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TMC掲示板

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海外ミステリ展のお知らせ / KU
こんにちわ。はじめまして。
石川県立図書館で
海外ミステリの展示を開催中なので
お知らせします。
期間は8月1日〜8月31日で

8月16日〜8月31日の特別展示
『回想のシャーロック・ホームズ』の原書初版(成蹊大学所蔵)
「ストランド・マガジン」「ミステリリーグ」など外国ミステリ雑誌
その他ホームズ・グッズ(戸川安宣氏所蔵)

8月16日〜8月23日特別展示
海外ミステリ作家のサイン
ディクスン・カー、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティ、ヴァン・ダイン、クレイトン・ロースン

ポーの『モルグ街の怪事件』が発表掲載されたグラハム誌
ポーのTales of Mystery and Imagination
カーの高校卒業アルバム
(平野義久氏所蔵)

8月24日〜8月31日の特別展示
海外ミステリ作家のサイン
カトリーヌ・アルレー、E・D・ホック、
P・D・ジェイムズ、ピート・ハミル、J・P・ホーガン
ドン・ペンドルトン、ミルット・ウォルターズ
カー、クリスティなどの原書
(戸川安宣氏所蔵)

23日には戸川氏を囲んで海外ミステリについて語る会があります。
No.228 - 2008/08/13(Wed) 06:41:19
(No Subject) / オムロ
久しぶりに

ヘニング・マンケル『タンゴ・ステップ』
 スウェーデンの警察小説。舌癌の診断を受けた主人公が先輩刑事の凄惨な死を調べる力作。なかなか重苦しい雰囲気の中、オチとしてはまあありきたりと言っても良いけれど、暗い現実感があって悪くはないかも。おそらく本命。

マイケル・イネス『霧と雪』
 びっくりした、という意味では個人的に本年度最高の本格。全編良くも悪くも英ミステリですが、後半すかした顔で大暴騰といった感じ。おもしろいかどうかは別として結構好きかも。

アーロン・エルキンズ『密林の骨』
 スケルトン探偵シリーズ。アマゾンクルージングの場面がとてもおもしろくて半分たっても人が死ななくても全然気にならない珍しい例。暇つぶしに最適ってのはほめ言葉です。ただし骨分が足りなくて残念と言えば残念。

P・J・トレイシー『闇に浮かぶ牛』
 サリンで住民が死滅した町からの脱出を描いた作品。シリーズものだったのですがなんだかキャラがそれほど立っているようには見えない気が。話の構成の割に登場人物が多すぎかと。

スティーブン・ホッケンスミス『荒野のホームズ』
 ホームズかぶれのカウボーイが事件に挑む作品。私が西部劇好きだからかもしれないけどかなり高評価。ちゃんとミステリしてるし。シリーズ続けて出版してほしいものです。

R・D・ウィングフィールド『フロスト気質』
 いつものフロスト。と言ったら怒られるほど普通じゃないフロスト警部シリーズ。簡単に説明すると事件が平行して5,6件立て続けに起こって通常のミステリの濃度よりも遙かに濃いです。そして下品、下劣、ばっちいユーモアが最高。合う合わないは別として一度体験しても良い作品かと。
No.226 - 2008/08/06(Wed) 17:41:49
Re: / オムロ
クレイグ・クレヴェンジャー『曲芸師のハンドブック』
 公文書偽造を生業とする青年の半生を描くサスペンス。この青年の考え方や行動がおもしろく、正直サスペンス部分を抜いて青春小説にした方がもっと好感を持てたかも。でもお気に入りです。

ジョン・エヴァンズ『ビッグ・アースの殺人』
 世界各地を歩き回るトラッカーを標的とした猟奇殺人鬼に恋人を殺された男が迫るサスペンス。神出鬼没の殺人鬼の犯行はアフリカ大陸から東南アジアにまで及ぶワールドワイドっぷり。そしてもう一つの広大な世界であるところのネットも重要な役割を果たしたり、一見荒唐無稽に思える設定にリアリティを持たせています。なかなかの作品かと。

フィリップ・マクドナルド『ライノクス殺人事件』
 1930年刊。結末を最後に持ってくる実験的な小説ですが、さすがに今読むとベタに思えるネタになってしまいます。ただし短いし痛快でお洒落なので読んでも損はないでしょう。ちなみに稀少本であった旧訳の新訳版のようです。

三津田信三『山魔の如き嗤うもの』
 謎解き部分が散漫な印象ですがシリーズ探偵のキャラを生かすためには必要なのかな、と想像。前作の完成度には及びませんが佳作だと思います。
No.227 - 2008/08/12(Tue) 14:50:01
(No Subject) / sad
笠井 潔「青銅の悲劇」
 対抗馬次第ですが、このミス本ミス両方にランクインできる大作です。由緒ある旧家・伝統ある神事、2本の瓶・13本の銚子と毒酒、ミステリ好きには堪らない小道具がいっぱいです。読み終わったあとにはきっと、60年代学生運動に詳しくなりツインテール好きになっていることでしょう。
No.224 - 2008/08/01(Fri) 21:27:42
Re: / sad
有栖川有栖川「妃は船を沈める」

・内容はいつもの火村シリーズの程度
・でも2編しか収録されてない
 =原油高の影響で内容が減りました
No.225 - 2008/08/02(Sat) 15:38:28
(No Subject) / I原
久々に
瀬名秀明『Every Breath』
おもしろい、感動ラブストーリー。
でも、ミステリではないよなあ……

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』
このミス本命。単純娯楽作品の極みだと思います。
読んで損はない。

深水黎一郎『エコール・ド・パリ殺人事件』
本格本格してるなあ。個人的に文章が好きな作家さん。
今年の本ミスではベスト10いけばいいなあ。

小林泰三『モザイク事件帳』
いろいろなミステリなんでもござれ。
個人的にはもちろんバカミスと????が好きです。
ランキングはどうかな……けどおもしろい作品。

牧薩次『完全恋愛』
個人的にはあまり好きでないけど、伏線がすごい。
ランキング上位いきますかね。

三津田信三『十三の呪 死相学探偵1』
微妙。というかホラー。ミステリではない(ミステリ部分はな、なんだってー!)

倉野憲比古『Snowblind』
今年一番のとんでも作品になるかと思ったら尻すぼみ。
けど化ける可能性はあると思う。

法月綸太郎『しらみつぶしの時計』
安心して読める作家。本格から奇妙な味までいろいろ取り揃えている短編集。
No.222 - 2008/07/28(Mon) 20:42:42
Re: / sad
笠井の新刊が手強いので先に。

法月綸太郎「しらみつぶしの時計」
 法月スキーとしては期待以上ですが一般的にはどうなのかな。論理パズルから異色世界まで、ピンからキリの掌編集です.

詠坂雄二「遠海事件」
 肥料にし飼料にし、証拠を残さないことで80人を殺した男。彼が関わった中で唯一「事件らしい事件」にしてしまったのは不可解な首切り屍体だった――
 前作のリログラシスタは未読ですが、ラストがあっさりしてるものの堅実な出来です。ランクイン候補かも

門前典之「浮遊封館」
 奇想天外な状況と、それを解決する合理的にしろ強引なトリック……ペロッ、これはバカミス!
昔読んだ霞流一がこんな感じだった気がします。I原君受けはするんじゃないかな
No.223 - 2008/07/29(Tue) 03:41:48
(No Subject) / sad
倉野憲比古「スノウブラインド」
 舞台は嵐の山荘、冒頭から無意味な蘊蓄あり三大奇書ありとダメミスの鑑(褒め言葉)のはずだったのに……ラストでがっかりだよ!
 奇偶、匣の中、果実などに比肩できる展開なのに、終章で急激に収束してしまった。こういうのを書くなら、最後まで突き抜けるべきです。

山口雅也「モンスターズ」
クオリティは「ミステリーズ」と同程度でしょうか。可もなく不可もなく面白い。値段分はなんとか取り返しました。
No.220 - 2008/07/06(Sun) 10:26:47
Re: / sad
石持浅海「耳を塞いで夜を走る」

主人公が一晩に3人を殺そうと奔走する話。動機を支える設定に難があり、納得が難しい。もしページを割いて説明しても、一晩の話なので間延びするだけでしょう。ジャンルを変えたのに主人公の思考が石持らしいまま。要するにいろいろアンバランスなのです。ラストは好きですが

西尾維新「君と僕が壊した世界」

一作目は明らかに「世界」=「セカイ」なのですが、それ以降このシリーズは「世界」=「ミステリーとしての形式」となっている様です。その意味では薄いですが今回も「本格」です。
No.221 - 2008/07/14(Mon) 12:17:39
がっしゅく / たかつか
合宿の候補地と料金などを、会員専用のほうにあげてありますー。
参考までにご確認ください(_ _)
No.219 - 2008/06/19(Thu) 18:33:12
(No Subject) / I原
あんま掲示板が活性化してないのと、自分が新刊を読んだのに全く書いていないことと先輩につつかれたので、書きます。
道尾秀介『ラットマン』
 普通におもしろい。話の筋がうまく収束しているし、テーマも一貫している。読んで全く損はないけど、個人的にはそんなに好きじゃない。

霞流一『死写室』
バカミス大好き。しかし、ちょっとパワー不足。原因としては短編集だったからかな?バカミスのばかばかしさが効力を最も発揮させるのは、長編作品のばかばかしいオチが有効だから。

石持浅海『君の望む死に方』
伏見さんがかわいそうです。扉〜の続編だけあって、やっぱりおもしろかったです。偏執的に書き込んでるなあ、というのが印象。あと、お酒がおいしそう。

鳥飼否宇『官能的』
探偵役がすばらしく変態する変態でオチもばかばかしすぎて逆におもしろかったです。霞、鯨の両バカミス作家がどちらもふるわなかっただけに、バカミス枠としては今のところ一番の本命。

三津田信三『山魔の如き嗤うもの』
本格ミステリ作品、大本命。去年の首無でかなり本格作家として地位を確立した三津田さんですが、今回の作品もやはりおもしろい。
最近京極が民俗学ミステリ(妖怪ミステリ)を出してくれないので、そこらへんもやはり楽しい。
首無と比べると、若干地味な印象を受けるが、本格としての端正さは変わらず良い、というか良くなってる。
個人的に全く読みにくいとは思わないけど、読みやすくなったと言われてるし。本格本命です。

貴志祐介『狐火の家』
水準作。でも読んで損はない。
相変わらずの貴志テイストは失われてはない。
作家としての根幹部分がはっきりしているから、外れがない気がする。

鯨統一郎『ABCDEFG殺人事件』
買う価値はないけど、さらっと読めるし、ギャグとして楽しめるから暇つぶしにはもってこい。今年のバカミス勢の中でゴミミスレベル(そこまでいくと褒め言葉)

飛鳥部勝則『堕天使拷問刑』
個人的に今のところの大本命。何が良いって、現代なのに横溝を思わせる舞台。ってかまんま八つ墓村。
本格としても楽しめるし(でもあの密室トリックは……)エンタメとしてもいい。ヒロインが綾波っぽいとかあんまり言わないように。
まあ、今年のランキングを賑わせそうな作品ではあるので、読んだ方が良い。

芦辺拓『裁判員法廷』
おもしろい。見せ方、魅せ方がうまい。二人称視点のd小説は珍しいので、そこらへんも楽しいかと。読みにくいと言うことは全くない。裁判員という制度のおかげで法律用語とか業界用語が殆ど出てこないし、探偵役がゆるいので。

長くなりましたが
No.217 - 2008/05/24(Sat) 10:05:55
Re: / sad
皆川博子「倒立する塔の殺人」
女子校と言うだけで及第点以上ですね!という冗談は置いておいて。
雰囲気はオサレです、とても。しかし戦時・戦後が舞台ということを考えるとカタカナで飾られた地の文は逆にマイナスです。ミステリとしては2段階の作中作がよかったです。読んで損はしない本ですが、評価はしかねます。

小林泰三「モザイク事件帳」
 短編集。作者はSF畑の人なので、エンタメはもちろん本格信者が読んでも締まるものを書いてくれます。「密室」、「SFミステリ」等と題された短編の中で、特に「馬鹿ミス」が素晴らしい。ニヤニヤが止まりません。
短編集ではこれが今年一番です。入り口も広い本ですしみんな読んでみて下さい
No.218 - 2008/06/06(Fri) 00:30:35
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