谷口崇のセカンドアルバム「becoming」(1998年12月18日発売)を聴きました。現在は廃盤なので、中古CD店で購入しました。全11曲を収録。 購入した理由は、椎名林檎がコーラスで2曲参加しているからです。椎名林檎のディスコグラフィーのなかでは、「歌舞伎町の女王」と「ここでキスして。」の間に位置するかなり初期の音源です。
谷口崇は、1973年1月28日佐賀県生まれの福岡県育ち。椎名林檎と「宇宙アンテナ」というバンドを組んだことがあるとのこと。男声とは思えないほど高い声でびっくりしました。サウンドも全体的にものすごく軽い。
椎名林檎のコーラスですが、谷口崇のヴォーカルが高音なので、椎名林檎がコーラスを歌ってもあまり目立ちません。聞き分けるのがけっこう難しいでしょう。まだデビュー間もない頃の参加ということもあってか、椎名林檎の出番はあまり多くありません。予想していたよりも地味な出演です。
1曲目「becoming」(作詞:谷口崇 作曲:谷口崇、幸克哉)では、椎名林檎はバックコーラスを担当。椎名林檎のパートは歌詞カードにも載っていませんし、最初にちょっとだけ歌っているくらいです。ただ、この曲は純粋にいい曲です。切ないメロディーにうっとりしました。
6曲目「Rock & Hammer」(作詞・作曲:谷口崇)では、椎名林檎が歌詞の一部を歌っています。はっきりと明確なリズムの打ち込みに乗せて「c'mon, baby it's alright, ah-ha, baby it's alright」というように英語の歌詞をやや巻き舌気味に歌っています。このパターンが3回出てきます。「becoming」のバックコーラスよりも、こちらのほうが椎名林檎らしさが出ています。それ以外にもいくつかコーラスが重なりますが、谷口崇が歌っているようです。最後はブチッと切れるように終わります。ちょっと違和感のある終わり方です。
椎名林檎のCDジャケットの表記は、2曲で微妙に異なります。 becoming 椎名林檎:Vocal Rock & Hammer 椎名“サディスト”林檎姫:Vocal
なお、上記2曲ではありませんが、このアルバムには、椎名林檎と今後共演することになるアーティストが参加しているのも興味深いです。 ・村石雅行(Drums)「下剋上エクスタシー」で共演 ・斎藤ネコ(Violin, Strings Arrangement and Conduct) 「賣笑エクスタシー」で共演
過度に期待するとがっかりしますが、椎名林檎ファンならぜひ手元に置いておきたい1枚です。中古CD店などで地道に探してください。
キングレコード KICS707
谷口崇公式ページ http://www.takashitaniguchi.net/home/index.html |
No.368 - 2006/08/28(Mon) 01:00:49
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