 | 保守
喜多川泰氏の「手紙屋」を読みました。 就職活動に悩む主人公が、人生の成功に導いてくれるという手紙屋と十通の往復書簡をすると言うもの。 率直に言って、結末に笑いました。 8通目辺りで、手紙屋の正体は分かっていましたが、それ以外の部分が、私にとってはかなり意外でした。 推理小説だったって言うところも含めて。 働く事の意味を見つめ直す本という帯に、騙されたような気もしましたが、まあ確かに気持ちの持ち方に影響が有った様には思います。 私の就職活動はチョット特殊すぎて、当時の自分には全く参考にならなかったと思いますが、就職活動中の普通の学生の方々には色々身に積まされる話ではなかろうかと思います。 そういう意味でも、是非学生さんに読んで欲しいのですが、注意して欲しいのは、この本の中には嘘とホントが入り混じっているので、そこを混同して読まないと言うところが重要なのだと思いました。 これはあくまで物語です。こうしたから、こうなるんだと言うのは所詮、一ケースに過ぎない、作られた筋書きなのです。 ところが、所々にある薀蓄には、普段忘れがちな真実があります。だから、そういう部分は役職者研修のテキストを読むように、基礎的な知識として再認識するのが吉。ドラマチックに書かれた教科書といった感じです。 個人的には、「称号」と「法人」の話が印象深かったですね。称号って言うのは、実生活であるなっていう気がするんですが、自分に照らし合わせると明らかに例外が存在する訳です。だから、言葉そのものよりも、その契約が交される「場」の重要性を感じました、逆にね。法人に関しては、素直に襟を正しました。確かに「法人」て言うのは色んな奴が育ててるんです、ただ普通の「人」育てるよりも、圧倒的に
悪意の比率
が高いですけどね。人として育てるには不向きな環境ですよ、多分ヨハネスブルグで子育てするようなもん。 必然的に世間擦れした子になりやすいってところが納得。
これから読む人たちには、まず下の言葉を良くかみ締めてから読んで欲しいですね。
「巧言令色少なし仁」
良い本ですよ。誤解しないで下さい。 |
No.142 - 2007/09/25(Tue) 00:00:25
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