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No.1269へ返信

all 【ご連絡】今後について - 雅戌 - 2007/07/01(Sun) 17:04:59 [No.1217]
【やや重要】訂正含め、ご連絡4件 - 雅戌 - 2007/07/09(Mon) 22:02:14 [No.1243]
新アイドレス作業状況 - 雅戌 - 2007/07/10(Tue) 01:02:19 [No.1248]
大神殿 作業状況 - アポロ - 2007/07/12(Thu) 17:25:36 [No.1267]
大神殿 文章 100% - 玄霧@藩王 - 2007/07/13(Fri) 00:19:26 [No.1269]
イラスト:作業状況100%? - アポロ - 2007/07/12(Thu) 17:30:05 [No.1268]
暗殺者 作業状況 - しじま@わかば - 2007/07/12(Thu) 05:11:43 [No.1265]
文章:作業状況90%くらい - 雅戌 - 2007/07/15(Sun) 20:03:48 [No.1284]
イラスト:作業状況90%くらい - しじま@わかば - 2007/07/12(Thu) 05:14:15 [No.1266]
善行忠孝(ACE)作業状況 - 雅戌 - 2007/07/10(Tue) 01:11:48 [No.1251]
文章:作業状況20%くらい - 雅戌 - 2007/07/10(Tue) 01:13:35 [No.1252]
香川優斗(ACE)作業状況 - 雅戌 - 2007/07/10(Tue) 01:02:51 [No.1249]
Re: 香川優斗(ACE)作業状況 - hako@わかば - 2007/07/15(Sun) 17:32:20 [No.1282]
文章:作業状況30%くらい - 雅戌 - 2007/07/10(Tue) 01:11:23 [No.1250]
文章:作業状況80%くらい - 雅戌 - 2007/07/15(Sun) 20:13:38 [No.1285]
これからの予定・詳細 - 雅戌 - 2007/07/01(Sun) 17:19:16 [No.1218]


大神殿 文章 100% (No.1267 への返信) - 玄霧@藩王

「な、なんじゃこりゃー!!」
「なにって、大神殿ですよ」

赤レンガ詰め所から帰還した瞬間に叫ぶ藩王と答える摂政の図 70707002



話は数日前、もっとすると数十日前に撒き戻る。
医療先進国を自負する玄霧藩国としては、他国の医療技術に負けないために医師のスキルアップと共に「大神殿」の設立を決定していた。
おりしも戦闘が激化し、其の上白兵しか効かないとか機械を止めるとかいったはちゃめちゃなヤツらの侵攻をうけ、更にノワール・ルージュのような状況に陥った場合に大量の死者がでる、と予測されたからである。
ついでにいうと、わんわん帝国にしか復活の場が無いのはなんとなく気に入らなかった、という意図も多少はあった。

・・・が、しかし。
そうこうしている間に宇宙での戦闘が始まってしまい、既に手順のわかっている大神殿の指示だけを出し藩王以下の参謀は赤レンガ詰め所に向かっていった。
(宇宙での戦いにおける参謀の活動はテンダイスの「戦闘詳報 イベント96 宇宙の戦い」を見ていただくとしてここでは割愛する)

そして事後処理を終え、泥のように眠り、ついでにほったらかしていた参謀長日誌を付け終わった彼が藩国に帰ると其処にはやたら発展した自分の国があった。

「なにこれ、こんなのあったっけ」

といったもんである。
確かに政庁に出入りする国民も30人の大台に乗り、今回大幅に新アイドレスの枠がもらえたがこんな豪勢な建物が立っていたり市場があったり都市になってたりは正直想定外であった。
そもそも、彼が設計主任:アポロに出した要求は「なんかこう、大神殿っぽく。都市とか市場とかはこう、気合で!」というものすごいものであった。
「努力と根性と後は気合さえあれば何でも出来るんです」とかも言った。毎度毎度国民たちは頭を抱えているに違いないと思っていた。


ここで話は冒頭に戻る。
彼が帰還して最初にしたことは叫ぶことであり、彼の側近はしれっとそれに答えた。
とどのつまり。本当に努力と根性と後気合で大神殿を(ひいてはそのための市場や都市を)作り上げてしまったのである。
実を言うと、設計主任であるアポロは多忙を極めており、とてもじゃないが建設指揮を執る余裕はないはずであった。
にもかかわらず彼女は完璧な仕事をこなし、また他の部署も、作業は着々と進んでいると言う。
このときばかりは流石の藩王も感涙しかけたとか。


さて、藩王が大神殿完成を自分が見てる夢ではないことを再三敏腕摂政に確認をとった後、大神官を任命しよう思案していたところに一人の老婆が現れる。
見覚えが無いはずだが、どこと無く懐かしさを感じさせるその風貌。
そして何もかもを許容するような穏やかな雰囲気。ドコと無く漂う品格。
聞けば、大神殿に神官として仕えたいという申し出であった。
身元も何もわからない上にいきなりの申し出を怪しむ国民もいたが
「医療先進国を自負するなら、老人と子供の頼みは必ず聞くものだ」
という藩王のスジが通っているのかいないのかわからない一言で老婆は大神官に任命された。
老婆は深々と頭を下げ、大神殿へ上っていった。お供に大きな大きな白い蛇を連れて。
ドコからとも無く無音で現れた大白蛇に周囲はしばし唖然とし、皆が次に気づいたときは既に大神殿の中で安楽椅子に座る老婆とソレを守るようにして眠る白蛇が居た。
しばし騒然とするも危害を加える様子も無く、どこかで見たあの白蛇はもはや悪いものではない、という誰かの声によりこのままにすることとした。

今日も大神殿には白蛇の背中を滑り台にする子供の声や老婆と世間話をする声、そのほか仕事をサボって逃げてきた藩王とソレを追いかける摂政の声が響き渡る。


絵:アポロ 文:玄霧&雅戌





大体こんな感じでどうだろうか。
コレで完成かな、とは想うんだが何か追加できそうな気もする。


[No.1269] 2007/07/13(Fri) 00:19:26

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