お久しぶりです。 遅くなりましたが、お賀状をありがとうございました。 「ブルのタキオーニ」の柄でしたが、ロミオなどの煙突掃除夫もみな、「牛や馬」のようにこき使われていますね。 改めて、25周年のアンソロジーに感謝いたします。 簡単な感想を、念のためにここにも書き込むことにしました。 私はすべての作品を、すごく楽しく読ませてもらっています。 皆様は学識が高いのか、内容が高度で充実していますね。ことにクラウスさんの長編小説が立派ですが、べべさんの漫画も素晴らしいです。 アンゼルモが悪性になった原因としては、ある意味で至極納得がいきます。それは朝日ソノラマ出版の「世界名作ものがたり・ロミオの青い空」の144頁にも、ある部分まで似た内容が書かれているからです。 本篇では全てがアンジェレッタの病気に始まるのです。つまりエッダが娘の看病に追われ苛立ちアンゼルモを孤独にしたので、母子ともども心を乱したのです。 私もアンソロジーの145〜146頁に載った内容を書くとき、娘や狼団と別れた後のアンゼルモに、ある種の孤独感を感じました。 ところでジョルジョが原作「黒い兄弟」の主人公と同一人物か否かはともかくとして、ここでは凡そ7年に渡り召し使われたのでしょうか。つまり8歳から15歳までと、年齢制限めいっぱいにです。 12頁右下の2コマのセリフはそれぞれ次のようでしょうか。 「まあ!」 「だけど私、動き回れないわ。お兄ちゃんは知らないのかしら。」 それにしても母子によるいじめはひどすぎると思います。 アンゼルモも「愛を求める」のならば煙突掃除夫と仲良くし、父親の酒飲みも自分で止めればいいではありませんか。 それでもいじめがこれほどなら、私の物語のような天罰を、母子それぞれ1回と2回、受けても当然と思います。 20周年の漫画は、シューベルトの歌曲「アンゼルモの墓にて」よりは何か落ち着かない雰囲気ですが、打たれて「ほお傷」を付けられたジョヴァンニがお気の毒です。銃を放ったのはもしや、「口ひげの男」でしょうか。 「金髪の幽霊」の正体は決して、エトナ火山の爆発による犠牲者や、ガリバルディの率いる「赤シャツ隊」の義勇兵などではなく、「片目」によるしらばくれだったのですね。 2つの素晴らしい作品を、ありがとうございます。 |
No.3526 2021/04/05(Mon) 16:40:13
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