みなさん、こんばんは。 アキ・カウリスマキお気に入りの映画『ゴングなき戦い Fat City 』(ビデオ発売のみ。72年)は、一部映画マニアのあいだで、ジョン・ヒューストンの最高傑作、アメリカン・ニュー・シネマの最高傑作という声すらありますが日本での知名度は低いように思われます。 撮影は『明日に向かって撃て!』のコンラッド・ホール。原作はレナード・ガードナー『陽の沈む街へ』(東京書籍。1991年)。 『ゴングなき戦い』冒頭抜粋 http://jp.youtube.com/watch?v=18WPJolKc2w 音楽・歌はクリス・クリスファーソン「ひとりぼっちの夜 Help Me Make It Through The Night」。
Take the ribbon from your hair, Shake it loose and let it fall, Lay it soft against my skin. Like the shadows on the wall.
Come and lay down by my side, Till the early morning light, All I'm takin' is your time. Help me make it through the night.
I don't care what's right or wrong, I don't try to understand. Let the devil take tomorrow, Cause tonight I need a friend.
Yesterday is dead and gone, And tomorrow's out of sight, And it's bad to be alone. Help me make it through the night.
I don't wanna be alone. Help me make it through the night.
クリス・クリストファーソンとリタ・クーリッジのデュエット http://jp.youtube.com/watch?v=45-6duFvfuI ジョニー・キャッシュと彼の妻ジューン・カーター・キャッシュのデュエット http://jp.youtube.com/watch?v=df9lIfWSqTE
『ゴングなき戦い』のステイシー・キーチとスーザン・タイレルの夕食時の口論の場面(無字幕) http://jp.youtube.com/watch?v=_MEo0UwLSWQ
ステイシー・キーチとスーザン・タイレルは『The Killer Inside Me』(76。バート・ケネディ監督)でも共演していますが未見です。 原作は『ゲッタウェイ』(72)のジム・トンプソンの『おれの中の殺し屋』(扶桑社ミステリー)。撮影は『ローズマリーの赤ちゃん』のウィリアム・A・フレイカーです。 しかしながら脚色に難があるようで、原作ファンは一様に、この映画に失望しているようです。 ステイシー・キーチは日本で評価の高い『センチュリアン』(72。リチャード・フライシャー)の警官役も一見に値します。 スーザン・タイレルは2000年に病気のため両脚を切断した後も仕事を続けています。『ボブ・ディランの頭のなか』(2003)に占い師役で出ています。
素朴なリアリズム調にも関わらず、あまりに奇妙奇天烈なキャラクターや突拍子もないストーリーのせいか、興行に失敗したもののの、フランスで評価の高いヒューストンの異色作に、フラナリー・オコナーの『賢い血』を映画化した『Wise Blood』(79)があります。北米CriterionからDVD発売予定です。 オコナーは近年日本で評価が高まっているので、この映画も注目されてもよいのですが。 撮影は『パリの灯は遠く』(76)のジェリー・フィッシャです。 主演は『カッコーの巣の上で』(75)のブラッド・ドーリフ(ドゥーリフ)。 『賢い血 Wise Blood』全編(105分。無字幕。画質悪いです) http://video.google.com/videoplay?docid=5096839866795721140 ブラッド・ドゥーリフ日本語ファンサイト http://www.braddourif.org/ |
No.1114 - 2008/05/27(Tue) 00:13:30
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