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攻撃が来た。こりゃあすごいなぁと詠唱唱えるのをやめ、黒霧は呟く。何をのんきなとその背中を蹴り飛ばそうとした如月は、言う時間も惜しくて黒霧の首を掴んだ。 「ぐぇ」 「早くこっち、逃げろっ。何のんびりしてんのよ!」 「ああ、そういえコパイじゃないから自分で逃げないと行けないのか。ぼけてた」 慌てて走り出す黒霧、如月。その様子を見ていた優しい死神部隊の雅戌や睦月達が、遅れること数秒、走り出した。はっきり言って真正面からぶつかったらひとたまりもない。 「わー、逃げないとー」越智が慌てた。 「だぁ、もう、越智! 叫んでないで来い。影やんも早く、ほらっ」 睦月が怒鳴った。そして手近にいる越智と影法師の腕をひっつかんで走り出す。影法師は引っ張られながら呟いた。 「むっちゃん元気いいよね」 「ところで何故に睦月君は敵のいる方に逃げようとしているんだ?」雅戌が怪訝そうに言った。 「あ、むっちゃんもぐるぐるしてるー」影法師は笑いながら進路変更した。黒霧や如月が逃げていった方に皆を先導する。 大声を上げながら皆は走った。大声を上げれば、それで恐怖心がわずかなりとも薄らいだ。誰もが走りながら声を上げる。黒霧も如月も睦月も越智も影法師も雅戌もとにかく声を上げて走った。 「この攻撃耐えられるかねぇ」 ふと、思い出したように越智が呟いた。睦月が叫ぶ。 「大丈夫! あんたが私の盾になれば」 「ふざけんなっ!」 「いやなら逃げろ。ほら来るぞー。防御防御ー、というか退避ー。一部応戦ー」 「応戦は死神部隊の仕事だよな」黒霧が呟いた。「何ために持ってるの、その拳銃」 「そうだったーっ」愕然とした表情の雅戌。「撃て、撃て! 足は止めるなよー」 土煙を上げて一同は走る。目下のところ、攻撃が止むか死ぬまでは、走るという彼らの防御行動を続けるしかなかった。 [No.1065] 2007/06/16(Sat) 14:41:48 |