アドニスの花

今後の漫画・絵などのネタバレだったりもします
中学二年生がOKな人だけ見てください

(No Subject) / そ
『ショーシャンクの空に』(ショーシャンクのそらに、原題:The Shawshank Redemption)
は、1994年に公開されたアメリカ映画。刑務所内の人間関係を通して、冤罪によって投獄された有能な銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ[2]。
原作はスティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』。監督・脚本はフランク・ダラボンが務め、彼の初監督作品でもある。原題の「The Shawshank Redemption」は直訳すると「ショーシャンクの贖い」になる(作品解説も参照のこと)。
本作は興行的には成功したとはいえないが、批評家達からの評価は高く、AFIのアメリカ映画ベスト100(10周年エディション)において72位にランクインしており、日本では1995年のキネマ旬報ベストワン(洋画)に選ばれているなど人気を誇った[2]。また受賞には至らなかったが、第67回アカデミー賞で7部門にノミネートされた。
1947年、若くして銀行副頭取を務める優秀な銀行員アンドリュー・デュフレーン (アンディ)[3]は、妻とその愛人を射殺した罪に問われる。無実を訴えるも終身刑の判決が下り、劣悪なショーシャンク刑務所への服役が決まる。ショーシャンクでは、長年服役する「調達屋」ことエリス・ボイド・レディング(レッド)が、もう何度目かとなる仮釈放の審査を受け、更生したことを訴えるがやはり却下される。レッドが落胆し部屋を出ると、アンディを含む新しい受刑者達が護送されて来る。アンディら新入り達はノートン所長とハドリー主任刑務官から脅しを含めたショーシャンク刑務所の紹介をされ、その晩に取り乱した一人の新人受刑者がハドリーから過剰暴力を受けて死んでしまう。
孤立していたアンディはやがてレッドに声をかけ、鉱物採集の趣味のため小さなロックハンマーを注文する。それをきっかけにアンディはレッドと交友を重ね始める。他方、アンディは荒くれ者のボッグズとその一味に性的行為を強要され、抵抗のため常に生傷が絶えない生活が続いた。
1949年、アンディは屋根の修理作業中、ハドリーの遺産相続問題を知り、財務経理の知力を駆使し作業仲間達へのビールと引き換えに解決策を提案する。ビールを手に入れ仲間達から尊敬される一方で、ハドリーら刑務官からも一目置かれるようになる。その後ボッグズらがアンディを襲って全治1ヶ月の重傷を負わせるも、ボッグズがハドリーに半殺しにされて以後、アンディを襲う者はいなくなった。アンディが治療を終え自分の房に戻ってくると、レッドに注文していたリタ・ヘイワースの大判ポスターが退院祝いとして置かれていた。
やがて、アンディは図書係に配置換えとなり、もう50年も服役している老囚人ブルックスの助手となる。だが、その本当の目的はノートン所長や刑務官達の税務処理や資産運用をアンディに行わせるためだった。アンディは有能な銀行家としての手腕を発揮する一方で、名ばかりだった図書係としても精力的に活動を始め、州議会に図書館予算の請求を毎週送るようになる。
1954年、ブルックスに仮釈放の許可が下りるが、50年服役した老人は塀の外の生活への恐れから取り乱す。アンディらに説得され、仮釈放を受け入れるが、結局、外の生活に馴染むことはできず、最期は首を吊って死んでしまう。死の間際に送られた感謝の手紙を読んで、アンディとレッドは苛まれる。一方、手紙に根負けした州議会はわずかばかりの寄付金と古書をショーシャンク刑務所に送ってくる。アンディは送られてきた荷物の中に『フィガロの結婚』のレコードを見つけ、それを勝手に所内放送で流したことで懲罰房送りとなる。その後、仲間達からレコードを流した理由を尋ねられ、アンディは「音楽と希望は誰にも奪えないものだ」と説明するが、レッドは「そんなもの(希望)は塀の中じゃ危険だ」と反論する。
1963年、アンディが州議会にさらに手紙を送り続けた結果、年度毎の予算まで獲得し、倉庫同然だった図書館は囚人達の娯楽と教養を得る場となっていた。その頃所長は、囚人達の社会更生を図るという名目で、彼らを労働力として野外作業をさせ始め、そのピンハネや土建業者達からの賄賂を受け取り始める。そしてアンディは「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を作り出し、その多額の不正蓄財を見事に隠蔽していた。
1965年、新たに入所したコソ泥のトミーは、すぐにレッドの仲間達と打ち解け、アンディも彼を気に入る。更生を望むトミーにアンディは文字の読み書きから勉強を教え始め、やがて高校卒業資格を申請するにまで至る。トミーはアンディの過去を知ると、その真犯人に心当たりがあることを話す。アンディは所長に再審請求したいと頼み込むが、優秀な経理担当者であると同時に不正蓄財を知っている彼を自由にさせる気のない所長は、アンディを懲罰房に入れ考えを改めるよう迫る。1ヶ月経っても折れないアンディに業を煮やした所長とハドリーは、冤罪証明の鍵を握るトミーを呼び出して射殺、後日アンディには「脱走したため撃った」と嘘を伝える。
トミーの死から1ヶ月後、アンディは再び不正経理を行うことを条件に懲罰房から出される。しかし、アンディの様子はどこかおかしく、レッドに要領を得ない伝言を残す。レッドら仲間達はアンディがCENSOREDを考えていると疑い、嵐の晩に心配が募る。
翌朝の点呼の際、アンディが房から消えていることが発覚する。所長やハドリーもアンディの房に向かい、リタ・ヘイワースからマリリン・モンローへ、そしてラクエル・ウェルチへと代替わりしていたポスターの裏の壁に大穴が開いていることを見つけ出した。アンディは約20年間ロックハンマーで壁を掘り続け、ついに1966年、脱獄したのだった。アンディはスティーブンスに成りすまして所長の不正蓄財を引き出すと同時に告発状を新聞社へ送り、難なくメキシコへ逃亡する。そしてアンディの告発状によってハドリーは逮捕され、所長は拳銃CENSOREDする。
間もなくレッドは服役40年目にしてようやく仮釈放されるが、ブルックスと同様に外の生活に順応できない。ブルックスと同じ悲劇への道を辿りかけるが、レッドはアンディの伝言を信じてメキシコのジワタネホへ向かう。そして、青海の海岸線で悠々自適の生活を送るアンディと再会し、喜びの抱擁を交わしたのだった。
▼フィガロの結婚
封建貴族に仕える家臣フィガロの結婚式をめぐる事件を通じて、貴族を痛烈に批判しており[2]、たびたび上演禁止に遭った。特にルイ16世は「これの上演を許すくらいなら、バスティーユ監獄を破壊する方が先だ」と激昂したという。だが、この戯曲に魅せられた人々からの強い要請を無視できず、公演許可を出すに至った。このような危険な作品をオペラ化し、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世のお膝元ウィーンで上演できた理由は不明だが、ダ・ポンテの自伝によれば、彼がうまく皇帝を懐柔して許可を得たことになっている。
モーツァルトのオペラ編集オペラはウィーンのブルク劇場で1786年5月1日、モーツァルトが30歳の時に初演された。ある程度の好評を得たが、原作の貴族批判はおおむね薄められているとはいえ危険視する向きもあり、早々にビセンテ・マルティーン・イ・ソレル作曲によるオペラ『椿事』(Una cosa rara)に差しかえられてしまった。モーツァルトが次に書いたオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の後半で、『椿事』の一節に続き『フィガロ』の「もう飛ぶまいぞこの蝶々」の一部を演奏している。
こうしてウィーンでは期待したほど人気を得られなかったものの、当時オーストリア領だったボヘミア(現在のチェコ)の首都プラハの歌劇場で大ヒットした。作曲者も招かれて有意義な時を過ごし(この時に交響曲第38番『プラハ』K.504を初演している)、新作オペラの注文までもらえた。これが翌年初演した『ドン・ジョヴァンニ』K.527である(同じくダ・ポンテの台本による)。
日本初演は1941年6月に東京音楽学校で行われた[3]。舞台初演は1952年[4]。
その歌とはモーツァルトの『フィガロの結婚』からの「手紙の二重唱」。私自身この歌がこんなに美しいと思ったのは初めてのような気がしました。ほんとうに時間がとまるほどゆったりと優雅で美しい曲に聴こえました。説明なんかいらないんだなと思いました。この歌は浮気者の旦那をこらしめるために偽の手紙を書く歌、そんな知識が「美しい曲」だと感じる事の邪魔をしていたように思えました。と言いながらも説明してしまうのがオペラ好きの性でして…映画の内容とは一見関連なさそうな「手紙の二重唱」、実は「今夜、庭の松の木の下でお待ちしています」という手紙を書く歌。ロビンスがフリーマンに「いつか故郷バクストンの樫の木の下を訪ねてみてくれ」と言う映画の重要なシーンとの「木の下」リンク?などとこじつけてみたくなったりもするのですが、今回はそういう話はヤメておきましょう(もう喋ってるって)。樫の木についても映画を見てのお楽しみにしておいたほうがよさそうですし。と言いながらもレコードのエピソードの続きは…放送室占拠の罰にロビンスは二週間の懲罰房行きとなり、戻った彼は「地獄だったろう」と聞かれて「モーツァルトを聴いていたから快適だった」と答える。レコードなど聴けるわけがないじゃないかと笑う仲間たちへの名セリフ「頭の中で聴いていたんだ。心の中でもね。音楽は決して人から奪えないのさ。」『ショーシャンクの空に』は、こんないかにもスティーブン・キング原作らしい「感動と奇跡のアンビリーバボー」的シーンが満載なのに、とても穏やかな淡々とした映画です。その雰囲気を作り上げている音楽も、聴こえてこないのが凄いというのか、曲が主張せず何度見てもメロディーを覚えてしまったりすることのない、まさにこれこそ「映画音楽」といった素晴らしさで、アカデミー賞を受賞しています。映画とともにずっと記憶に残って時折思い出して口ずさむようなのもいいですが、こういう音楽も素敵ですよね。だからこそ「手紙の二重唱」がまた際立つのかもしれません。
監督・脚本:フランク・ダラボン
ショーシャンクの空に The Shawshank Redemption (1994年) - 監督・脚本
グリーンマイル The Green Mile (1999年) - 監督・脚本・製作
マジェスティック The Majestic (2001年) - 監督・製作
ミスト The Mist (2007年) - 監督・脚本・製作
テレビ映画
悪女の構図 Buried Alive (1990年) - 監督
脚本、製作に関わった作品編集エルム街の悪夢3 惨劇の館 A Nightmare On Elm Street 3: Dream Warriors (1987年) - 脚本
ブロブ/宇宙からの不明物体 The Blob (1988年) - 脚本
ザ・フライ2 二世誕生 The Fly II (1988年) - 脚本
フランケンシュタイン Frankenstein (1994年) - 脚本
プライベート・ライアン Saving Private Ryan(1998年) - 脚本(クレジット無し)
THE SALTON SEA ソルトン・シー The Salton Sea (2002年) - 製作
コラテラル Collateral (2004年) - 製作総指揮
GODZILLA ゴジラ Godzilla (2014年) - 脚本(クレジット無し)
テレビシリーズ編集ザ・シールド ルール無用の警察バッジ The Shield (2007年) - 監督(第6シーズン第6話)
ウォーキング・デッド The Walking Dead(2010-) - 監督(第1シーズン第1話)・脚本・製作総指揮
原作:スティーヴン・キング
スティーヴン・エドウィン・キング(Stephen Edwin King, 1947年9月21日 - )は、アメリカのモダン・ホラー小説家。作品は世界各国で翻訳され読まれている。「ホラーの帝王」の異名を持ち現代アメリカを代表する作家の1人である
音楽:トーマス・ニューマン
40年以上に及ぶキャリアの中で、『ザ・プレイヤー』、『ショーシャンクの空に』、『アメリカン・ビューティー』、『グリーンマイル』、『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』、『007 スカイフォール』、『007 スペクター』、『1917 命をかけた伝令』など、数々の映画音楽を製作している。
作品解説編集タイトル編集製作当初、作品名は原作と同じ"Rita Hayworth and Shawshank Redemption"(刑務所のリタ・ヘイワース)となっていた。しかしリタ・ヘイワースのドキュメンタリーと勘違いされ、リタ・ヘイワース役のオーディションを熱望する者まで現れた。その女優は「脚本はすばらしかった。ぜひリタを演らせてほしい」と言ったという。このため作品名が"The Shawshank Redemption"(ショーシャンクの贖い)となった経緯がある[4]。
"Redemption"は「罪を贖う」という意味と同時に、債券などの「満期償還」や「買戻し」「回収」という意味をもつ。
製作編集監督のダラボンは1983年にスティーヴン・キングの短編小説『312号室の女』を映画化して彼に注目され、その後、1987年に本作の映画化権を得ている[5]。この映画化権を得るまでの4年間、2人はペンフレンドとして交友を重ねてはいたが共に仕事をしたことは無かった。本作はキングが意欲的な映画製作者に向けて作った有名な「en:Dollar Baby」の1つである。ダラボンは本作の後も、キングの『グリーンマイル』(1999年)や『ミスト』(2007年)の映画化に関わった。
当初、脚本と監督は『スタンド・バイ・ミー』(1986年)をヒットさせたロブ・ライナーが250万ドルでオファーを受けていた。ライナーはアンディーにトム・クルーズ、レッドにハリソン・フォードを充てる構想を提案した。ダラボンは、ライナーの構想を気に入っていたが、結局、自身が監督することで大きなものを得られる機会だと考え、監督兼脚本を担当することとした[6]。
映画のセットはメイン州に作られたが、ショーシャンク刑務所の全景はオハイオ州マンスフィールドの使われなくなったオハイオ州立少年院(Ohio State Reformatory)を利用している。刑務所の大半は撮影終了後に取り壊されたが、主な管理棟と2つの独房棟は残された。敷地はその後、映画『エアフォース・ワン』の一部シーンのため、再利用されている[7]。入場室および監視員のオフィスのような専門の刑務所設備の内部のシーンは少年院で撮影されている[7]。屋外での撮影は他の場所で行われたが、ブルックスとレッドが対面した入所室の内部は管理棟に位置した[7]。刑務所の敷地は観光名所となっている。刑務所監獄棟の内部場面で使われたのは、近くの閉鎖されたウエスティングハウスの工場内部に作られた防音スタジオである[7]。ダウンタウンの場面は、近隣のアシュランド(オハイオ)やマンスフィールドでも撮影が行われた。
アンディがレッドへの手紙を埋めるオークの木はオハイオ州ルーカスの、マラバーファーム州立公園の近く、40°39′14″N 82°23′31″Wにある。木は2011年7月29日にあった雷雨を伴う突風で酷く損傷を受け、職員達は枯死した可能性を考えていたが、その後、回復グループ及び山林学組織による検査によってまだ生きていることが判明した[8][9]。しかし2016年7月22日、強風のためついに倒れた[10]。
詳細は「ショーシャンクの木」を参照
ラストシーンでレッドがアンディと再会した海岸は、メキシコ南部ゲレーロ州のジワタネホ(英語版)と設定されているが、実際にはアメリカ領ヴァージン諸島のセント・クロイ島で撮影されたものである[11]。近年のジワタネホは海洋汚染が激しいビーチとして挙げられており、公衆衛生当局がビーチを閉鎖したことがある[12]。
原作との違い編集原作でアンディは銀縁眼鏡を着用した小柄な男性として描かれているが、アンディ役のティム・ロビンスは190cmを超える長身である。その為、作中でも、レッドの台詞の中に「あの背の高い男だ」と長身である事が逆に強調されている箇所がある。また、映画版ではアンディは眼鏡[要検証 – ノート]を着用していない。
原作・映画共に、レッドはアンディに「なぜ(渾名が)レッドなんだ?」と聞かれ、「(赤毛が多い)アイルランド系だからさ」と答えるシーンがある。原作でのレッドは実際にアイルランド系移民である点と、ファミリーネーム(Redding)に因んだ渾名である事を説明する、ただの会話である。一方、映画でのレッドはモーガン・フリーマン扮する黒人である事から、原作を踏まえたジョークになっている。
原作ではレッドが服役している理由は保険金目当てで妻の車に細工をし、結果的に同乗した知人の女性と子供も巻き添えにして殺害したことが原因と語られる。映画では詳細は不明だが、一人の男性を殺害したことに変更されている。
原作では刑務所内の房は雑居房となっており、アンディも服役中何人かと同居するが、映画では全員独居房となっている。
原作ではカラスの雛ジェイクを育てているのはシャーウッド・ボルトンという囚人だが、映画ではブルックスと統一されている。また、原作ではジェイクは釈放前に逃がされた数日後に刑務所内で死亡する。
原作ではアンディは有罪になる前に全ての資産を売却して友人のジムの協力の元「ピーター・スティーブンス(映画ではランドール)」なる架空の人物を作り、資産を全て信託させ、大金を隠し持っていたが、映画版ではノートン所長の賄賂や屋外奉仕で稼いだ裏資金を隠す為にアンディ自らが所内でスティーブンスを作り出した事になっている。
アンディが流したレコードの曲は「フィガロの結婚」第3幕 第10場の第21番 二重唱「手紙の二重唱」・「そよ風によせて…」(Sull'aria ... che soave zeffiretto)である。このエピソードは原作にはなく、脚本執筆当時にオペラにはまっていた監督のアイディアである。音源は、カール・ベーム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団、エディト・マティス(S:スザンナ)グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S:アルマヴィーヴァ伯爵夫人)による1968年録音。
原作ではアンディの服役中に看守や所長が何度か代替わりするが、映画ではハドリーとノートンに統一されている。(原作では2人は入れ違いで登場し、接触もしておらず、ハドリーは中盤で心臓発作を起こして亡くなり、ノートンは、その後に所長に赴任する。)
原作ではアンディが看守を買収してボッグズ・ダイアモンドを痛めつけて再起不能とさせるが、映画では屋上のタイル塗りのエピソードが先に展開された事で、その流れでハドリーがボッグズを痛めつける流れに変わっている。
映画ではトミーは殺害されているが、原作ではアンディの事件の事を黙認すれば待遇の良い刑務所に移送するという所長の条件を呑んでアンディを裏切り、他の刑務所に移されただけである。監督によると所長を更に狡猾にする為に変更したとドキュメンタリーで触れている。
映画ではノートン所長は銃でCENSOREDをするが、原作では解雇され廃人同然の状態になる。映画での、アンディが所内の違法行為を内部告発するシーン自体がない。
原作には映画のラストにある、海のシーンはない。
その他エピソード・解説編集幼虫をカラスの雛に与えるシーンには、動物愛護団体が立ち会った。彼らは生きている幼虫をヒナに与えないことを要求し、ダラボンは餌を釣具店で買ったので大丈夫だと説得した。
アンディ達が所内で見ていたリタ・ヘイワースの映画は『ギルダ』である。(原作では『失われた週末』を見ている)。アンディもギルダも無実のことで誤解されていることやレッドとの関係などが同じ構造になっている。
ブルックスが壁に彫った文字「BROOKS WAS HERE」は、第二次世界大戦中にアメリカ軍人の間で流行した落書き「Kilroy Was Here(キルロイ参上)」のフレーズを捩ったものである。
仮釈放審査において、レッドの書類に貼られていた青年時の写真は本人でなく、モーガン・フリーマンの実子アルフォンソの写真である。またアルフォンソは映画冒頭で、護送されて来たアンディら新入りたちをからかう囚人役の一人としても出演している。
トミー役は脚本に惚れ込み出演を熱望していたブラッド・ピットにオファーする予定だったが、ピットは『リバー・ランズ・スルー・イット』、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』などのスケジュールの都合で泣く泣く出演出来ず、当時無名だったギル・ベローズが起用された。
ボッグス役はジェームズ・ガンドルフィーニが予定されていたが、『トゥルー・ロマンス』を優先したためにマーク・ロルストンが起用された。
映画の最後に「IN MEMORY OF ALLEN GREENE(アレン・グリーンを偲んで)」と字幕表示されるが、この人物はフランク・ダラボンの旧友であり、本映画の製作途中に亡くなっている。
2018年7月よりHuluで放送が開始したTVシリーズ「キャッスルロック」の第1話は、ショーシャンク刑務所が舞台となっている。なお、キャッスルロックは他のキング作品の多くに登場する街の名前である。
評価編集公開当時、本作は『フォレスト・ガンプ』や『パルプ・フィクション』『スピード』の影に埋もれ知名度は低かったが、批評家達から高い評価を受け、その後ビデオ販売やレンタルによって、徐々に人気を獲得し、ファンを広げていった。
1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされた(作品賞、主演男優賞:モーガン・フリーマン、脚色賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、録音賞)が、ほぼフォレスト・ガンプが占め受賞には1つも至らなかった。
AFIの映画ベスト100シリーズでは「感動の映画ベスト100(23位)」「アメリカ映画ベスト100(10周年エディション)(72位)」にランクインしており、いずれも同時期のライバル作より高い。
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『ショーシャンクの空に』は、繊細な演出と素晴らしい演技で、高揚感と深い満足感を与えてくれる刑務所ドラマである。」であり、75件の評論のうち高評価は91%にあたる68件で、平均点は10点満点中8.24点となっている[13]。Metacriticによれば、20件の評論のうち、高評価は18件、賛否混在は2件、低評価はなく、平均点は100点満点中80点となっている[14]。
受賞歴編集1995年 アカデミー賞 7部門(作品賞、主演男優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、音響賞)ノミネート
1995年 ゴールデングローブ賞 2部門(男優賞、脚色賞)ノミネート
1995年度 第19回日本アカデミー賞 外国語映画賞
1995年度 キネマ旬報ベストテン 外国映画作品賞、読者選出外国映画監督賞、読者選出外国映画ベスト・テン第1位
1995年度 毎日映画コンクール 外国映画ベストワン賞
1995年度 報知映画賞 外国作品賞
ショーシャンクの空にThe Shawshank Redemption監督フランク・ダラボン脚本フランク・ダラボン原作スティーヴン・キング
『刑務所のリタ・ヘイワース』製作ニキ・マーヴィン製作総指揮リズ・グロッツァー
デイヴィッド・レスター出演者ティム・ロビンス
モーガン・フリーマン音楽トーマス・ニューマン撮影ロジャー・ディーキンス編集リチャード・フランシス=ブルース製作会社キャッスル・ロック・エンターテインメント配給 コロンビア映画 / ワーナー・ブラザース
松竹富士公開 1994年9月10日
1995年6月3日上映時間143分製作国 アメリカ合衆国言語英語製作費$25,000,000[1]興行収入 $28,341,469[1] 
No.199 - 2021/07/05(Mon) 09:34:13
(No Subject) / そらゆめ
むりだまじでいろいろできない
No.198 - 2020/03/20(Fri) 17:37:31
(No Subject) / そらゆめ
かけねー!時間がない
No.195 - 2018/07/11(Wed) 22:02:03
Re: / そらゆめ
ほんとにね
No.196 - 2018/11/16(Fri) 14:32:11
Re: / そらゆめ
No.197 - 2019/01/27(Sun) 01:11:03
Re: / そらゆめ
文がかけない
No.191 - 2017/03/06(Mon) 15:04:22
Re: / そらゆめ
ぜんぜんね
No.192 - 2017/05/19(Fri) 00:43:52
Re: / そらゆめ
ワートリを吸いたい
No.193 - 2017/08/27(Sun) 03:21:04
Re: / そらゆめ
夢サイトを本サイトの方のアドレスに統合しちゃいたいので名前変換のやりかたについて調べたいなぁ
No.194 - 2017/10/30(Mon) 03:02:26
(No Subject) / 空夢
 雨の日の街は潮のにおいがする。別にナーバスだとかセンチメンタルだとかでなく、単純に、海の風が溶け込んでくる。あたしはいつ買ったのかも朧げなビニール傘を差して、色の濃いアスファルトを闊歩し駅を目指す。湿気でぼやぼやに霞んでいく視界では街頭が建物の影に滲んでいて、カラーインクをぽつりと流し込んだコーヒーのような、不思議な色合いを作り出していた。ふと、美術の教科書で見た誰かの描いたカフェの灯りは素敵だったな、と思った。どこだっけ、あれ。なんか、パリとか、そんな、おしゃれなかんじのあるところだ。神奈川のとある駅前でそんなことを考えている。あたしは別に、感傷的な気持ちになっているわけじゃない。
 黄瀬はコートで泣かなかった。あたしはその姿を見て、なんて賢い子なんだろう、と思った。賢くてかわいそうな子。あたしには、あんなに聡いと、いっそばかな男に見えた。退場する時の泣いている黄瀬の金髪がはらりと添えられた首からまとわりつく、あの青のユニフォームは、どこまでも濁りなく綺麗な色だった。とても似合っていた。いとおしかった。
 部活を引退してからというもの、あたしは受験勉強に必死だった。昨日ようやく本命の受験を終え、落ちたかもな、と半ば思いながら、予備校を出たら雨が降っていた。ほんのり潮のにおいのする街を、色とりどりの傘が行き交うところは、熱帯魚が優雅に泳いでいるようでおもしろいな、と思う。あたしのからだは透明、骨の見える魚だ。道に反射する傘の色が綺麗だったけど、とにかく目が疲れていた。極力地面を見ながら進む。緩やかな坂になった駅前の横道から、すごく鮮やかなブルーの反射が差して、バッと顔を上げたけれど、全然知らない男の人で、あたしはすぐに視線を逸らして駅へ急いだ。
 日はとっくに暮れ、まばらながら大人がたくさん道沿いに帰っていく。流行していたギャラクシー柄が駅前の店頭に並んでいるのを見かけて、胸がむかむかしてくる。そろそろ廃れていくだろう流行の柄。銀河の色って本当にあんなに綺麗な色合いなんだろうか。あんな綺麗な世界を見たことがない。でもきっとあのカフェの絵を描いた人には、パリとか、そんなおしゃれなかんじの街じゃなくても、たとえば神奈川の駅前のスタバでも、宇宙みたいに綺麗な色で見えているのかもしれない。黄色の絵の具を塗りたくれるのかもしれない。グツグツに煮えた胃液が逆流してきそうだ。見たことがないの、あたしは、あんな世界を。それでも雨はさっきよりも弱まっていく。どうせならザアザアと降ってほしい。理不尽で身勝手な欲求をどこにもぶつけられない。あたしは感傷的な気持ちになっているのではない、怒っているのだ。選手を差し置いて先に泣いてしまった自分の不甲斐なさにいまだに怒っているのだ。
 笠松は本当にいい男だ。あんなにかっこよくて強くて美しい男はなかなかいない、というくらいの逸材だ。海原にきらきら輝く。眩しいくらい気骨のあるキャプテンだった。柔らかく背骨と手首を逸らして、波が小石や貝を転がすようにボールを扱う森山。小堀はしなやかにポジションを取りチームを回す、滞りない水脈のような男だった。あんなに海常の色が似合う男たちはいない。何を言ってるのかよくわからない早川もボールへの執着がずば抜けていて、中村も、みんな頑張っていて、そしてあたしはこの部の一部として黄瀬を見ていて、黄瀬はあたしではなく勝利を見ていた。チームとしての勝利を。だからあたしは黄瀬がいとおしいと思っていた。監督が彼を海常に連れてきた真意が見えてきた頃、つまり黄瀬が海常のエースとして自覚してきた頃、あたしはどっしりと構える監督を見ては大人は賢いのだと実感し、職員室でぽにょぽにょのお腹を苦々しそうに撫でる監督に感謝したし、本当に好きだと思ったのだ。
 監督は泣いたあたしをあやすように数度背中を叩いた。泣くつもりなんてなかったんです、とグズグズになった顔面のまま誰にともなく弁明した。悔しい。ただ悔しいと思った。あたしの背骨を揺らしながら「みょうじも泣いていいんだ」と監督は言った。本当にこの学校のこの部が、余すところなく好きだと思った。だから悔しかった。あんなにみんなが行き交っていた長方形のコートも試合会場スペースの一部になっていた。すべての結末がこの長方形で完結してしまう。ベンチの横で自分用のタオルを久しぶりにまともに濡らした、あの日からどんどん遠ざかっている。黄瀬は、最後の試合には出なかった。出られなかった。これからの、海常のために。
 駅は人で混み合っていて、それでもみんなが向かうべきところへ歩んでいるから好きだった。いまのあたしには居心地が悪くてぼんやりとリュックの紐を握る。既に滑り止めには合格していたけど、昨日の試験を少し思い起こして、帰ったらまた参考書を読もう、と意気込んだ。ケータイを確認すると、珍しいことに黄瀬から数分前にメッセージが届いていた。「センパイ卒業式は来れますか?」いくよ、と返信すると、どうやら相手は画面をいじっていたらしく、ふきだしはすぐに既読を付けた。了解、というかわいらしいスタンプが送られてきて、あたしは少しだけ虚しくなった。
 駅のホームにも雨が降り込んで来ていた。波打ち際のホーム、転落死、そんなイメージが僅かによぎった。
 監督とバスケに関係ないことを話すのが少しだけむず痒かった、あの感情は、マネージャーをやめてからあまり感じなくなってしまった。当然のように進路相談に乗ってもらって、評定平均の話をして、それがさみしいという感情を引き起こすことなくすとんと胸に落ちたことが、あたしはわりと衝撃だった。廊下で黄瀬が挨拶する時、黄瀬をかわいい後輩として見ることがなくなり、かっこいい男の子として見てしまいそうになるのも衝撃だった。リミッターを設けていたつもりは微塵もなかったし、黄瀬はたしかに部活動の後輩でありつつもとてもかっこいいひとりの男の子であったけれど、私からバスケ部という称号が剥落したのと同時に、黄瀬から部活の先輩としての私がぱきぱきと剥がれてしまったような、そんな雰囲気を感じた。もちろん黄瀬本人は興味のない人間に対して挨拶などすることもないため、それはあたしだけが感じていることなんだろう。どうする気もない。卒業したらもう会わなくなる彼に、まるで未練はないし、彼もきっとそうだから。
 黄瀬はエースとして走った。世界は続いていくから、そのために、彼は存在していなければならなくて、わかりきっているけれど。わかりきっているけれど残酷なほどに美しい選択は、未来を輝かしく導くわけではない。卒業式までの日を、あたしは緩やかに死にゆきながら過ごし続ける。ホームは人でごった返している。びしゃびしゃの路面の轍にこれでもかと雨が跳ね返るのを見つめながら、あたしは水の循環図を思い描く。
 峰から沸き起こった水が流れ着くのは海だ。空の色を深く映す。深みはただ闇のようで、人は宇宙にぽっかり浮かぶ月には行けたのに、まだこの星の海底にたどり着いたことがないという。ホームに滑り込んできた電車のライトが優しい。あたしは海常がだいすきだ。青の精鋭。かっこよくて強くて美しい。きっと海底には、あのカフェの灯りのような、渦巻く空の月のような、いとおしい黄色の炎が灯っている。あたしは信じている。勝利はとめどなく流れ続ける川の瀬に沈む砂金の色。川の流れが運んでくる金色。金色がきらきら水の中を揺れる。プシューッと音を立ててドアが閉まった。ゆらゆらと揺られながら、海中を進む提灯アンコウのような電車が、神奈川の線路を走っていく。

川底の金/20160201
No.187 - 2016/02/03(Wed) 20:25:20
Re: / 空夢
たのしくかきたい
No.188 - 2016/05/06(Fri) 13:09:27
Re: / 空夢
 斜め前のお姉さんが痴漢されているのに気づいていた。電車はけっこう混んでいて、それだけで私は十分すぎるほど気分が悪かった。乗客はそれぞれ違った顔をしている。隣のおじさんの皺一つない綺麗なシャツ、そこから伸びるゴツゴツの手がお姉さんの身体を這っていた。蛇のようだ、というにはあまりに無様だ。私の気分は急激に萎えて、立ち位置を変えようと身をよじっていたお姉さんの鞄にぶつかりながらドアを降りた。対岸のホームで男の子が転ぶのを見た。



 裂けるチーズをめいっぱい裂いたみたいな草だ、というと、真波は雑草の中に倒れ込みながら笑った。跳ねる髪が裂けるチーズに埋もれている。太陽光――それもこれから夜に沈む――を浴びて白みを帯びた黄色に見える雑草が、彼の柔らかな藍色の髪によく映えた。今日も細いフレームの自転車を携えている。土の匂いとしっとりした山の空気が私を包んでいる。

「こんなところで何をしているんですか」
「せみとり」
「先輩って冗談いえるんですね」
「真波ほどおもしろくないけどね」
「たしかに、あんまりおもしろくなかったです」

 こいつ、と寝転ぶ真波の腹に適当に手折った枝を投げる。献花だ、と思うと、私はさみしくなって、そのまま山際から道路に出た。真波は何もいわずに寝ていた。また音楽準備室においでね、と声をかけ、私は山を下りていく。はーい、と間延びした真波の声が後ろから聞こえた。夕焼けに染まった山は黄色の縁取りをされたワッペンのように景色を飾っていた。道際に咲く立葵が美しく空へと伸びていた。すらりとした、あのお姉さんの背骨のように。



 真波はそれからも何度かふらふらと音楽準備室にやって来ては、私のピアノを聴いて、夏休みがやってきて、そうして、夏が終わった。私は緩やかに受験へのストレスを溜めながらも、毎日の生活に彩りを添えることを楽しんだ。花屋の前を通ると、いつでも鮮やかで華やかな色の植物が多々見られ、予備校帰りの道はなかなか心地よいものだった。電車は揺れる。珍しく目の前の席が空き座れた。イヤホンを取り出す。隣の席のおじさんが、眼鏡越しに嫌そうな目をする。音漏れでもしているのだろうか。私は目を閉じる。



「あ、そういえばさ、最近あそこで猫の死骸がいっぱい見つかったらしいよ」
「あんな山道で?轢かれたやつ?」
「違うんだって、なんか……こわいタイプのやつ、猟奇殺人みたいな、ズタズタ系」
「へぇ、てか殺人て、殺猫?じゃん。どーぶつあいごほうなんちゃら?」
「あほだぞこいつ、なまえー、普通にこわい話してんじゃん」

 こわがってよ、アハハ、と友人はかわいく笑う。私も笑う。次の授業は生物だ。センター試験に生物を選択したけれど、ハエの交配の計算をするのが簡単で良い、と、時々思う。大学受験のため、実力を示す入試のための勉強だから、私は今日も解答を覚えつつある過去問を解く。分厚い赤本を持ち歩くのは疲れるから、年単位でバラバラにしてマスキングテープでとめている。薄い楽譜のようで持っていて楽しい。今は鞄に忍ばせているそれを、帰りに予備校の自習室で解くのだろう。真波は勉強をしているだろうか。
 私は甘い菓子パンを頬張りながら、友人の紅茶の紙パックをぼんやり見ている。廊下が何やらうるさい。視線をやればクラスの自転車部の奴らがたむろしていた。

「そういや自転車部負けちゃったね」
「そうみたいね」
「なまえ仲良い子いたよね」
「ああ、うん、いるいる」
「残念だね」

 そうかもしれない。



 帰りがけ、二階の廊下の窓から真波の姿が見えた。私が知っているあのふらふらとした足取りではない。こうして彼を見かけるのも何度目だろうか。しかし声をかけようと思ったことは一度もない。夏の山に寝転んでいた彼とはもう会えないのだろう。半ば諦めたように私はため息をつく。
 諦めた?何を。ばかばかしい、と目を外すと、隣に東堂がいた。静かすぎて気づかず動揺し、東堂に名前を呼ばれて緊張が解けた。

「何を見ているのかと思ってな」
「変な顔してた?」
「苦虫を噛み潰したような」
「まじか、かわいい後輩を睨んでごめんね」
「ふ」

 東堂は柔らかく笑った。けれど、どこかに棘のような氷のような痛みを隠してこちらに差し出す笑みだった。私も微笑み返す。まったく力が入らない。東堂の鮮烈な笑顔と比べると完璧に負けていた。

「みょうじは大学は……」
「東京、受かったらね」
「では一人暮らしか」
「そのつもり。電車とか嫌いだから、出来るだけ大学近くに住みたいし」
「そうか」

そのまま特に話すこともないため無言のまま互いに離れた。触れることもなく足音も立てずに隣に来たくせに、今度はやたらと乱雑な音を立てて、東堂は廊下を歩いて行った。丸投げした私の無責任さへの憤りを、美しくない形で示しているように思えた。東堂が山神、と呼ばれていることを、私は知っている。山での私を、彼なら知っているのかもしれない。けれど私には先生からカギをもらっている音楽準備室でピアノを弾くくらいしか出来ない。ふらふらと真波がやって来ない限り、私には何もかもの片付けが出来ないのだ。虚しくなりながら校門へ歩を進めた。今日はイヤホンを忘れたので、お気に入りのクラシックを聴けない。



 冬過ぎ、いつものように息抜きでピアノを弾いていたら、ガチャ、と音がしたので、私は懐かしくなって笑った。今日に限って、これか。

「やっほー真波」
「先輩」
「元気かね」
「まあまあですね〜、先輩もお元気そうで」
「おかげさまで」
「またずいぶん散らかしてますね」
「好きに使っていいっていわれてるんだもん」

 音楽準備室のドアを開けて顔をのぞかせたのは真波だった。私のよく知っている、あのへらへらと軽薄な顔をした真波。すらりとした手足をふらふらと動かしながらも、落ちている楽譜をきれいに避けて近づいてくる。外面はすっかり元に戻ったように見えた。少し背が伸びているような気もする。ピアノの横をすり抜けて、私の横の椅子に座った。

「先輩、大学行って一人暮らししたら掃除は業者さんにやってもらってくださいね」
「あ、すごい失礼なやつだ、私が落ちてたらそのセリフ地雷だったよ絶対」
「受かったってきいてました」

 伝えたのは東堂だろう。真波はほわほわと笑って、それから、両目をこちらに向けて、おめでとうございます、といった。鮮烈な目だった。私はそれを見て、これは私の知っている真波ではない、と確信する。似ているけれど変質している。

「そういえば、東堂さんがいってましたよ、みょうじは後片付けをしない奴だからダメだ、って」
「何がダメなのかね、まったく」
「何でしょうね〜」

 ポン、と鍵盤を弾くと、どうでもよくなった。隣にいるのは真波だ。確かに私の好きな、あの真波だ。なら、もう、いいのだ。これは諦めではない。受け入れたのだ。
 一曲弾いてから、私は真波にひみつを教えてあげた。ピアノの下に置いておいた鞄のチャックを開ける。

「あ、猫だ」
「かわいいでしょ」
「馴れてますね。餌付けしてるんですか?」
「拾ったの。普段はこっそり別のところにいるんだけどね、今日は特別」
「へぇ、いい日に来たな、オレ」
「そうかな……そうかもしれない」

 猫はにゃあ、と鳴いた。私は抱き抱えて膝に乗せ、静かに撫でた。しばらくは撫でられていたが嫌がる素振りを見せたので床に放してあげた。真波が興味深そうにそれを見つめる。猫はふらふらとそのへんを回り歩き、資料棚などをひとしきり嗅ぎ、落ちている楽譜を踏みしめたら、満足げに足元へ戻ってきた。真波が、アレ弾いてくださいよ、というので、私は猫踏んじゃったを弾けるように弾いた。目を閉じて聴き入る真波のまつげを見ながら、今ここでキスしたらどうするだろうな、と、私は考えていた。猫は大人しく足元に座っている。

「一人暮らしついでに、こいつ、飼うつもりなんだ」
「いいですね」

 でしょ、と私が笑うと、にゃあと鳴いて擦り寄る猫。柔らかくて細くてしなやかで、きらきらの瞳に私を映している。寝転んで甘えてくる。私は一人暮らしの部屋のカーペットの色を決めている。裂けるチーズの薄い黄色だ。これは内緒にしておこうと思った。いつかやって来た真波が、そこに寝転んでもいいように。
 幾度となく想像した光景なのに、真波の形をした人が隣にいるからか、虚しくなった。戻れない。戻りたいわけでもない。あの山が好きなわけでもない。立葵を折るのはもう止めたのだ。けれど、片付けなんてしたくない。受け入れたのだ。私は何もかもを誤魔化すように、猫踏んじゃったを繰り返し弾きながら、振り絞るようにいった。

「いつでも来ていいよ」

 真波が珍しく言葉を詰まらせたので、私はピアノを弾くのを止める。ミスをした。そう思った直後、真波が私の制服を掴んだ。ぐい、と引っ張られた先で、真波の心臓が早まっているのを感じた。ドキドキしている。背中に回っていた彼の手が蛇のように緩やかに肩甲骨の間を這い、私の頭をのみ込むように抱える。彼の両目がぎらりと瞬いて、私は目を閉じた。次に彼の口元を見た時には、ふわりと笑っていて、思わず私も微笑む。腕を回し、すらりと伸びた、彼の背骨を触る。

「先輩、猫の名前、オレの名前にしたりしないでね」
「ベタすぎる」

立葵を折るのが趣味/20160714
No.189 - 2016/08/06(Sat) 17:32:08
Re: / 空夢
なんにも小説が書けないので絶望だよ
No.190 - 2016/11/05(Sat) 23:32:15
ゆめ / 空夢


駅の構内にある雑貨屋には女子の喜びそうなものが溢れている。普段は素通りしているエリアだからあまり意識したことはなかったけれど、持っていた文庫を読み終えてしまい待ち時間が暇で、たまたま覗いてみる気になったのだ。
店内、という意識の起きない、塀のない駅と地繋がりな店舗は、縁日の出店と似た印象を受ける。当たれば儲かるところも似ている気がする。キラキラしたガラスの埋め込まれた手鏡やラメを散りばめたポーチが造花やレースで装飾された棚に押し込まれている。

あまりにも場違いすぎる。流れるように華やかな色から目を逸らし、その途中、小さな馬を見つけて目線を戻す。三頭の白馬が円を描いて並ぶそれは、メリーゴーランドの形をした置物で、金色や銀色の装飾を纏っていた。
惹かれるままに手を伸ばすと、それは思っているより重めのしっかりしたつくりで、明らかにオルゴールであった。底には金のラベルに値段が書いてある。三千円。もちろん買う気はないが、こうしたいかにも乙女嗜好の雑貨は、どのような層に売れるのだろうか。

店には買い物帰りだろう大学生くらいの女性ふたりと、四人組の女子中学生がいて、それぞれハンカチとアクセサリーを見ている。確かに自分自身のために買う場合もあるだろうけれど、おそらくこうした雑貨は、贈り物用なのだろう。誰かへのギフト。人の行き交う駅。そっと手に持つオルゴールを棚へ戻す。誰が見てもかわいくて綺麗だと思うだろうものを寄せ集めた美しい塊、集積を、僕は人に贈ることなんてできないと感じてしまう。僕の世界は僕だけのもので、誰かは誰かのためだけのものを、それぞれが手にしている。重なることはある、共有することはある。けれど、全ては。少しだけ伏せた目をぎゅっと瞑ってから、店を後にした。

反対側にある構内の本屋で新刊や品揃えを見ていたら、ポケットに入れた携帯が震える。開くと、着いた、という無骨な吹き出しが浮かんでいて、小さくため息ひとつ。

改札付近の待ち合わせ場所には周囲を慌ただしく通り過ぎる人たちと頭ひとつふたつ分段をつくる赤い髪がいた。何やら下の方を見て口を動かしている。彼の隣に立つ人を見て、ああ、と納得した。その人が手を振って離れて行くのを確認してから、近付く。もちろんこちらが手を振っても彼は気づくわけがなく、背中を叩いた。長身の赤い髪の男はびくついた後「驚かすな!」と怒る。

「わりーな黒子、ちょっと電車が遅れてよ」
「知ってますよ。僕こそすみません、突然呼び出して」
「いや、どうせ暇だったしな」
「そんなことないでしょう。今ここにいたの、名字さんですか?」
「あー、そうだけど、なんだよ、気付いてたのかよ」
「火神くんはわかりやすいですからね」

「うっせーな」と僅かに顔を赤らめて凄む彼は等身大の思春期で、それを見て内心色々な感情に動かされている僕も等身大の思春期で、こうした生温さを、僕はとても素朴なものだと思う。ざわつく構内の、うるさい足音の、機械的な改札の通過音の、全てが。

「ちょうど来る途中の電車で会ってな。これから黒子と会うっつったら、同じ駅に用事があるっつーんでさ、一緒に来た」
「……そうですか」
「で、何の用だよ」
「いえ、なんというか……今年もお世話になったな、と」
「わざわざ来いっつーから来たらそれか!」
「二度目のウィンターカップも終わって少しさみしいんですよ。君と違ってひとり身ですからね」

わざとらしくそう言えば、彼は少しだけ沈黙して「そうかよ」と言った。男前な返事だと思った。本当は、今日もし君がひとりで過ごしているのなら、一緒にストバスに行くつもりだったんですよ、なんて、そんな言葉はかけられない。

「名字さん、待たせているんでしょう?」
「いや、待ってねーよ」
「え、だって、そこに」

先ほど彼女のいなくなった方に目をやってもそれらしき人はいない。拍子抜けだ。

「今日はお前と会うつもりだったんだから、ふつーだろ」

火神くんはそういう。僕はなんだか目を回しているような気分で「じゃあストバスなんてどうですか」と言う。途端に笑顔で「行くぞ!」と喜ぶ彼は、先ほどのオルゴールを知らない。そして僕も、あの馬がどんな曲に合わせて回るのか知らない。

火神くんとバスケをして、マジバでお昼を済ませ、またバスケをした。複雑なことなんて何もない、ただ純粋にバスケを楽しむ時間が、今年もたくさんあった。そうした当然で貴重な時間が僕には必要だった。寒く乾いた空気が痛かった。けれど地面を打つ度鳴る音が心地よかった。かじかんでいる手にざらざらのボールが触れること、吐く息がとけること、空が霞んで柔らかいこと。全てが僕のためにあった。

駅で火神くんと別れて、チェックした新刊を買おうと本屋に足を向ける。すると、あの雑貨屋に、彼女がいた。僕は足を止めて彼女を見つめる。彼女はごてごてに飾られた棚をひとりで見つめていた。何も手に取らず、流すように棚を見て、あのオルゴールの前で少しだけ止まった。けれどやはり手に取らず、そのまま店内をぼんやりと眺めてから、すぐに出てきた。

僕には気づかず、そのまま本屋の方へ向かうので、少し急ぎ足で彼女の背中を追う。本屋に入る直前に、声をかけるか迷った末に、肩を叩いた。彼女は大きく肩を上げて驚き、僕を確認するや否や「驚いたよ」と笑った。

「黒子くんも本屋に用事?」
「はぁ、まぁ、そうですね。新刊を買いに」
「いつも本読んでるもんね」
「名字さんも買い物ですか?」
「うん、そんなかんじ。ウィンドウショッピング」

彼女は小さなショルダーバッグ以外何も持っていなかった。「お目当てがなくなっちゃってて、悔しくて一日ぶらぶら過ごしちゃった」と言う彼女は、薄く化粧をしているものの爪を短く切り揃え飾り過ぎない服装をしていた。色気はないけれど雰囲気のいい人、名字さんは、そんな人だ。

「今日くらいになったら女子は福袋まで買い物待つものかと思ってました」
「あー、そういう子もいるよ。でもいらないの入ってるのむかつくから、欲しいのだけって子もいるでしょ」
「ああ、そうですね、それはわかります」

あと数時間後には人の手に渡る、福袋に入っている数々のものたちは、全てが本当に欲しいものとは限らない。どれがきても嬉しい、という人が買うものだ。僕や名字さんのような買い方の人はあまり手にしないものだろう。本屋の店頭には暇な三が日のための本がたくさん並んでいて、おすすめの本の中に僕の好きな作家の著書もあった。僕はそれを手に取り、彼女は別の作家の一冊を手にして、お互い何も言葉を交わさずレジへ向かう。
買った本をバッグにしまいながら彼女はホームへ向かっていたので、隣で僕は強めの声をあげた。

「今日、火神くんと遊んでました」

彼女は朗らかに笑った。ホームへ向かう足は止まらない。

「知ってる知ってる。火神くん言ってた」
「バスケしてただけなんですけど、楽しかったです」

名字さんは依然微笑んでいる。

「名字さんも今度ご一緒しませんか」

彼女はこの決定的な言葉にも微笑みを崩しはしなかった。綺麗だった。おかげで僕は、どんなにそれを見せ付けても、彼女へ贈ることはできない事実を突き付けられた。僕は彼女を手にできない腹いせに、僕のいちばん美しいと思うものを、彼とのバスケを、見せびらかしたに過ぎない。彼女は返事をしなかった。故意に傷つけた。誰もが羨むものではないけれど、少なくとも彼女は僕の持つものを欲しがっていた。けれど僕には、彼女が僕に恋や愛をラッピングして贈ってくれることがないのと同じく、それを包んであげる優しさや技量がなかったのだ。思春期の、男子に過ぎない。

彼女はホームへ降りるエスカレーターのそばで止まった。ちらほらと人が立ち止まる場所だ。駅では僕らもきっと周りの人となんら変わらない、ざわめきの一部に過ぎない。どんなに殺伐とした感情が交錯していても、所詮は全て誰かのものだ。名字さんは何も言わない。もう口元は笑っていないし、微かに落ちかけている目元の茶色が、待ち合わせ場所で見た時の彼女の強さを少しだけ欠けさせていた。ずるいかもしれない、けれど、今なら言えると思った。

「僕は君が好きでした」

名字さんは少しだけショルダーバッグを握って、それから「ごめんね」と言った。もちろん僕もその答えが来ることをわかっていたので、ざわめきの中で「いえ、すみません、ありがとうございます」と返した。女々しい言葉だと他人行儀に思った。それでも、きちんと告白できたことは、誇らしかった。

あのオルゴールから流れる曲はわからないままだ。けれど僕は手に取って眺めたから、三頭の馬が上下に動きながら一緒に回転するつくりになっていることを知っている。一頭には赤く輝くガラスが嵌められているのも知っている。買わなくてよかったと心から思った。

僕と彼女は同じホームへ下りて違う電車に乗った。一本遅らせたのは僕だった。彼女はドアに入る前に「黒子くん、よいお年を」と言った。轟音を立てて去っていく電車を見ながら、少しだけ泣いた。また新しい年が来たら、みんなと、あのコートへバスケをしに行こうと思った。

誰にもなれない窓のない店で/20141231
No.182 - 2015/01/05(Mon) 01:22:17
Re: ゆめ / 空夢

冬の木はこわい。寒々しく葉を落とした枝が細々と薄い空に伸びている、その交差のシルエットがとりわけこわい。まだ小さい頃に、木の比較的上部の葉の方が下部のそれよりはやくなくなるのに気づいた私が、父にそれを告げた時に、冬になるとお空が葉っぱを取り上げてしまうんだよ、と教えられた記憶がその恐怖感を煽っている。下の方が先に生えた葉だから量が多いのだとか、上の方が風が強いからはやく散るのだとか、ぼんやりした知識で納得しているつもりになっている。未だにきちんと調べてはいない。そもそも多分、上の方が葉が少ない、という説自体ないのかもしれない。

「おめさん、それは、さみしいんじゃないか?」
「ちがう、ちがうよ。そんなんじゃない」

さみしさとはちがうと確たる気持ちがあった。だからこの否定は別に図星ではなく、だだを捏ねる子どものように甘えているのだ。私は都合良く退行する。ずっと一緒にいようと思っていたけれど、さみしいんじゃなく、ただ、こわくなったのだ、私は。公園を吹き抜ける風が冷たい。まだ落ちきっていないイチョウが風に綺麗な黄色を添えている。やわく、美しすぎて、目に痛いだけの色だ。

「靖友、来ないな」
「そうだね」

きゃあきゃあと子どもの声が遠くでする。ベンチから伝わる冷えに慣れた尻のそのまた下の方からじんわりとした冷気。木々の下で数羽のハトが地面をつついている。カサカサと落ち葉を踏む足は枝にそっくりで、私はこわいと思った。ハトはきっと落ち葉の陰に隠れる小さな、ごく小さな虫を忙しなく食べているのだろう。私も昨日の夜は鶏肉を食べた。風が冷たい。新開は隣で何やらごそごそとしている。マフラーも手袋もしているのに、この男は寒そうだと思った。

「なにも別れ話なんてそう急がなくてもいいと思うんだがな」
「あんたはルーズすぎるの」

ベンチにふたりで座る男女を、遊んでいた子どもの母親らしき人がちらりと見てきた。私はずっと、じっと、その親子を見ていた。子どもが木を指差して口を開き、親が何か伝えている。子どもの靴は紅葉のような赤で、その下には無数の命が蠢いている。私は叫ばないよう、馬鹿みたいに口を半開きにしていた。地に下ろしていた足を浮かせて、襲い来る恐怖感から逃れようと足掻いてみる。馬鹿みたい、じゃなく、馬鹿なのだ。

「来ないつもりなのかもしれない」

ぼろりとこぼれ落ちた私の冷たい臓腑が冬の吐息になる。もやもやがきちんと形になる、冬のいいところはそれだけ。まるで思ってもいないし想像すらできないのに、もやつきが形になるのは、幻影のようで素敵だ。目をつむると空に伸ばしていた指のような髪のような枝が、赤く浮かぶ。瞼裏の血管。凍えるように寒いのに、私の体温は36度はあるはずだ。生きているのだ。新開は何も考えていないような声を意図的に出して、私に、そしておそらく自分にも、言い聞かせた。

「来るさ、靖友なら」
「そうだよね。知ってる。わかってるんだよ、全部」

目を開けると空をビリビリに破る木々のシルエットが蘇る。灰色の雲で覆われていて、綿菓子のように甘く他のものとの境界を囲ってしまう。知っていた。冬は刺々しい景色ではないということ。浮かせた足から穏やかな息吹が這い上がり、ベンチにも馴染んでいる。隣の新開は身動ぎせず構えていて、きっとこの男もベンチを介してそれらを感じているのだと思った。でも、刺々しくないからといって、おそろしくないわけではないのだ。

親子はまだ木の下で遊んでいた。子どもの投げたボールが木の枝にかかり、親が落とそうと手を伸ばす。見ていて、馬鹿なりの閃き、わかってしまった。木の葉が上部より下部の方に残っている理由は、地上を行き交う人々に己の葉を見せつけるため、もしくは、上部の葉のようにうまく投身CENSOREDできないからだ。ひらひらと落ちる葉が親子の身体を貫いて通り過ぎる度に、人も虫も変わらないのだな、と思う。ハトは場所を少しだけ移して、変わらず頭を地に近づけている。額突くようなその動作が、いただきます、といっているようにも見えた。謝罪のしぐさにも似ている。

「おしまいだな」
「……何が?」
「高校生活ってやつさ」
「まだ自由登校にもなってないし、受験も終わってない」
「でもあと半月寝たら、ちがう年だ」
「まだまだだよ」
「あっという間だよ、名前」

わかってる。喉の奥で唸るように、その言葉を吐くことも飲むこともできずに、私は咳をひとつだけした。新開も私も笑っていなかった。並んで座るふたりの隙間には暖かい気配がする。ひとりぶんの隙間が空いている、ここに収まる人を、私たちは待っている。

私は初詣のおみくじというものに憧れがあった。初詣に行く時は混んでいる後ろの方から賽銭を投げ入れるくらいで、おみくじの行列に並ぶ気力なんてないから。漫画や小説のキャラクターが、待ち人来たれり、というくじを引く場面を、多分私と新開はふたりとも、それぞれ別の形で思い描いている。くじを枝に結ぶことなく、同じ人を待ち続ける。

やってくるのは荒北靖友という幸福の形をしたひと。彼は春を連れてくる。私たちが凍えてしまう前に、ビアンキに乗ってやってくる。そしてきっとふたりはとてつもないスピードで駆けていくのだ、あの夏の日のように、今度は、春へと。

親子が手を繋いで帰っていく。ボールはもう子どもの手に収まっている。柔らかいゴムだからか、遠くからでも少しだけ球体が歪んでいるのがわかった。小さな秋が一歩一歩進む様を見ていた。いつの間にか下ろしていた足の裏で砂がじゃりじゃり音を立てる。こそばゆい気持ちになって、少しだけ笑った。ハトはまだ餌を探している。



「おめーが呼び出しといて場所間違えてんじゃねーよ!」



白い息を吐きながら彼がやってくるのを、私と新開は葉の落ちる音を聞いて待っている。

落ち葉の虫/20141216
No.183 - 2015/01/05(Mon) 01:22:54
Re: ゆめ / 空夢
通販で買った靴が届いた。かわいらしい箱をどきどきしながら開けたらやっぱりとてもかわいくて、私は簡単に機嫌をなおした。本当に、コロッとごきげんに。柔らかく鮮やかな赤が綺麗で、この色にしてよかったと心から思い、にやにやしながら靴を履いた。フローリングの上を歩くと、少しだけ、ほんの少しだけ違和感のある歩き心地だったけれど、そんなの全然関係ないくらい私は舞い上がってしまって、すっかり今日の出来事を忘れてしまった、つもりになっていた。

お風呂に入ろうと服と靴を脱いだらぐるぐると彼のセリフが蘇ってきて、私はたまらなく腹が立ってしまって、だから、ボトルデザインに一目惚れしたバブルバスをこれでもかと湯に入れた。ばらの香りが臭くて余計にいらいらした。メインターゲットはフェミニン女子、ゴテゴテのロココ調装飾ボトルに呆気なく釣られただけあって、安っぽいその香りはひどくつまらなく、それでも湯がもったいないので、私は脳内以外ではつべこべ言わずに足を入れるのだった。





「なんでそんな靴履いてきたの」

だってかわいいでしょ。情けないことに、痛くて仕方ない足首を刺激しないようベンチに座り込む。結局私だけが昨日の出来事を引きずっていて、彼は全部忘れたみたいに翌日のデートの約束に三十分遅れてやってきた。コロッとした顔で、本当に何にも気にしてないみたいな顔で。煽られているのではない。紫原にとって、私との口論はその程度のものなのだ。

「何処にもいけないじゃん」
「こんなんじゃ、つまんないよねぇ」

自分でもびっくりするほど泣きそうな声が出た。語尾がか細く震えて、これはさすがの紫原だって同情してくれるだろう、なんて思ってしまった。だって、私はいま、とてもかわいそうだ。彼とのデートを楽しみにしていたのに、彼はそれを忘れて遅れてきて、彼との身長差を埋めるための高めのヒールを履いてきたら、この様なのだから。私はとってもかわいそう。ベンチの前を行く僅かな人たちは誰一人私に気を留めないけれど、そんなの私にはどうでもいいことなのだ。

「うん、つまんない」
「いうと思った!思ったけど、でも、しょうがないじゃん!」
「何で怒ってんの。笑える」
「もうさ、紫原、頼むから追い打ちやめて」

張り切ってつけてきたイヤーカフが虚しく揺れる。彼の隣を歩くことをだしに、私は私の装飾趣味に従ってこの格好をしてきた。誰一人かわいそうなんて思わないで当然だ。秋田の冬はとにかく寒いし、除雪されていてもヒールで歩くなんて致命傷だし、なのになんでこの趣味を貫いているのだろう。もういい加減に効率的思考にシフトされてもいいんじゃない、とよく友人は私を嗜めるけど、しかたないのだ。ハァ、と白い息を漏らす彼は、見るからに嫌そうに私の前に突っ立っている。もちろん、跪き靴を脱がせ温かい飲み物を手渡し待たせそこらで適当な靴を買ってくる、なんてことはしない。そんな紫原がこの世に存在していたら、私は指を指して笑う自信がある。

「帰る」
「ねぇ待って。帰ろ、ならわかるけど、この状況で帰るってすごいと思う」
「すごいでしょ、俺も思う。そんな靴履いて、バカじゃないの」
「だってかわいいもん」
「もん、とかいうなし。かわいくねーし。バカじゃないの」

紫原はわかりやすい、だから助かる。状況は停滞していた。むしろ紫原の機嫌が明らかに悪くなっているので、悪化しているといってもいい。雪が降っていないのは唯一の救いだ。

「いっぱい無駄なことしすぎなんじゃないの」
「無駄ってわかっててもやめられないの」
「俺、そういうの本当に嫌いなんだよね」
「……この話続ける?」
「……やめよっか」
「あ、うん」

紫原の不機嫌な顔に、少しだけ焦りの色が見えて驚いた。昨日の口論を彼はきちんと覚えていて、だから三十分だけ遅れてきたのだろうか。わからない。紫原はわかりやすいって、ついさっき思ったのに、全然わからない。

きっと最近の彼のバスケにしても、見ているだけの私にも微かな変化が感じられるから、WCではじめて負けてから、氷室先輩がいっていたように、彼なりにいっぱい考えているのだろうなと思った。私は彼のことなんてほんの欠片しか知らないのに、嬉しくて申し訳なくてくやしくて、ぐちゃぐちゃと整理のつかない無駄なことばかりが頭を駆け巡って、とにかく、私はすごく紫原が好きだ、と思った。思ったら顔が熱くなってきて、恥ずかしくて両手で覆った。今日の手袋はめちゃくちゃかわいい。中はとっても温かいのに、顔に触れた表面はひんやりと冷たかった。

「とりあえずその靴脱いだら」
「脱いでどうするの。寒いだけだよ」
「めんどくさ〜、さっさと脱いで」

渋々と赤を脱ぐ。変な形で固定されないぶん足首は楽だけど、外気がぐっと押し寄せる。たとえサイズの合わない靴でも、履かないでいるより履いていた方が温かい。脱いだ靴がぽつんと地面に置いてあると無性に悲しくなった。柔らかくて綺麗な色が、私から剥がれ落ちてしまうようだった。私は彼の隣を歩くという口実で、たくさんの靴を買うけれど、それの何が悪いのかな。





それの何が悪いのかな。私がそういったら、彼は、全部、と答えた。あの体育館には氷室先輩と劉先輩と紫原と他にもいっぱいの部員がいて、それでも、いつも一緒だった三年生はいなくて、彼らは一心に重苦しい色の、飾りのない、ただの球体を操っていた。私も、普段は部活の時にシュシュなんてつけていないけれど、帰り道、紫原の横を歩く時、少しでも自分の趣味を主張したいと思って、いろいろな準備に時間をかけていたのだ。明日はデートだから今日も少しだけ気合いを入れておこう、という気持ちもあった。

「全部だよ」
「でもさ、身の丈に合わないことしてるのわかってて、それでもやめられないんだよ」
「無駄だよ、全部。どうしようもないじゃん」
「アツシ」
「……勝たなきゃ全部無駄ってことでしょ」
「全然違うアル。今はマネージャーの髪の話アル」

居残り練習中に私のシュシュを紫原が取り上げただけで、大した問題ではなかった。紫原はわかりやすいから、私の趣味に理解なんて寄せていなかったのはもちろんわかっていた。それでも。

「そんなのつけなくていいじゃん」
「だってそれ、かわいいもん」
「もん、とかいうなし。かわいくねーし」
「かわいいと思うよ、似合ってる」
「ホラ、氷室先輩はわかってくれる!」
「はは」
「ぜんっぜんかわいくねーし。似合ってねーし」

カノジョが褒められてムキになってるだけアル、落ち込む必要ないアルよ、なんて劉先輩は茶化して笑う。つけてなくてもかわいいというわけではないと言外に告げている。氷室先輩も褒めているわけではない、寧ろ嫌悪しているだろう。紫原にとっても一切の装飾は無駄にすぎない。それでも。

「ゴテゴテ見苦しい」

それでも、その言葉にはむかついたのだ。





足先が冷たくなる。私は自分の装飾趣味を、見苦しいという本質をついたようにみせかける言葉で貫かれることが、心の底から大嫌いだった。装飾を好まない人の言葉は鋭利で美しい刃物のようだけど、それが全てだといわれることは、私を構成する肉を削ぎ落とす正当な理由にはならない。絶対に、ならないのだ。

「ねぇ、寒い」
「ホラ」

前に立つ紫原が、何故か背中を向けた。意味が推し量れず、わかりやすい紫原ってどこに消えたんだ、と思った。ベンチに小さいシミが出来て、私の頬にも冷たい欠片が触れて、雪が降ってきたのに気づいた。

「え、何。どうしたの」
「おんぶ」
「え?」
「おんぶするっていってんの。帰るよ」

声を出して笑った。紫原は後ろからでも耳が真っ赤になっていて、なんなの、かわいい。すごくかわいい。地面の赤よりも、ずっとずっとかわいい。私は身につけたアクセサリーを全部外して、どれも冷たく光るだけのそれらをかばんにしまった。人通りのそれなりにある場所だけど、恥ずかしいなんて気持ちは微塵もない。私は人目を気にしない。靴を手にして、ただ背中を向けて立っているだけの紫原にいう。

「しゃがんでくれないと無理」

こんなにかわいい靴を履いて、何処にも行かずに帰るだけなんて、ちょっと勿体無いかもしれない。それでも、二メートル越えの視界から見える世界は、とても美しかった。降ってきた雪は冷たいけれど、触れ合っている部分はとても温かかった。しあわせの匂いがした。

「ねぇ、なんかすごい臭いんだけど」

靴と装飾/20150202
No.184 - 2015/02/03(Tue) 01:52:59
Re: ゆめ / 空夢



 擦り切れそうなゴム底のサンダル、黄色とオレンジのひまわりがプリントされた短パン、白いタンクトップ。夏はいつもそんな格好をしていた。母親に渡される麦わら帽子はもやもや蒸れるから、家を出て次のブロックを曲がる頃にはもう被っていないのだった。ひもでひっかかっただけのそれは首の後ろを日焼けから守るだけで、遊びに熱中するまではちくちくとむず痒く、あたしはいつも持て余していた。大輝はそこに蝉を隠すのがうまかった。
 カリフラワーみたいな入道雲が建物の間から見える日、大輝とあたしは公園の小さい池でおたまじゃくしを見つけた。その日はふたりとも虫かごいっぱいの蝉や蝶、カマキリなんかを既に腰に下げていて、一旦帰ってまた何か入れ物を持ってこよう、と約束した。あたしは家路につきながら、かごの中でミンミン鳴く蝉の声など聞こえないかのように、何か適切な入れ物があったかを考えていた。お昼ごはんのこともちょっとだけ考えたけれど、家に着いてみれば食卓に置かれたものはやっぱり素麺なのだった。あたしは台所のゴミ箱からジャムの空き瓶をひっつかんで、流しで二三度適当にすすいだ。そのまま手なんて拭かずに家を飛び出す。池を見るまではまるで戦利品のように誇らしかった虫かごは、邪魔になると思って玄関に置いてけぼりにして。

 大輝は金魚鉢を持ってきていた。子どもの手では一抱えしなければならない、青く波打ったガラスの器。あたしは大きな風鈴みたいな入れ物を見て、空き瓶を後ろ手に隠した。そんなこと眼中にもない大輝は、「とるぞ」といった。少し緊張している声だった。あたしも自分の空き瓶のことなんかより、池に少しずつ浸かっていく金魚鉢のふちを、どきどきしながら見つめる。すうっと吸い込まれるように、黒い小さな影がよぎる。バシャッとすくい上げたその中に、たしかにおたまじゃくしは泳いでいた。
 おたまじゃくしはとてもかわいかった。ぬめぬめとしたまるい生き物。ひれをゆらゆら動かして頻繁に水をゆく姿は愛おしく、おもちゃとは違う、たしかにひとつのいのちを持つものにあたしは魅了された。蝉とも蝶ともカマキリとも違う。折れるような形ではなく、押しつぶしたらぐにゃりと潰れそうな、まるい形がすてきだった。日差しに透けた水がアスファルトに光を落としてゆらめく様もきれいで、大輝が池をのぞきこみながら、「もっといっぱいほしくね?」なんていってくるから、あたしは、「一匹でじゅうぶんだと思う」と伝える。「そっか」わかった、という顔で池の水に浸した手をひらりと振って彼は笑った。大輝の頬は紅潮していた、あたしもたぶんそうだっただろう、あたし達は興奮していた。風が枝をゆらして葉が鳴った。そうしてふたりの子どもは、池の一部を金魚鉢の世界に切り取ってしまいこんだのだった。
 金魚鉢は大輝のものだったので、結局おたまじゃくしは大輝の家に持ち帰られた。けれどあたしはどうしても当事者でありたくて、「ふたりのおたまじゃくしだからね」と帰り際念押ししたのだった。大輝はこぼれんばかりの笑顔で、「おう」とこたえた。抱えた器の中でおたまじゃくしは池の外の世界をガラス越しにうろうろ彷徨い見ていた。夏の傾いた日差しに照らされきらめく水面は、水道水のように透明ではなかったけれど、とても美しいものに見えた。宝石みたいだと思った。

 それからは午前中にはまず大輝の家に遊びにいった。玄関先に置かれた金魚鉢にはゴマのような色のおたまじゃくしがいるから。偶然親の付き添いで大輝の家を訪れていたさつきちゃんに、「なまえちゃんって変わってるね」と告げられたことがあり、あたしは麦わら帽子を目深に被って笑いかけるだけで精いっぱいだった。さつきちゃんはかわいらしい顔で、それを笑うこともなく、ただ真っ正直に受け止めていた。そしてあたしはさつきちゃんの言葉にあたしなりに傷つき、それでもおたまじゃくしに会うことはやめなかった。やめられなかった。彼女の白い肌を包む薄い水色のワンピースには胸元に柔らかいピンクのリボンが結んであって、そうした色は、私の夏には存在し得ない色だったのだ。探しても見つからないから、手にすることができない色だったのだ。
 おたまじゃくしを連れ去って三日後、玄関先で大輝はにやにやと待ち構えていて、「すげーぞ」と金魚鉢を見せてくれた。あたし達のおたまじゃくしはまるいからだに足を生やし、はみ出たゴミのようなそれを、これ見よがしに見せつけて優雅に泳いでいた。

 前足が生える頃になると、大輝はすっかりおたまじゃくしへの興味を失っていた。一週間もたっていない。あたしはまだそれを宝石のように慈しんでいた。慈しまねばならないと思っていた。その日もあたしがやってくると、大輝は、またきたのかよ、という顔をして、「さっさと外いこうぜ」と声をかけてくるのだった。「先にいってていいよ」あたしは持ってきたジャムの空き瓶におたまじゃくしを一旦移して、金魚鉢の水を取り替える。大輝は既に虫かごを下げて日向へと走り出している。あたしはそれを知らないふりして、金魚鉢を入念に洗い、日に晒しておいた水を入れ、足の生え揃ったおたまじゃくしのため砂で僅かに陸地を作る。避難させていた瓶の中で窮屈そうに縮こまるおたまじゃくしを戻してあげる。ポケットから朝ごはんの残り、ごはんつぶとかパンくずとか、そうしたものを、与える。パクパクと口を開けて餌を吸い込むおたまじゃくしの尾は格段に短くなり、かえるのおしりの片鱗を見せていた。金魚鉢の青い流線をなぞってひといきぶん目を閉ざしてから、あたしのサンダルはざりざり音を立てて、見えない大輝の背中を追うのだった。

 公園の東屋には制服に身を包んだ高校生くらいのひとが四人いた。あどけない顔つきの、補習帰りという風の彼女達が、あたしにはとても大人に見えた。プリーツスカートから真っ白な足を伸ばしている。木漏れ日の模様を小刻みに身体に添えて公園の中へ入ろうとする大輝に、あたしは弱々しく声をかける。

「今日は他のところで遊ぼうよ」

 聞く耳持たない大輝は先をいく。すいすいと泳ぐように。東屋の横を走り去り、奥の方にある林じみた場所で木々を物色している。彼女達は熱心に語らっている。あたしは麦わら帽子を被り、腰に下げた虫かごを東屋とは反対側に向けてから大輝の元へと走る。普段はなんともないその距離が、とてつもなく長く感じた。
 大輝は木陰で蝉を捕まえていたらしい。入れる隙間があるのかわからない虫かごに茶色いそれを詰め込んでいた。木々の周りを縫うように動くあたし達が、東屋からはよく見えるだろう。アイスの棒をくわえたお姉さん達にとってはあたし達なんて蝉と大差ないだろう。「いた!」大輝が叫ぶ。ケラケラ笑う彼女達がこちらを見て笑っているのではないか、そんなことを確認してしまうあたしをよそに、大輝は太い幹のちょうどよい高さにとまった油蝉に狙いを定めている。なんの恐怖もない、男の子の顔をして。

「ねぇあの子女の子じゃない?」
「え、あ、ほんとだ」
「虫取り?変わってるね」

 なんでそんな声が聞こえたのかわからない。もしかしたら思い込みによる幻聴だったのかもしれない。幼いあたしは限界だったのかもしれない。さまざまなものが、溢れかえりそうにゆらゆらとゆれていたのかもしれない。ジーワジーワ、と蝉が鳴く。あたしは木漏れ日の中、小さな手に蝉を握った大輝を冷たく見つめた。自分の腰に下げた虫かごを胸元に持って、おもむろに蓋を開けた。放たれた箱から虫がまばらに散っていく。数匹の蝉、そして蝶。慌てた大輝が何やらいいながらあたしの手を引っ叩いた時、虫かごには逃げ遅れた一匹のカマキリがいた。紙のような両手の鎌をあたしに向けて構えていた。あたしが思ったのは、同じ虫かごに入れていたのに、このカマキリは蝶を食べなかったのだな、ということだった。

 次の日、大輝の家を訪れると、金魚鉢はなくなっていた。なんてことはなくて、平然と、青い波打つガラスの器があって、中には足の生え揃ったおたまじゃくしがいた。作られた砂場で、もうおたまじゃくしとはいえない身体をしていた。かえるになってしまったそれに、あたしは何の感情も湧かず、虫かごを下げた大輝と一緒に、池へ返すことにした。金魚鉢はあたしが抱えた。公園には誰もいなかった。かえるを池へ放したのもあたしだった。大輝はしゃがんだあたしの隣で、ただ突っ立っていたのだった。


「お前まだそんなこと覚えてんの」
「ぼんやり」
「すげえな、俺お前と遊んでたことすら忘れてるわ」 

 それはひどいんじゃないか。あたしは体操服の胸のところを掴んでぱたぱたと扇ぐ。「お前それやめろ」と大輝は顔をしかめた。ガン見しているくせに。日差しに晒されながら、グラウンドで座り込むあたしの隣で立っている男は引き締まった肉体をジャージに包んでいる。今日の体育は短距離走で、適当にだべる男女はそれぞれ適当な相手と一緒に走ることになっている。男女で違うジャージの色を、あたしはなんとも思わなくなっている。考えるのをやめている。「見せてんのか?」くそくらえだ。
 違う中学に進んだから、もう会うこともなくなると思っていた大輝が、何の縁か、高校で同じクラスに名を連ねていたのに気付いた時、あたしはただただおもしろくなかった。できたら不思議な幼少期の思い出として終わらせたかった夏のあの日。再会してしまっては、安っぽいテレビドラマみたいでおもしろくなかった。何よりもおもしろくなかったのが、大輝はあの夏の日どころか、あたしの存在そのものを忘れていたことだ。そんなものだ。あたしだって高校に入るまですっかり忘れていたのだから。百メートル先でスタートを告げる笛が鳴る。男女が走り出す。うなじがじりじりと焼けていく感覚があった。二年も同じクラスになるとは思わなかった。

「さつきちゃんと付き合ってんの?」
「ありえねーから、それ」
「あたしとは?」
「ありえると思ってんの?」

 あたしと大輝の前のペアが走り出す。当然のように女子の方が遅く、男子はそれにかまわず走る。あたしは考えるのをやめている、くそくらえだ。空は高い。入道雲はまだ見当たらない。あたしは立ち上がり、おしりについた土を払う。あのおたまじゃくしのおしりとは全然違う、無駄な肉のついた女のおしり。ざりざりと土を踏み足首を回す大輝は既に百メートル先を見据えている。笛が鳴る。

手放した夏の日よ/20150526
No.185 - 2015/07/09(Thu) 22:04:38
Re: ゆめ / 空夢
また小説かきたいなぁ
No.186 - 2015/10/26(Mon) 00:27:34
むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
一番好きなステージは鏡の泉です。魔軍派を自称するほど魔軍好きな私ですが、鏡の泉のステージとしての魅力は語り尽くせないほどだと思っています(次点に隠れ里・鳥の巣がきます)

鏡の泉って、所謂写し見な敵との対峙で、ブロントたちの負の具現みたいな設定も好きなんですが、個人的にブロントたちは負の部分含めてブロントたちなんだと思ってるので、やっぱりどうせ写すなら丸ごと写しててほしいなぁと思ってます。ただその場合ブロントたちとはあくまで別個体であってほしい。自我があるなし関係なく、別物。写し見設定なら、最後は勝っても負けても鏡たちは消えてしまうわけで(ブロントたちを倒すと写す対象がなくなり消える・倒されても消える)そういう意味でとても儚い、一瞬の個体なんだろうなぁと。
あと(髪ゴム〜は基本こっちの設定なんですが)既に自軍の形を成している敵、というのもアリかなあと。写し見じゃなくて、ドッペルとかクローンみたいな、別個体なんだけどずっとそこにある同じ存在。で、対峙して初めて互いの記憶を共有する、みたいな半共同体みたいな存在だったら燃える。負ければ次会うまで消える(次会う時は同じくらい強くなってる)勝っても共同体の損失カバーのために自身のレベル下げる…それでやっと「あれこれってあいつら優位な世界じゃね?」みたいな不条理に気づいたりする。自軍が負けて死なずにレベル減少になるのは、実は鏡の子たちのレベルを貰ってたりしたりなんかそんなメタネタを考えてた頃もありました…俺らって自分のために生きてんの?みたいな。自我を持ってるのに半個体でしかない、優性なブロントたちとの一瞬の邂逅だけのためにある劣性の存在、泉に縛られている形みたいな…!あとは泉に溜まった怨念とか姿を真似るタイプの敵とかそういうのでもおいしいです…正直自軍とまったく関係ないものだったりする方が好きです。
鏡の泉おいしいですよね…!/111201

ブロマゼは王道ですね!私の中では青春です。ロマンスぶちかませよ!ブロマゼだけでエチャとかしたいくらい語り尽くせないパターンを持つカップリングではないかと思ってます。ブロントに盲目的に心酔してて、でも一人で抱え込まないで私も貴方の悲しみを背負わせてっていうマゼちゃんと、それがわかってて怖いんだけど受け入れてほしいしでも彼女の負担にはなりたくないし笑っていてほしいから僕も笑うよっていうブロントっていう相互依存してて、なのにお互い深いところで一歩ずつ引いてる、不干渉部分に手を伸ばして引っ込めてっていうのが理想なんですが、幼馴染みとかまったくの他人とか腐れ縁とかそういう付属ステータスによってより魅力深まるのがたまらんです。ちなみに甘いのも苦いのもえろいのもほのぼのなのもつんでれでもやんでれでもなんでもかんでも美味しいなーっていう、こだわりなく愛せるカップルですね!昔はひたむきにケンカップル推しでした。もうね…ただ並ぶだけで愛しいですもん…ゴロゴロ…きゃわいいよぉ…ブロマゼもっと増えろ…王道の割には供給が少ないと思います…ゴロゴロ…
あと、ブロントたち=月っていう構図が好きです。闇がないと映えない。今回魔王様=太陽=恒星っていうことで書いてますが、魔王様=月だと太陽=ブロントに照されてそこにあることを認められるわけで…あれこれブロマゼの皮を被ったブロ闇じゃ…って…いうね…ごめんなさい…マゼちゃんは火星のイメージ。地球の次の素敵な惑星。
なんだかんだいってますがテンミリの世界が太陽系だと思ってはいません(^o^)天体いいなってことです。/111207

ビッチブロント隊長のホモが見たいです…ゴロゴロ…もう…ブロントはバイだと信じて疑わねえタイプの人です…いや別になんでもいいんですがね…私が書く隊長がバイな感じが多いってだけです…ていうかビッチブロントがね…すきなんですよお…ブロントさんの喘ぎはAV並だといいよね…きゅん…あの白々しい感じがたまらないんですよ…リップサービスおいしいです…
……セーフだよね!なんか問題でしたら消すけど喩えですからね!あー隊長まじビッチ

ところで私ルブロというドマイナーを布教している身なのですが(ブロント受は全部嫌悪感がないよ!)あれなのかな…もしかしなくてもビッチ受ってあんまり人受けしないんです…?え??かわいいですよね???え?なん…なんです…?すてきですよ…?
こう…疲れきった男性パーティーを心身共に癒す隊長とか…いかがですか…いかがわしいです。ほら女の子たちはさ…ガードかってえじゃん…?隊長の色気は人を狂わせるから…さ…
ジャングルでの戦いに疲れきったルファの前に突然現れた新しい侵入者・戦争を終結へ導いた隊長に惹かれないわけがないと思うんですが…どうなの…執着して汚したくてたまらないルファを受け入れるだけのブロントさんとか…さ…
基本的に来るもの拒まず去るもの追わず、な隊長がおいしいです。
そんな隊長が魔王様にだけ執着してたりするともうね…吐くほどかわいいですよね…(遠い目)結局ブロ闇!
まあ何がいいてえって要は隊長にくわえてもらいてえなってことですよ言わせんな恥ずかしい/111208
No.162 - 2013/11/17(Sun) 23:11:27
Re: むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
雪ですね→雪原でなんか書きたいですね→コボルト→魔王様信者のメンヘラだといいよね→CENSOREDっていわれりゃ死ぬ、理不尽とかじゃなくて理が魔王様とかだといいよね→対してキラービーは魔王様大嫌いだといいよね→キラスネは真ん中くらいだよね/111209

リンちゃんはなんというか、私の中では意外と振れ幅の少ないキャラです。なんだろう…ものっそい元気で天真爛漫なキャラか、それ+実は内面がものっそい暗めなテンプレっ子がわりかし固定していて、柔らかいお嬢様キャラやツンデレ高飛車とか戦闘民族みたいなキャラエトセトラは想像の域から創造の域までやってきてくれません…うーん…だからこそ見るぶんには大好きなんですが…!あと子供っぽいか大人っぽいかでイメージが一番がらっと変わる印象があります。だから難しいんですが…!

リンちゃんは山あいの村出身でもそうでなくてもすきです。一時期村八分説とか生け贄説とかを妄想してました。だって一人で戦ってるんだもん…あれ村の皆を殺されたとかでもいいんですが、仲間にするときの切羽詰まった感じが…それだけじゃ表現できない他者不信っぷりを臭わせてて大好きです…!あと、これはティンクもなんですが、仲間にするときの台詞と、仲間にしてからの台詞のギャップがとても妄想しがいがあります。敬語からの砕けた感じが…!ただどちらも全然受け取る印象が違うので、かわいいなぁ〜と思いますね!

今回のお話は自分でも書いた記憶がないくらい意識がなくて、フォルダの藻屑となっていたものです。敬語リンちゃんがたぎっていたのだと思います…はい…今回タイトルに素敵なお題をお借りした関係で、一応ラストに少し加筆してます…はい…すごいことにこんなものまで更新しちゃいますよ…
ただ、あの仲間にしてくださいは意識してたわけじゃなくて心から懇願して出た敬語台詞だと思っている(もしくは純粋にブロントたちの強さに惚れ込んじゃったとかもかわいい!)ので、多分メンバーに馴染めないリンちゃんが書きたかったんだと思います…馴染んだふりして内心引いてたりするのが…すきなんです…追加メンバーかわいいなぁ…難しいなぁ…!爆死したい!!!ティッシュモシャア!!!!!/111214

マゼンダは魔女より魔法使い、テミは僧侶より女神や天使、ブルースはアーチャーでジルバはアーマー≒兵士派な私ですが、ブロントは剣士や戦士であって勇者じゃない派の方はいらっしゃいませんか…ソワソワ…なんだか私のブロント像がメンタル豆腐すぎて私がセンチメンタルになります。でもリーダー大好きです、どうも!
主人公は挫折もするしカッコ悪いところを含めて主人公、それはセオリーですし、そう思うと全然普通なのですが、魔王を倒す勇者としてのブロントがなかなか形にできないです。長年それが悩みで、元気一杯でまるでジャンプの主人公のようなブロントを頑張って書いたことがあるにはあるのですが、全然しっくりこなくて…!適当に生きてるニートのようなブロントさんとかすごく書いてて楽しいのですが、まさに勇者!っていうブロントを書いても次の日には破り捨てたくなるんですよね〜…書いてる時はやっちゃるで!みたいな意気込みなのにね^^

現パロだとただれた性活(not誤字)になります隊長ごめん。現パロは追加メンバー考えるのが楽しいです〜見事にホモとレズだらけでした。でも基本皆バイ。ただれてるね…隊長と闇さんが異母きょうだいで二人暮らししててな闇→←ブロ←ブルとかそういう…あとクロジルクロとル→クロに見せかけたル→ジル^^そんなことより内弁慶テミさんと根暗マゼさんの百合はどこですか?/111218


テンミリで現代パロディ、というのは、とても好きだし悶えまくるし妄想するのですが、如何せんテンミリらしさが消えてしまうというか、えっそれテンミリである必要あるの?ってなっちゃうのがですね…そんな理由で自分ではなかなか手が出せなかったりします。
今回のは、原本ではクロ→ブロ→テミでしたっていう まさかの ホモ 別にそのままでもいいかなって思ったんですが、現パロってだけでテンミリ要素薄いんだし…せめて…とクロ→ティ→ブロに改変致しました。この二人である理由は単に二人とも追加組で偏った思考しそう、というだけで特にありません申し訳ない…
ちなみに翅の描写ですが、現代クロウには見えるってだけで、実際現代ティンクちゃんには翅はついてません、なかんじです。無口でクールなんだけど実は妄想しかしてない男と、二次元のキャラにのめり込んでしまって現実嫌いなオタク少女、の、屋上でのひっそりしたぬるい交流、みたいなのです。ら抜きだったりい行抜きだったりは…口調だと思って見逃してください…一人称なしなのは、とある小説で一人称なしの小説は自己がない、みたいなの読んだのが引っ掛かってたからだと思いますがちょっとよく覚えてません。わけがわからないくらい書きづらいだけだと思います。

ちなみに、私の学校は屋上立ち入り禁止なのですが、最近学校で屋上入れるようなところってあるんですかね…?漫画や映画では入れることが多いですが現実問題いかがなのって思います。でもお陰さまで、建物の屋上大好きです、行けるなら絶対行くタイプです、でも高い所苦手なので下は見ないです。立ち入り禁止関連では非常階段が好きで、本当に時々ですが友人とたむろしては馬鹿話してました。鍵開け上手な友人に感謝!夜に星がきれい…とかロマンチック真似事合戦やったり、いい思い出です…そろそろ卒業だなぁと思うと、なかなか感慨深い!いい生活でした。/120101

燃えのままに(誤字でなく)ウィスプとマゼンダのお話(ともいえないような雑文)を更新しました。炎組としてやたら愛してやまない子たちです、ちなみに氷組はルファと蛇です。耽美な感じがして好きなんですが、今回はかわいいふわふわ系を目指してみました。ゆるふわです。私も…ゆるふわ…デビュー…(笑)…のつもりです。ゆるい穴に関して付和雷同の略です。いいんじゃないビッチかわいいじゃん?え?苦手なの?あー…まぁ無節操すぎではあるよね!みたいな!付和雷同!ごめんなさい消せって言われたら消します。

二人はマゼンダが炎に好感/悪感情のどっちを抱いているかでゆるふわかドロドロ耽美に別れると思ってます。あと魔女とか魔法使いとか。ゲーム沿いだと魔防高すぎワロタなウィスプさんにむっきーってなって歯向かってるマゼたんみたいな図がかわいいです。ペロ!
ちなみに私の場合悪感情の場合がデフォなのですが、今回はゆるふわなので好感を抱いてるイメージでした。いい加減ゆるゆるうるさいですね。

最近魔王軍寄りな思考のマゼちゃんが気になってて、その、魔女≒魔軍と契約してる(※非処女)な子いいなぁ、それで魔女っていうことに悩んでるのかわいいなぁ、誰か魔法使いっていってあげて、みたいなのを練り練りしてまとまらない!ってなってます。私はネタを文にまとめてから創作するスタイルをやめた方がいい気もします…一言メモだけでいい…でもそれでやってみると、プロット書けない駄目!ってなって詰むんですけどね^^
マゼンダに生理や処女喪失など、女性特有の表現を盛り込むのがとても好きです。赤毛ツインテで、緑の瞳に女の子らしい装束、というのがマゼンダの特徴だと思っているのですが、何度もいいますが魔法使い表記がたまらなく魅力的です。魔女のニュアンスを含ませないところが逆に女を際立ててるかんじ。いや「おそらく」女の子なので、男の可能性も私は捨てていませんが…性などなくともマゼンダはかわいいですが…!

赤ってとても生命的な色で、流動する革命的な色で(どちらも血に由来している気がしますが)、正直にいいますと、一番好きな色です。今この文を打っている携帯も赤ですし、鞄もイヤホンも、今はしまってますが作業用眼鏡も赤です´`*赤毛キャラ好き率も高いです。
マゼンダの赤はすごく発色がいいと思っていて、彩、という漢字が似合うと思っています。火力でいえば高い温度を表すわけではないのですが、炎の表現に赤を用いるのは、やはり生きる色、という印象があって、だからこそマゼンダのキャラが相反するような、無気力・死体・退廃的になりやすい傾向があります。
なんかだらっと打ってたら乗り過ごしそうになりましたマゼンダちゃんの魔性っぷりこわい。ここらで唐突に語り終えます。

今回のお話書いて思いましたが私いつも髪の毛と外気しか書いてなく…ない…です…か…?結ってた髪の毛ほどいたり冷たい大気に溶けたりしすぎじゃないですか?知るか!好きなんですこの表現!雰囲気がいいかんじで逃げられるから!逃げきれてないですね!!!/120121

…いつもこうしてmurmurでお話のネタを少し解説するようにしていますが、本当はこうしたネタバレというか、解説をするのがあまり好きではありません…毎回がっつり解説せずネタを吐いて濁しておりましたが、読んでいただいて感じたものなんかがありましたらそちらの方が私にとっても有意義ですし、100%伝えきれてこその確固たる世界観やテーマがあるわけでもないような気がします。今ちょっと終末的思想です 笑

といっても今回のはちょっと…あまりに短すぎて…申し訳ないばかりです…ね…!行間を読み取れよ!という言葉がポリシーなのですが今回のは全部があまりに欠如しすぎで読み取る量がない…で…すね……普段の2倍くらいはネタバレしますね…でも行間を読み取っていただきたいです、図々しいですが!

魔王様は1、ブロントは2、その他自軍は偶数、といった雰囲気です。おまけでいうなら素数は各ステージのリーダーです。かなり昔は魔王様は0のイメージだったのですが、そうじゃないよなぁと思い直しまして…´`数学的なネタを練って考えるとスライムやウィスプなどによく見られる、別ステージに名前が同じモンスターが複数いる子の扱いがすごく楽しくなりますね。化学や生物でも楽しめますが!

あと、口内に血が流れない≒キャラクターは喋らない、みたいな。テンミリオンにおける最大の魅力はキャラクターの設定はユーザーにまかせる、というスタイルにあると思うのですが、それは彼らが必要最低限でしか語らないからであって、そのままのもの、つまりテミなら「僧侶」「初期レベル1」「初期装備回復の杖・短剣」などの、ステータスのみのキャラクターである場合、をイメージしています。レベル上げは単調すぎる歪みをそのまま引き伸ばす行為であって、そうならば成長する退化の感覚で、中身の増長が死、かなぁというアバウトなかんじです。魔王に倒されるブロントの図が好きです。クロウに倒される再戦ギャラックも好きです。共倒れや後追い、心中も好きです。死ネタ書きやすいです。そのぶん自分が書くと味が薄くてつまらないですが…

前回髪をほどいたり大気に溶けたりは感じがいいから使ってる、といいましたが(これまたこうしてあえてここで書くべきか悩みますが)、私自身は解放と同化の表現として多用する言葉です。こういった言葉を固定観念つけて読むのはとてもいけないと思うのですが、ニュアンスだけで書いているだけじゃないです、と一言意地を張りたくて…ううん、でもやっぱりいやですね!ここに書いてあることは忘れてほしいという気持ちもありますので、どうか先入観なしに読んでいただきたいです…´`どっちなのか!!!
なんだか今日の私は普段の2倍駄目人間ですね…家畜の方がえらい…

追記 /サーチさんから撤退致しました。お世話になりました!

追記 /よく考えたら財布もペットボトルホルダーも赤でした…!

0201追記 /本気ですごくへこたれてるのでもういっそ今回自分的に最も伝えたかったところをネタバレする、という暴挙に出ます。へこんでると普段絶対しないこと何でもしたくなります。一応反転で、たいしたもんじゃないです、所詮!あと、このニュアンスが正しい読み方、ではないです。好きな作家さんのお言葉をお借りするなら、小説は読者によって作られる、作家は言葉を並べ綴るだけ、ですので。意図した部分を伝えられないだけですね…

上記したように、キャラクターという外郭に詰まるもの、内臓や血は、私たちプレイヤーによる肉付けであって、その「増長」は本来のゲームの要素ではない、シュミレーションゲームの規格外想像(妄想)はそこにあるありのまま・そのままの彼らの死じゃないかな、ということです。テンミリオンにおける最大の魅力は彼らにとって最大の欠点にもありえるし、でもそこも…そこが、そうであるからこそ、愛しいので書きました。血で覆われていくブロントが書きたかったです…虚飾にまみれるのは美しくとてもすてきです。それらの酸化、黒く変色し、闇色に染まるのは、私のエゴい妄想によって素数でもない「1」に仕立てられた魔王の増殖(魔王の姿になる、初めて城戦に勝った後の城の敵たち、つまりクリアデータ取得≒掲示板解禁≒妄想公認≒ブロントの死(ブロントの台詞が追加ステージである飛翔の地で放たれるのも興味深いですよね)をイメージしております。進化する退化、日々私を取り巻く全てに起こることだなぁ、と。血は体内を巡れば汚れる(この言い方が既にブロントっぽいなぁと思います、それさえ肉付けですが笑)、細胞は変わるけれど外郭に表だった変化はない。テンミリオンはプレイヤー層が厚いぶん、中身がどろどろで、それが澄んでいるように感じます。つくづく不思議な魅力です。魔王のアイコンが並ぶのを見てると、1の大量発生・多次元化を連想して、私たちプレイヤーの世界を感じます。ううん、愛しいなあ´`*

そういうことでした。あぁ…ライブアライブのオルステッドのこと考えて寝ます…あの世でオルスに詫びつづけろアリシア…ライブアライブは文句なく神ゲーですのでぜひぜひ!SF編と中世編が特にすきです…/120130

今回の、実はもっとだらだらと続いていたのですが、蛇足やな!とスッパリ切りました。なのでちょっと中途半端というか、細かいとこで「ここいらなくない?」なくだりが多いかもしれません…いつものことか!(^∀^)
タイトル的には敵→人間や敵→闇の精(本当はこっちを書こうと思ってました)かなぁと思ったのですが、止めました。あくまで、タイトルの「ぼく」はお話の「自分」ではありません。「それ」も敵ではありません。うごめいているものに惹かれます。とても!

例えばの話なのですが、スライムとベスのどちらかが優良種であるというのなら、昔は、どう考えてもベスだろ!と思っていたのですが、ここ数年はスライムなのかなぁという考えにシフトしてきてます。魔物の死骸から生まれるベスと、人から生まれるスライム、とか、かわいいなぁ!なんて。隠れ里のスライムちゃんがだいすきです。赤=血液、肉、中身、魔物たち、で、青=空、海、外側、ブロントたち、紫=闇の精、なイメージが着々と固定されつつある危機!

テンミリオンで何かをかく上で、何かしら固定した設定を持ってしまうのはもったいないなと思うのです。そろそろ10年目を迎えるわけで、10年も愛してかいてりゃ定着したイメージももちろんあるのですが、満足するのが嫌なのです。もっとあるだろ!がたくさんあって、人様のものに自分にない要素を見出だして興奮したり、活動するプレイヤーさんたちが変動したり、様々な変化が加えられて、だからこそ10年も愛してこれたし、かいてきたのだろうなと思うのです。自分は実ははじめの頃からずーっと見てきていて、今の本家での名前で活動始めたのはここ6年くらいですけど、前の名前のときも、その前も、そのまた前も、ずーっと前のときも、やっぱり「テンミリオン」がとてもすきでたまらないのだと思います。テンミリで出会った方々は皆とても魅力的でしたし、シフトさんもだいすきで大尊敬しておりますし、テンミリに関しての記憶はとても大切なものとなっているのだなぁと、10周年前になって、度々思います。つくづく、私を築いてくださり、ありがとうございます。

10周年お祝いは、まだ一ミリも手もつけておりません。/120925
No.163 - 2013/11/17(Sun) 23:15:54
Re: むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
※いつかかきたい絵や文字まんが
※ジャンルごちゃ


蜜柑と檸檬連結 左右無茶苦茶無知夢中 コロシアム海と毒薬 蛇と闇皮を剥ぐ キラキラ捕食者の舌 岩蝉死体を(つ)くって生きている 虎辰前歯(折る、祈る、折る) ブルブロ痘痕は痘痕 闇嘔吐息吹雪辱 高緑甘党になるべくして生まれた 高緑サンクチュアリ 高緑どうぞ手放して 高緑擬態 木日背けた両目 木日クラップユアハート 高緑留意(愛情ごと呑み込む) 闇とブロさよなら愛しの乳飲み子よ クロブロマタニティーブルー ティマゼ読了後 ジルブロくそみてぇ(そう言ってお前がくそみてぇに笑う) 高緑肩甲骨の羽根 クロブロ眠っておしまい(夢物語に朝はない) ブルブロ隠蔽 木日苦手な苦味 ミドリとリン拳の痛み ティマゼシンデレラ 闇ブロ狭い視界を潜れ ブロと鏡ブロハロー、ドリー 青黒それでも先へ行ってしまう ブロマゼ結んで開いて ルファとクロウ罪人の寄せ集め ブロマゼオレンジ 闇ブロシンコペーション ブロ鏡ブロ死斑 ブロと闇エラトステネスの篩 銀狼凍る息 ブロ闇おままごと 高緑ロンドン橋落ちた 闇とブロオムレツを作る 佐平犬歯の痕 古男待つのは得意 ギャラ闇CENSOREDと命じた日 モチタツcounterpart 闇自己憐憫 マリンとミリン消えた屍(生じた闇) ガンダイル太陽を盗んだ 青黒上下 黄瀬と笠松止んだ音をもう一度 ブルとリン狩りのお時間 テミ懺悔、溢れて汚すシルク キラークイーン甘い独裁 高緑惹かれ引く者 火神と青峰貪欲な獣たち ギャラックとクロウ剣を取れ奴隷よ 高緑共に白髪の生えるまで 木日モラトリアム絶好調 闇ブロ死生、命あり ブルース寄生虫と僕 闇一輪挿し ガーグと闇お前はひとりで死になさい 達見マネキンの足(猫の足も借りたい) ジルバ毒素は髪にたまるというから 新城と千早笑う獣 新城と千早震雪 闇とブロふくろうが鳴く 闇とブロつなぎあわせてもあなたの顔にはならない ジルバ熔鉱炉に投げ込め マゼとウィスプファスナー ガンダイル兵法 サカレ境界 カツラ白衣など燃やしてしまえ アーティ月と六ペンス ナツメスプーンで掬ってたべてしまおうよ(こんな目玉ならきっと苦い) したっぱ地上に宇宙はない 新城と西田麻痺 まぐん闇討ち じぐん晴天処刑 ネウロ進化に伴う猿 叶三立葵 まぐん円光 ブロ闇フラミンゴ(白いまま飼い殺される) ブロント犬の餌でも腹は満たされる(二重人格者は総じて幸福であるべきだ) 赤金同じ時を共有できない 闇とスラロイコクロリディウム 高緑ふれて未来を ルミド移住したのは私 ブロ闇血塗れの糸でも運命だという 高緑距離を測るメジャーはどこだい ガーとゴイル隠れるものは賢い クロとブロと闇ハティとスコルの食卓 創作屋上で、人魚を飼う
No.164 - 2013/11/17(Sun) 23:16:22
かわいいこもの / 空夢
りんご入りカルヴァドス/りんごが小さい時に瓶をかぶせて育てる
No.170 - 2014/01/02(Thu) 23:43:03
Re: むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
グレンラガン一挙放送アンケ1が97.5%とかはじめてみた数字でびっくりした
123あわせると99.3?すごい
やっぱりいい作品だ〜ずっとすきです!
No.171 - 2014/01/08(Wed) 00:11:58
Re: むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
よろずややってる
たのしい
No.174 - 2014/03/12(Wed) 10:40:33
Re: むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
のこのこし
No.175 - 2014/05/17(Sat) 23:06:44
Re: むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
けっこうしにたい
かくことつくることにいみがあるのだからしゃしんやえんしゅつのもとのものをかくのはいみがないよという
みずからのてでえがくことにプライドをもてという
意識の高さ
No.179 - 2014/07/17(Thu) 23:51:38
Re: むかしの日記からのこしたいとこだけ抜粋 / 空夢
たとえばだけど、どうにもならないことにたいしてあまりふかくかんがえることを強要されたとして、わたしはそのひとをどんなにあいしていてもゆるすことはできないから、ふれないでほしいぜったいりょういきをこわすひとをゆるすことはないのだろうな
No.180 - 2014/09/26(Fri) 20:11:58
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