なんというか。ちょっとどんでん返し系というか。トリックとかの話ではなく。 読んでいて、え?そうだったんだ・・・と愕然とするオチがある系というか。
「許されようとは思いません」村八分があるような田舎の村。そこではさらに上の村十分というものもあり、最低限の火事と葬儀だけは村人も関わるという村八分との違いはそこすらはずされるというもの。曽祖父を殺したということでその憂き目に遭った祖母。遺骨は墓を掘り出され骨壷ごとそこらに投げ捨てられたりした。年月がたち、それらも風化したろうとあらためて墓に祖母の遺骨をおさめに来た孫の主人公。でも・・・。思った。祖母はなぜ曽祖父を殺したのか。末期がんでもうじきどうせ死ぬはずだったのに敢えて。もしかして・・・と思い至る。それこそがオチ。 祖母はわざと殺した。村十分になるために。墓に入らないために・・・。
「目撃者はいなかった」結構わたしはこういいうの好きである。ほんの小さな出来心で仕事のミスを隠蔽して、うまくいった・・・はずだった。そのときすぐ近くで交通事故さえなければ。そして正直に目撃証言さえしていれば。じわじわ追い詰められてゆくさまがスリリング。
「ありがとう、ばあば」孫を売れっ子の子役タレントにするため厳しくマネージメントしてきた。そのためなら何でもする。でもまさかその孫にこんなことで殺されるなんて・・・。大事なことを教えそこなった報いか。ちょっと怖い話。
「姉のように」これこそ、読者だましのどんでん返し。あ!と思わず声を出してしまった。姉が逮捕されて、周りの目が変わったと感じてだんだんやんでゆく妹。そして愛娘を殺してしまうにいたるのだが・・・。姉が犯した犯罪は・・・。←これこそがどんでん返しのキーポイントなのだが。
「絵の中の男」夫殺しで逮捕された女性画家の家政婦の証言で明らかになる真相、というところか。まぁこの中ではあまりインパクトなし。個人的に。
でも面白くてあっというまに読めてしまった。
no.797
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