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ヒカアキ同居日記

この日記の中では、二十歳くらいのヒカルとアキラが同居しています。
※過去の拍手SS置き場ですが、コメント歓迎いたしますv

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メロンの香り / めるじ
進藤と同居することに決めてマンションの一室を借りると、
とりあえず必要なものを運び込んで二人だけの生活が始まった。

洗面所には二本の歯ブラシが並んでいる。
それぞれに使いかけの愛用品を持ち込んだから、
ヘアブラシもシェーバーもローションもすべてが二人分あって、
真新しい洗面台はごちゃごちゃ生活感溢れるスペースになっていた。


ある夜のこと、
僕が先に洗面を済ませてリビングでくつろいでいると、
後から洗面所に入ったはずの進藤が追いかけるようにしてドアから顔を覗かせた。

「なぁ、俺のハミガキ切れちゃった。お前の借りていい?」
「いいよ。別に断らなくても勝手に使ってくれて構わない」
「サンキュ〜」


それからしばらくして戻って来た彼は、
いきなりぶつぶつ文句を言い始めた。

「お前のハミガキ、つまんねぇ」
「え?」
「真っ白だし、からいし」
「ハミガキなんてそんなものだろ?」
「お前が知らねえだけだよ」

ムッとしたものの、
その話はそれきりになって忘れていたら、
翌日になって彼は
自分のお気に入りだというハミガキを買ってきて見せてくれた。


…なるほど。
歯ブラシにつけてみると、
白いペーストにエメラルドグリーンの細いラインが入っていてしゃれている。
口に含むとほんのりとメロンの甘い香りが広がった。

「な、これなら歯磨きが楽しくなるだろ?」
「いい年をした大人がこんな子ども用のを喜ぶなんて」
「別に子ども向けじゃねえもん。確かにガキの頃から使ってるけど」
「なるほど、それで初めて君にキスされたとき、メロンの味がしたんだな?」

思い出して指摘してやると、
進藤は真っ赤になって黙ってしまった。


それからは自分のが切れれば相手のを使うようになり、
その内に常備するのは一人分だけになって、
なくなりそうだと気が付いた方が
相手の好みのハミガキを買って来るようになった。

混じり気のないミント味にも、
甘く香るメロン味にも、
僕らはどちらにも慣れて好きになった。

…何よりも嬉しいのは、
相手と自分の香りが同じになったことだった。



* * * * *

※ヒカルのハミガキは管理人の想像の産物で、
特にモデルはありません。
でもきっと、こんなのがありそうですよね?
二人が使うローションはライムの香りかしら〜(^^)

追記:拍手で、弟さんがメロン味のを使っていると
知らせてくださった方がありました。

やっぱりあったんですね〜!
何だか嬉しかったです(^^)
No.1 - 2008/10/08(Wed) 22:15:30
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