MO'SOME TONEBENDER(モーサム・トーンベンダー)9枚目のアルバム「Rockin' Luuula」(2005年12月7日リリース)を聴きました。このアルバムを買った理由は、椎名林檎がゲストで参加しているからです。CDジャケットには、「guest ringo shiina by courtesy of TOSHIBA-EMI LTD. M-2 backing vocals,piano M-6 backing vocals,kazoo」と記載されています。
MO'SOME TONEBENDERは3人組のバンドです。ボーカルとギターを務める百々和宏(ももかずひろ)が、椎名林檎のアルバム「加爾基 精液 栗ノ花」(2003年2月23日リリース)に収録されている「宗教」と「葬列」で、電気式ギターで参加しています。
全部で12曲を収録していますが、椎名林檎は2曲に参加しています。まず、2曲目に収録されている「ロッキンルーラ」(作詞・作曲:百々和宏)。椎名林檎はバックヴォーカルとピアノで参加しています。椎名林檎は「お願い チョウのように舞ってよ」からバックヴォーカルを歌っていますが、あまりはっきり聴こえないのが残念。椎名の声が百々のヴォーカルと同化していて、浮き上がって聴こえません。 ピアノ伴奏は、四分音符で同音を叩くのがほとんどでメロディーを弾くことはありません。ただ、前奏の13秒頃にピアノの弦をグリッサンドする奏法が聴こえます。椎名林檎のソロ時代によく聴かれた奏法で、椎名林檎らしさが発揮されています。
続いて、6曲目に収録されている「マッシュポテト・ブギー」(作詞・作曲:百々和宏)。椎名林檎はバックヴォーカルとカズーで参加しています。カズーとは耳慣れない楽器ですが、声を出すことで振動して音が出る楽器のようです。冒頭に聴こえるのがカズーでしょう。 バックヴォーカルとしては、間奏で英語を歌っていますが、歌詞カードに歌詞が掲載されていないので何と言っているのかよく分かりません。「フラッグ」「モンキー」「ポテイト」という単語は聴き取れました。
期待した割には、椎名林檎の扱いが地味なので、椎名林檎ファンの私は残念でした。
その他の曲では、1曲目の「奇跡の歌」(作詞:百々和宏 作曲:藤田勇)が名曲。静から動の対比と雄大なスケールがすばらしい。
ジャケットは、赤と黒の二色刷で、赤鉛筆で修正したようなデザインでユニークです。 |
No.458 - 2007/10/26(Fri) 00:09:38
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