41965
LE CERCLE ROUGE BBS
HOME | お知らせ(3/8) | 記事検索 | 携帯用URL | フィード | ヘルプ | 環境設定 | ロケットBBS
メルヴィル作品の上映情報、感想はもちろん、関連する事柄等、何でもどうぞ。
カルラ・グラヴィーナほか / Faux
 みなさん、こんばんは。
 『相続人』のカルラ・グラヴィーナは1941年8月5日、ジェモナ・デル・フリウリ生まれ。その他の出演作。『芽ばえ』(57)、『恋に向かって突っ走れ』(59)、『白い道』(59)、『五人の札つき娘』(60)、『群盗荒野を裂く』(66)、『ロザリオの悲しみ』(68)、『ミラノの銀行強盗』(68)、『ビッグ・ガン』(72)、『刑事キャレラ/10+1の追撃』(72)、『アルフレード アルフレード』(72)、『レディ・イポリタの恋人/夢魔』(74)、『マイ・ラブ』(74)、『ブーメランのように』(76)。
 彼女の出ているマリオ・モニチェッリの集団泥棒喜劇『I Solti ignoti』(58)は日本未公開・未放映ながら、英語圏(英語題『Big Deal on Madonna Street』)では傑作として評価が高く、北米CriterionからDVDが出ています。ジュールス・ダッシンの『男の争い』(55)のパロディです。マルチェロ・マストロヤンニの出世作でもあります。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%82%E3%81%AE%E8%A6%8B%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AC%E7%94%B7%E3%81%9F%E3%81%A1
 英語予告編
http://jp.youtube.com/watch?v=H97RIg17bnA
 以下の監督インタヴュー参照(英語)
http://www.horschamp.qc.ca/offscreen/monicelli.html
 主演はヴィットリオ・ガスマン、レナート・サルヴァトーリ、クラウディア・カルディナーレ、トトほか。撮影は、『女ともだち』(55)、『さすらい』(57)、『夜』(61)、『太陽はひとりぼっち』(62)、『エヴァの匂い』(62)、『シシリーの黒い霧』(72)、『ブーベの恋人』(63)、『81/2』(63)、『魂のジュリエッタ』(65)のジャンニ・ディ・ヴェナンツォ。
  ジャズ・スコアを用いた最初のイタリア映画ともいわれ、ピエロ・ウミリアーニの音楽も評価が高いようです。
  ウミリアーニ・インタヴュー(英語)
http://www.geocities.com/pieroumiliani/umiliani_interview.html
 モニチェッリは1915年5月15日生まれで健在。2006年にも映画を撮っています。1937年に単独監督作があるので、監督歴は70年になります。2007年には俳優として映画に出ています。
 ルイ・マルが『I Solti ignoti』のリメイク『クラッカーズ/警報システムを突破せよ! Crackers』(84)を撮っています。JSB放映のみ。主演はドナルド・サザーランド、ジャック・ウォーデン、ショーン・ペンほか。撮影は2007年に亡くなった『イージー・ライダー』(69)のラズロ・コヴァクス。

 カルラ・グラヴィーナは1960年のシェイクスピア演劇祭で『ロミオとジュリエット』のジュリエットを演じた際、ジャン・マリア・ヴォロンテと出会い、10年ほど伴侶となり、60年代初頭に娘ジョヴァンナ・グラヴィーナ・ヴォロンテをもうけました。

  日本ではオペラ演出家として知られる大演出家ルカ・ロンコーニ(33年生まれ)は、俳優として出発し、1957年、ミケランジェロ・アントニオーニの劇団に参加、モニカ・ヴィッティ(これがアントニオーニとの出会い)、ジャンカルロ・スブラジア、ヴィルナ・リージと共演。 
 1963年、ジャン・マリア・ヴォロンテ、イラリア・オッキーニ、カルラ・グラヴィーナ、『白夜』(57)、『若者のすべて』(60)、『鞄を持った女』(61)のコラド・パニ(36−2005)らと劇団を結成、ゴルドーニの二作『堅気の娘』と『良き女房』を併せた『良き女房』の前衛的演出で演出家となりました。(この後、ヴォロンテは『荒野の用心棒』でブレイク)。
 ロンコーニは1969年、アリオストの『狂えるオルランド』の上演によって国際的な名声を確立しました。
 1967年、トリノのテアトロ・レッジョでのオネゲル『火刑台のジャンヌ・ダルク』とブゾーニ『アルレッキーノ』を組み合わせた上演からオペラ演出を手がけ、1977年、ミラノ・スカラ座200年記念『ドン・カルロ』(指揮クラウディオ・アッバード)、1999年ザルツブルク音楽祭『ドン・ジョヴァンニ』(指揮ニコラウス・アーノンクール)などが有名です。
 ロンコーニ演出のTVシリーズ、アリオストの『狂えるオルランド』(75)より(YouTubeに他の投稿もあり)。オルランド役はゼフィレッリの映画版『オテロ』(86)のロドヴィーコ役マッシモ・フォスキ。アルチーナ役は、『スパイ・プロフェッショナル』(66)のマリル・トロ。
http://jp.youtube.com/watch?v=H00TCDY4myg
No.910 - 2008/01/25(Fri) 20:22:37
Re: カルラ・グラヴィーナほか / 虎
Fauxさん、こんにちは。
カルラ・グラヴィーナ出演作は『ビッグ・ガン』しか観ていません。『相続人』、『刑事キャレラ/10+1の追撃』はぜひとも観たいです。
『I Solti ignoti』は初めて知りました。『男の争い』のパロディでマストロヤンニの出世作なのですか。『男の争い』ともども観たいですね。
マルチェロ・マストロヤンニは大好きな俳優です。『汚れなき抱擁』(60)、『イタリア式離婚狂想曲』(61)、『昨日・今日・明日』(63)、『ああ結婚』(64)、『異邦人』(68)などが好きです。『甘い生活』(59)はテレビで半分ぐらいしか観ていないので、こんどじっくり観ないといけません。『ひまわり』(70)はあまり好きではありません。『異邦人』はテレビで2回観ましたが、国内版ビデオが発売されていないのには腹が立ちます。
No.911 - 2008/01/26(Sat) 11:34:16
Re: カルラ・グラヴィーナほか / Faux
虎さん、こんにちは。マストロヤンニがお好きとのことですが、昨年日本公開された記録映画『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』(06)はご覧になっているでしょうか。私は未見なのですが。
http://marcello.jp/index2.html
 ちょうど昨日まで、早稲田松竹で『甘い生活』と2本立て上映だったのですが。
http://www.h4.dion.ne.jp/~wsdsck/contents/tsuioku.html
 没後10年、および同作公開を記念し、『マルチェロ・マストロヤンニ』(エスクァイア マガジン ジャポン)が刊行されています。2002年には小学館から『マストロヤンニ自伝−わが映画人生を語る』が刊行されています。
No.912 - 2008/01/26(Sat) 17:03:46
Re: カルラ・グラヴィーナほか / Faux
 『マルチェロ・マストロヤンニ』出版元の表記「エスクァイア マガジン ジャポン」は「エスクァイア マガジン ジャパン」のマチガイです。
No.913 - 2008/01/26(Sat) 17:26:12
Re: カルラ・グラヴィーナほか / 虎
Fauxさん、こんばんは。
マストロヤンニは暖かみのある二枚目で好きなのですが、『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』(06)は観ていないです。本も買っていないのですよ。ご紹介のサイトのトップページの写真もいい顔してますね。ギャラリーも楽しめました。ありがとうございました。
No.914 - 2008/01/26(Sat) 19:06:23
Re: カルラ・グラヴィーナほか / 管理人@マサヤ
Fauxさん、こんにちは。
カルラ・グラヴィーナの情報ありがとうございます。
『相続人』を観た時に、どこかで見たことある顔だなと思っていたのですが、『ビッグ・ガン』に出ていたのですね。
挙げられた出演リストの作品はほとんど観ていませんが、『ミラノの銀行強盗』はジャン・マリア・ヴォロンテも出ているようなので、いつか観たいです。
ヴォロンテの子供も生んでいたとは初めて知りました。
言われてみれば、分からなくはない取り合せ(?)ですね。
アントニオーニ、フェリーニの撮影監督ジャンニ・ディ・ヴェナンツォの情報もありがとうございます。
『女ともだち』の名が挙がりましたが、主演のエレオノラ・ロッシ=ドラゴは『埋もれた青春』『激しい季節』でも観まして、好きな女優の一人です。
マストロヤンニといえば、アントニオーニの『夜』も大好きな映画です。

虎さん、こんにちは。
マルチェロ・マストロヤンニは私も好きな俳優です。
挙げられた作品はほとんど観ていませんが、『異邦人』は数年前スクリーンで観ることができました。
傑作なのにソフト化されていないのは不思議ですね。
『甘い生活』はDVDを持っていまして、たまに少しずつ観ます。
好きな作品というわけではないのですが、不思議な魅力のある作品です。
あと、マストロヤンニ出演作では上記の『夜』、『白夜』(ヴィスコンティ監督、マリア・シェル共演)、『特別な一日』(エットレ・スコーラ監督、ソフィア・ローレン共演)といったところが好きです。
No.917 - 2008/01/27(Sun) 08:54:51
Re: カルラ・グラヴィーナほか / Faux
 みなさん、こんばんは。また訂正です。『I Solti ignoti』は、『I Soliti ignoti』のマチガイ。1月27日付の管理人さんのBLOGでメルヴィルの好きな映画に挙げられています。
 61年のメルヴィルの選んだ映画ベスト10にある『明日なき十代』を含むDVDセット『The John Frankenheimer Collection』(4枚組)が、北米MGM/UAから1月22日に出ました。UA90周年記念企画の一環です。他の収録作は『影なき狙撃者』(62)、『RONIN』(98)、『大列車作戦』(64)。
 『明日なき十代』の原作(邦訳題『若い野獣たち』)はエド・マクベインの筆名で知られるエヴァン・ハンター(26−05)です。
http://www.aga-search.com/187-19edmucbain.html
No.919 - 2008/01/27(Sun) 20:52:12
Re: カルラ・グラヴィーナほか / 管理人@マサヤ
Fauxさん、こんばんは。
『I Soliti ignoti』(邦題『いつもの見知らぬ男たち』)をメルヴィルも高く評価していたとは私も驚きました。
偶然でしたね。
ジョン・フランケンハイマー監督作では、シナトラ主演の『影なき狙撃者』に興味あります。
エド・マクベインは黒澤明監督の『天国と地獄』の原作『キングの身代金』の作者ですね。
No.921 - 2008/01/28(Mon) 00:31:03
Re: カルラ・グラヴィーナほか / Faux
みなさん、こんばんは。
  2007年4月6日に亡くなったルイージ・コメンチーニ監督の戦争喜劇『Tutti a casa』(60)がメルヴィルの61年のベスト10に選ばれています。『I Soliti ignoti』と並ぶ「イタリア式喜劇」の代表作の1本。このジャンル名はもちろん『イタリア式離婚狂想曲』(62)から来ています。
 中尉役のアルベルト・ソルディ、伍長役のマーティン・バルサムと共に、セルジュ・レジアーニが兵士役、カルラ・グラヴィーナがユダヤ娘役で出演しています。ニーノ・カステルヌオーヴォも出ています。
 イタリアのDNC Home Entertainentから2006年にDVDが出ています。
 『Tutti a casa』抜粋(イタリア語)
http://jp.youtube.com/watch?v=E0HQ1Ul61hQ

 ところで「イタリア式喜劇」の1本、アルベルト・ソルディ主演、アルベルト・ラットゥアーダ監督の『Mafioso』(62)のDVDが北米Criterionから3月18日に発売されます。
http://www.criterion.com/asp/release.asp?id=424
 『Mafioso』は2006年に北米で公開されましたが、配給のRialtoは『影の軍隊』を同年、北米で配給した会社です。『犯罪河岸』『男の争い』『現金に手を出すな』『賭博師ボブ』『いぬ』『仁義』『死刑台のエレベーター』『墓場なき野郎ども』『はなればなれに』も配給。
http://www.rialtopictures.com/in_theaters.html
 『Mafioso』北米予告編
http://jp.youtube.com/watch?v=N7ajUFqY8ck
No.922 - 2008/01/28(Mon) 01:42:29
Re: カルラ・グラヴィーナほか / Faux
 マルチェロ・マストロヤンニ主演、マリオ・モニチェッリ監督の『ゴールデンハンター』(65)のDVDが英国Optimumから2月18日に発売されます。共演はヴィルナ・リージ。脚本に参加した映画監督のマルコ・フェレッリも出ています。原案は『夜』のトニーノ・グエッラ。撮影は『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(43)、『無防備都市』(46)、『ヨーロッパ一九五一年』(52)、『戦争と平和』(56)、『カビリアの夜』(57)のアルド・トンティ。
 また、英国Eurekaから3月24日に、マストロヤンニ主演、アントニオーニ監督の『夜』(61)のDVDが発売されます。118分、新デジタル・マスターです。アイ・ヴィ・シー盤は122分となっています。北米Fox Lorber盤は115分です。画質はEureka盤が一番よい可能性があります。
No.923 - 2008/01/28(Mon) 19:53:16
Re: カルラ・グラヴィーナほか / 管理人@マサヤ
Fauxさん、こんばんは。
『Tutti a casa』他の情報ありがとうございます。
『Tutti a casa』にはセルジュ・レジアーニ、カルラ・グラヴィーナも出ているのですね。
機会があれば観たいものです。
『夜』のDVDはアイ・ヴィ・シー盤を所有していますが、やはり画質はイマイチですので、国内盤のデジタル・マスター盤を期待したいところです。
No.924 - 2008/01/31(Thu) 00:11:53
『仁義』 ジャン・フランヴァル / 虎
『仁義』のエンドクレジットでホテル経営者となっているジャン・フランヴァル Jean Franval とはどの人なのか、やっと判りました。マテイ警視に「敵はクロか?」と聞く、ヒゲもじゃの男です。あそこは売春宿なのでしょうか。
http://www.cinema-francais.fr/les_acteurs/acteurs_f/franval_jean.htm
http://www.seriesam.com/cgi-bin/seek?ss=Jean+Franval
ジャン・フランヴァルはジョゼ・ジョヴァンニ監督の『掘った、奪った、逃げた』Les Égouts du paradis(79)にジョゼフ役で出演していることをビデオで確認しました。
http://www.imdb.com/name/nm0291814/
No.915 - 2008/01/26(Sat) 22:11:06
Re: 『仁義』 ジャン・フランヴァル / Faux
虎さん、こんばんは。
  ジャン・フランヴァルは、1934年タラスコン生まれ。1990年7月よりジャン・フランヴァル劇団を主宰。以下のサイトでフランヴァル主演のTV番組『家なき子 Sans Famille』(81。ジャック・エルトー)ほかの抜粋が視聴可。
http://www.compagniejeanfranval.fr/site.php

 クロード・ルルーシュのデビュー作『L'Amour avec des si』(62)の警官役、『女と拳銃 Une fille et des fusils』(WOWOW放映。64)、ルルーシュの記録映画『女を引き裂く』(64)、カルラ・グラヴィーナ出演の『マイ・ラブ』(73。ピエール・ジンメルも出演)のほか、『小間使の日記』(63)、『狼の賭け』(69)、『別れの朝』(70)、リノ・ヴァンチュラ主演『殺し屋とセールスマン L'Emmerdeur』(73)などに出演。
 ジョゼ・ジョヴァンニ監督の『生き残った者の掟』(66)の庭師役、『掘った 奪った 逃げた』(78)のジョゼフ役、『Mon ami le traitre』(88。原作『わが友、裏切り者』)のポール役。
 ケン・ローチの『ブラック・ジャック Black Jack』(79)にはブラック・ジャック役で主演しています。18世紀のヨークシャーを舞台に、絞首刑を辛うじて免れたフランス人の盗賊ブラック・ジャックと、呉服商に奉公する少年の活躍を描いた冒険映画。撮影は『ケス』(69)、『キリング・フィールド』(84)、『ミッション』(86)、『プレッジ』(01)ほかのクリス・メンゲスです。カンヌ映画祭映画批評家連盟賞受賞。
http://www.coara.or.jp/~ht/CINEMA/JLOACH.html
 増村保造の助監督だった近藤明男のオール・フランス・ロケ作品『想い出を売る店』(85)にもフランヴァルはジョゼフ役で出ています。原作・製作総指揮はサンリオの社長・辻信太郎。藤井浩明製作、白坂依志夫脚本、音楽はリチャード・クレイダーマン。撮影は『ゴジラ』(84)の原一民。DVDが2007年11月21日にポニーキャニオンから出ました。ロメールの『飛行士の妻』(81)の友人役でデビューしたフィリップ・キャロワも出演。
 
No.916 - 2008/01/27(Sun) 03:29:31
Re: 『仁義』 ジャン・フランヴァル / 虎
Fauxさん、こんにちは。
ジョゼ・ジョヴァンニ監督の『Les Égouts du paradis』の邦題は『掘った、奪った、逃げた』ではなく、『掘った奪った逃げた』でしたね。大変失礼しました。
ジャン・フランヴァルは劇団を主宰しているのですね。テレビでも大活躍のようですね。彼の動画が見られるとは思っていませんでした。
『生き残った者の掟』に庭師役で出ていましたね。ミシェル・コンスタンタンと決闘をする重要な役でした。数ヶ月前にビデオを観たのですが、気がつきませんでした。ご指摘ありがとうございます。
No.918 - 2008/01/27(Sun) 13:00:14
Re: 『仁義』 ジャン・フランヴァル / 管理人@マサヤ
虎さん、こんばんは。
ブールヴィルとフランヴァルのシーンの直前に売春婦らしい女たちが映りますので、ジャン・フランヴァルは売春宿のオーナーなのでしょうね。
ジョゼ・ジョヴァンニ監督の『掘った 奪った 逃げた』は未見です。

Fauxさん、こんばんは。
ジャン・フランヴァルの詳しい情報ありがとうございます。
No.920 - 2008/01/28(Mon) 00:25:31
パトリシア・ゴッジほか / Faux
 みなさん、こんばんは。
  『モラン神父』にはゴッジ3姉妹(『サムライ』163頁に「ゴッジ四姉妹」とありますが?)が出演していますが、アンリ・ドカ撮影『シベールの日曜日』(62)のシベール役、『かもめの城』(65)のアニエス役によって日本では今なお熱狂的なファンがいるパトリシア・ゴッジ(ゴッツィ?)は、1950年4月12日、イタリア北部生まれ。父親イヴ・ゴッツィ、母親ジルベルト。姉がシャンタル、妹がマリエル。
 1969年頃、ジャックという名の実業家と結婚、これを機に映画界を引退。79年頃離婚。1986年に米国人のマイケル・サヴィジと再婚。息子ブノワ・サヴィジは1980年頃カリフォーニア生まれ。娘シリアは1983年頃カリフォーニア生まれ。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sasuraib/sub5_zatsu/eiga/cybele.htm
 以下によるとmixiにPatricia Gozziのコミュニティがあるそうですが未詳。
http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20060929/1159503864
 昭和41年10月創業の山形にあるラスクで名高いシベール社は、『シベールの日曜日』から社名を採ったそうです。
http://www.cybele.co.jp/
 『シベールの日曜日』の監督セルジュ・ブルギニョンは、『恐るべき子供たち』(49)の助監督で、50年代には短編記録映画を演出していましたが、長編劇映画は『シベールの日曜日』、『メキシコでCENSORED』(65)、『セシルの歓び』(66)、『The Picasso Summer』(69)しかなく、その後の消息は分かりません。
 なおパトリシアの姉シャンタル・ゴッジは、フランソワ・ペリエも出ている『居酒屋』(56)のナナ役、マルセル・カルネ監督、ジルベール・ベコー主演『遥かなる国から来た男』(56)のソフィ役、アーサー・ミラー原作、サルトル脚本の『サレムの魔女』(57)、ルネ・ファレ原作、ジャック・ピノトー(クロードの実兄)監督の『Le Triporteur』(57)にも出ています。

 ところで、『サンドイッチの年』(88)のピエール・ブトロンという監督は、2004年に『海の沈黙』のTV版(仏盤DVDは廃盤?)を演出していますが、1991年に『レオン・モラン神父』TV版を演出しています。レオン・モラン役は『ドリーマーズ』(2003)の父親役、『ルパン』(2004)にも出ているロバン・ルヌッチ、バルネ役は『ヴァンドーム広場』(1998)の監督ニコール・ガルシアです。
http://www.chez.com/filmogarcia/90Leon.htm
  TV版『海の沈黙』の撮影アラン・ルヴァンは、ドカ撮影監督の3作、『美しきセルジュ』(58)、『いとこ同志』(59)、『大人は判ってくれない』(59)および『獅子座』(59)、メルヴィル出演『青髭』(63)の撮影助手で、『5時から7時までのクレオ』(61)、『修道女』(66)などの撮影監督です。
  『海の沈黙』TV版については、以下のブログ参照。
http://blogs.yahoo.co.jp/dalida_gigi
  『海の沈黙』TV版予告編
http://www.commeaucinema.com/bandes-annonces=36431.html
  『海の沈黙』TV版抜粋映像
http://jp.youtube.com/watch?v=EwvyCAhRbkw
 
No.906 - 2008/01/22(Tue) 19:36:21
Re: パトリシア・ゴッジほか / 管理人@マサヤ
Fauxさん、こんにちは。
パトリシア・ゴッジ他の情報ありがとうございます。
私もいろいろ調べてみたのですが、どうやら『モラン神父』の娘フランスの役はマリエル・ゴッジとパトリシア・ゴッジの二人だけで演じられているようですね。
http://www.imdb.com/title/tt0055082/fullcredits#cast
パトリシアの方が年長のようですので、↑のimdbの情報は間違いだと思われます。
ゴッジ姉妹の他の二人はおそらくバルニーの友人の娘の役に出ていると思われます。
映画のオープニング・クレジットに出てくる名前はマリエル、パトリシア、シャンタルの3人だけです。
私はmixiには登録しておりませんので、パトリシアのコミュニティは確認できません。
ちなみに、『モラン神父』には興味深いカットがありまして、バルニーの友人の夫役はアンリ・ドカのように見えます。(映画前半の子供たちの洗礼の後、皆が教会の外に出たシーン)
もちろん、クレジットはありませんし、確証もないのですが。

『シベールの日曜日』は未見です。
『居酒屋』は観たことがありますが、もう一度観て確認すれば、『モラン神父』でのシャンタルの役が分かるかもしれません。
『モラン神父』もテレビドラマ化されていたのですね。
『海の沈黙』のドラマの情報は以前虎さんが教えて下さいましたが、Fauxさんがご紹介下さった日本の方が書かれたブログも大変興味深い内容でした。
No.907 - 2008/01/23(Wed) 19:41:43
『17才/Seventeen』 / Faux
また訂正です。ブルギニョンは、1985年に日=仏合作『17才/Seventeen』を監督しています。劇場未公開、ビデオのみ。主演は佐倉しおりです。共演のチャド・マックィーンはスティーヴ・マックィーンの息子です。音楽は『シベールの日曜日』のモリス・ジャール。しかし、この作品は日本でしか知られていないようです。
No.908 - 2008/01/23(Wed) 22:12:16
Re: パトリシア・ゴッジほか / 管理人@マサヤ
Fauxさん、こんばんは。
セルジュ・ブルギニョンの情報ありがとうございます。
スティーヴ・マックィーンの息子も俳優だったのですね。
最近はよく知りませんが、昔は合作映画って多かったみたいですね。
No.909 - 2008/01/24(Thu) 23:54:01
『サムライ』 アンドレ・トラン / 虎
『サムライ』のエンドクレジットに、アンドレ・トラン Andre Thorent はタクシー運転手に扮する刑事とあります。この人は黒の制服に黒の帽子で地下鉄に乗る刑事だと今まで思っていたのですが違っていました。アンドレ・トランは釈放直後のジェフを尾行したが、まかれた刑事です。黒の制服に黒の帽子の刑事はガス会社の職員に扮しているようです。(帽子にGAZの文字があります)
http://www.cinema-francais.fr/les_acteurs/acteurs_t/thorent_andre.htm
http://www.lesgensducinema.com/affiche_acteur.php?nom=THORENT%20Andr%E9&from=dvdtoile
アンドレ・トランは『シシリアン』(69)にも刑事役で出演していることを映像で確認しました。
http://www.imdb.com/title/tt0064169/fullcredits#cast
No.900 - 2008/01/20(Sun) 23:25:44
Re: 『サムライ』 アンドレ・トラン / 管理人@マサヤ
虎さん、こんばんは。
アンドレ・トランの情報ありがとうございます。
アンドレ・トランのクレジットが「タクシー運転手に扮する刑事」となっているのは『サムライ』の謎の一つですが、ジェフが釈放後に乗るタクシーの運転手が実は刑事、つまりアンドレ・トランなのではないか?というのが私の解釈です。(ジェフの乗るタクシーの赤い内装が、尾行をする刑事の車の内装に似ていますし、微妙に見えるタクシー運転手の面影もアンドレ・トランに似ています)
ですから、エンドクレジットは間違いではないと思います。
このあたりは映画の中では明確な説明がありませんので、確証はないのですが。
No.901 - 2008/01/21(Mon) 00:05:25
Re: 『サムライ』 アンドレ・トラン / 虎
マサヤさん、こんばんは。
ジェフを乗せたタクシーの運転手が刑事なのではという考えは全然思いつきませんでした。それが正解かも知れませんね。仰るように確証はないのですが、この説を思いついただけでもすばらしいと思います。
No.902 - 2008/01/21(Mon) 01:05:30
Re: 『サムライ』 アンドレ・トラン / Faux
みなさん、こんばんは。 アンドレ・トランは『黙って抱いて』(58)、『壁にぶつけた頭 La Tete contre les murs』(59)、『パリは我らのもの Paris nous appartient』(60)のほか、クラウス・キンスキーの『パガニーニ』(90)にガルヴァノ役、シャブロル版『ボヴァリー夫人』(91)にカニヴェ医師役、パスカル・トマの『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』(2005)に神父役で出ています。
http://www.unifrance.org/annuaires/personne/136038/andre-thorent
http://www.allocine.fr/personne/galerievignette_gen_cpersonne=10382&cmediafichier=18413485.html
No.903 - 2008/01/21(Mon) 01:36:56
Re: 『サムライ』 アンドレ・トラン / 虎
Fauxさん、こんばんは。
アンドレ・トランの出演作の情報ありがとうございます。
邦題がありがたいです。


マサヤさん、こんばんは。
クレジットに「タクシー運転手に扮する刑事」とあるのですから、アンドレ・トランは釈放後のジェフを乗せたタクシーの運転手(刑事)と考えるのが妥当ですよね。間違いないと思います。
No.904 - 2008/01/21(Mon) 22:28:56
Re: 『サムライ』 アンドレ・トラン / 管理人@マサヤ
Fauxさん、こんばんは。
アンドレ・トランの情報ありがとうございます。
息の長い活動を続けている俳優なのですね。
ご紹介のuniFRANCEのサイトが日本語でも読めるということに今頃気づきました…。

虎さん、こんばんは。
一度や二度観ただけではとても気づかないことですが、クレジットに従って考えれば「刑事(アンドレ・トラン)=ジェフを乗せたタクシーの運転手」と捉えるのが自然ですよね。
ルイ・ノゲイラ著「サムライ」(165P)にメルヴィルの言葉として「私の映画には、常に、気づかれないようにやっていることがたくさんあるんだよ。」とありますが、これもその一つかもしれません。
No.905 - 2008/01/22(Tue) 01:28:54
CRI盤『Blast of Silence』 / Faux
みなさん、こんばんは。No.628で書いた、アレン・バロンの『Blast of Silence』のDVDがなんと北米Criterionから4月に発売されます。
 同時発売のフアン・アントニオ・バルデムの日本未公開スペイン映画『サイクリストの死 Death of a Cyclist』(55)も、海外では有名な社会派ノワールですが未見です。
http://www.criterion.com/asp/coming_soon.asp
No.894 - 2008/01/19(Sat) 19:48:46
Re: CRI盤『Blast of Silence』 / Faux
訂正です。『サイクリストの死』は、日本公開作で邦題は『恐怖の逢びき』でした。
No.897 - 2008/01/20(Sun) 02:50:49
Re: CRI盤『Blast of Silence』 / 管理人@マサヤ
Fauxさん、こんばんは。
『Blast of Silence』…カルト・ノワールの傑作と言われる『沈黙の銃声』がついにDVD化ですね。
できれば国内盤を望みたいところですが、海外で発売されるというだけでも慶事でしょうね。
『恐怖の逢びき』は初めて知りましたが、調べましたら、ジョルジュ・ド・ボールガール製作で、カンヌでも国際批評家連盟賞を得ている作品なのですね。
これもかなり興味あります。
情報ありがとうございました。
No.899 - 2008/01/20(Sun) 20:28:14
この人だーれ  イヴァン・シッフル   / 虎
イヴァン・シッフル Yvan Chiffre

 『仁義』 サンティをしょっ引いた二人組の刑事の内の紺色コートの刑事

http://aubonticket.com/fr/personne/filmographie/Yvan-Chiffre
http://www.lesgensducinema.com/affiche_acteur.php?nom=CHIFFRE%20Yvan&from=dvdtoile
イヴァン・シッフル オフィシャルサイト
http://yvan.chiffre.free.fr/
イヴァン・シッフルは『シシリアン』(69)にも出演しています。アラン・ドロンが妹に別れを告げに来たときに(ドロンは車の中に隠れている)、妹の様子を双眼鏡で見ている刑事です。
http://www.imdb.com/name/nm0157352/
No.892 - 2008/01/19(Sat) 09:27:47
Re: この人だーれ  イヴァン・シッフル   / Faux
 虎さん、こんばんは。
 イヴァン・シフルは近年、活劇見世物の演出家として活躍しているようです。 
 イヴァン・シフル・インタヴュー(フランス語)
http://foixterredhistoire.free.fr/site2005/itw.html
 イヴァン・シフルは史劇、スパイ映画、アクション映画、冒険喜劇映画等のスタント出身で、ジャン・マレー主演作のスタントが多いのですが、ドロン主演作にもたびたびスタント参加。『黒いチューリップ』(64)、『シシリアン』(69)、『ボルサリーノ』(70)、『仁義』(70)、『もういちど愛して』(71)、『アラン・ドロンのゾロ』(75)に端役出演。ジャック・ドレーに彼を紹介したのはドロンだそうです。『あの胸にもういちど』(68)、『さらば友よ』(68)、『ボルサリーノ2』(74)、『フリック・ストーリー』(75)、『友よ静かにCENSORED』(76)、『ル・ジタン』(75)、『ブーメランのように』(76)でもスタント担当。
 その他の主なスタント担当作。
 『史上最大の作戦』(62)、『シャレード』(62)、『Donnez nous dix hommes desesperes』(62。ピエール・ジンメル)、『太陽の下の10万ドル』(64)、『パリは燃えているか』(65)、『大列車作戦』(65)、『007/サンダーボール作戦』(65)、『女王陛下のダイナマイト』(65)、『城の生活』(65)、『将軍たちの夜』(66)、『グラン・プリ』(66)、『まぼろしの市街戦』(66)、『二人の殺し屋』(66)、『スパイ・プロフェッショナル Le Judoka, agent secret』(66。ピエール・ジンメル)、『若草の萌えるころ』(67)、『ミスター・フリーダム』(68)、『Z』(69)、『シシリアン』(69)、『雨の訪問者』(69)、『すぎ去りし日の…』(69)、『夜の訪問者』(70)、『華麗なる大泥棒』(71)、今月DVD発売の『湖のランスロ Lancelot du lac』(74)、『暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ Le Secret』(74)、『フレンチ・コネクション2』(75)、『ブラック・ムーン』(75)ほか多数。
 「クレージーボーイ」こと「レ・シャルロ」主演の監督・脚本作『クレージーボーイ 香港より愛をこめて』(75)が日本公開されています。
 監督・脚本・出演作『Le Fou du roi』(84)には、ジャン・ドゥセイ、ハワード・ヴェルノン、ベルナール・ミュソンが出ています。
http://www.yvanchiffre.info/index.php?option=com_filmographie&func=display&page=24&catid=15&Itemid=42
 製作・監督・脚本作『マッドストーカー President's Target』(89)はフランス=ポルトガル合作で、撮影がマノエル・ド・オリヴェイラ作品で有名なマリオ・バロゾなので見てみたいです。北米VHS中古がアマゾンにあります。
 自伝『A l'ombre des stars: 30 ans d'action dans le cinema』(92年刊)があります。
No.893 - 2008/01/19(Sat) 19:27:01
Re: この人だーれ  イヴァン・シッフル   / Faux
訂正です。「史劇」と書きましたが、むしろ「剣戟」ですね。
No.895 - 2008/01/19(Sat) 19:56:01
Re: この人だーれ  イヴァン・シッフル   / 虎
Fauxさん、こんばんは。
イヴァン・シフルはスタントで大活躍したようですね。
オフィシャルサイトで紹介されているのは活劇見世物でしたか。何なのかと思っていました。
あと、インタビューですが、イヴァン・シフルの動画を見られるとは思っていませんでした。さすがFauxさんです。ありがとうございました。
No.896 - 2008/01/19(Sat) 23:20:37
Re: この人だーれ  イヴァン・シッフル   / 管理人@マサヤ
お二人様、こんばんは。
イヴァン・シッフルの情報ありがとうございました。
ジャン・マレーやアラン・ドロンのスタントをやっていた人なんですね。
Fauxさんが紹介された経歴を見ますと、『仁義』に出演したのもドロンの紹介かもしれませんね。
また、俳優としても結構有名な作品にも出ているのですね。
オフィシャル・サイトまであるなんてビックリです。
ところで、このBBSのタイトル画像にもぼんやりと写ってます(笑)。
No.898 - 2008/01/20(Sun) 20:14:18
以下のフォームに記事No.と投稿時のパスワードを入力すれば
投稿後に記事の編集や削除が行えます。
200/200件 [ ページ : << 1 ... 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 >> ]

- HOME - お知らせ(3/8) - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - メール - 環境設定 -

Rocket Board Type-LK (Free) Rocket BBS