乙女くんと言えば、大衆演劇の華。私の中では女形としてのイメージが強くて、咄嗟に「え、あの子、男役もできたの?」と大変失礼なことを考えておりました(笑)
で、実際に舞台DVDを見ていやもうホントに失礼しました!と懺悔。
確かに薄桜鬼の土方でした。あの色気は確かに早乙女くんじゃなきゃ出せない(笑)

いやぁ、最近はオタク作品もやたらと舞台化してますねー。
正直、薄桜鬼のあのゲーム世界(キャラ・美術を含め)を実際に舞台にするのって難しくね?とか思ってたんですが、そこはさすがプロの技。衣装もメイクも見事に仕上がっておりました。いや、ホントに凄いわ。
ええと、最近流行りの舞台俳優さんってとんと知らないのですが(好きな俳優は役所広司や北大路欣也だし。もうちょっと若いとなると織田裕二とか堤真一とかになってまう)、まぁ最近の若い子は綺麗だこと!
等身もアニメキャラまんまで、スタイル良すぎてびっくりするよ(笑)

あー、あと小道具とか衣装とか。ライトの反射とかを考えて作り込んでいて、凄いなぁと。
特に感心したのは土方さんの髪(ポニテ)のなびきかた。あれに裾を長くした鉢金が付くと最強(笑)
ひらひらした髪や小道具は乙女(?)の心をくすぐるのです。萌えなのです。
まぁでも土方さんは洋装もお似合いなんですけどね。

そんなこんなで、ごっつ楽しく見れましたよ、舞台・薄桜鬼。
ちっと残念と言えば、2時間半くらいの舞台で土方ストーリーを攻略しようとしてるので、原作攻略ありきで話が展開していて、せめて史実の流れを知ってないと状況が分からなくなるかも?という点が。まぁB嬢に言わせれば「ゲームしてない人がわざわざ舞台は見に来ない」だそうですが(もっともだ)
しっかしラストシーンはかっちょ良かった。
アニメの終わり方も好きでしたが、こちらの舞台のラストもインパクトがあっていい感じ。
ひとまず土方VS風間の構図はお約束ってことで。ああ、風間×土方本が読みたい…(正直)
No.5302 - 2011/04/11(Mon) 06:33:36
はうー(*^^*) / おみ
すっかり桜めいてる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?いやー早乙女サンは概ね絶賛らしいヨ土方さん。生で見たかった!!今ワタシの中でアニメはDVDペースなので、仙台です。次巻で北海道だぞ!!君が土方フェロモンとか言うから、そんな目で見ちまったよorz風×土は自分で描きなさい!!そして見せてクダサ…m(__)m
No.5303 - 2011/04/11(Mon) 08:13:35
Re:早いもんだ… / かざみどり
DVD版もはやクライマックスですかー。
大鳥さん可愛いよ大鳥さん!(笑)

薄桜鬼の土方さんにフェロモンを感じない女子が居ようかいや居まい(反語)
私はほとんどアニメ版しか知りませんが、ゲーム版でもあんなに風間が土方さんに固執してんの?(笑)
風間×土方…いや、恐れ多くて(え)自分で書くのはなかなかねぇ?
他人が書いてくれるから萌えるんだってばさ
No.5305 - 2011/04/12(Tue) 07:30:10
4月3日(日)黒の騎士・ドラマCD / かざみどり
ずっと以前に感想を書いた記憶があるのですが(年寄りは昔のことこそよく覚えている)、私が唯一、買っているBLコミックスのドラマCD。
2005年にCD化されたのですが、ようやっと聞くことができましたvひゃっほい!

中世っぽい時代の架空の世界での王子と騎士の恋愛モノ(身も蓋もない)
騎士のジーク(攻)が朴念仁なので、ぽわんとしている王子のクリス(受)とはいいコンビだと思います。クリスの国のアラン公国も割りと自由な気風なので、主従関係ではあるけど気持ちは対等っちゅーか。変に構えてないっちゅーか。
と、そういう訳で(?)。朴念仁だけどべらぼうに腕の立つ若き騎士・ジークの声は千葉進歩さんでした。

千葉さんって受声だと思ってたからビックリした!(失礼)

だって千葉さんって言えば、私にとっては佐為のイメージが強くてねぇ(笑)。いや佐為はカプには(私は)無縁なんだけどさ。
でも聞いてみると、案外イイ感じにハマってました。ジーク自体がそんなに攻くさいキャラではないので(下手すると受に回りそうだ…)あっさりした千葉さんの演技がいい感じ。相方・クリスの岸尾だいすけさんの品の良さそうな声の演技もぴったりでしたなぁ。
岸尾さんと言ってもザジ(@テガミバチ)声ではなく、柚木さま(@金色のコルダ)声の可愛い系。いやぁ、凄いわ。よくこれだけ印象を変えられるもんだ。

元々、掲載誌の割に塗れ場の大変少ない作品なんです(笑)が、いっそシーンごとカットしてくれればいいのにという私の願いはスルーされ(当たり前)、さらっとではありましたが、やっぱりあって…うん、どうにもいたたまれずにボリューム0にしてみました(笑)
好きだ惚れた愛してるのセリフだけで、もう私の限界値ぎりぎりなもんで(笑)。クリスがLIKEで言う「好き」は全然へっちゃらなんですが。

内容自体はホントに原作通りの進行だったのですが、登場人物が多いだけに、原作を読んでないとキャラの区別がつきにくいんじゃないかなーと。声の特徴がハッキリしてる主要キャラはともかく、サブ位置の親衛隊の面々とかクリス兄たちとか。
そりゃ確かに、大事なのはクリスとジークのイチャつきではあるんでしょうけどさ(笑)

ともあれ貴重な音声版が聴けて幸せです。
原作はただいまお休み中なのですが、早く復活してもらいたいよー。
No.5301 - 2011/04/03(Sun) 02:45:11
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