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食品加工工場 - アポロ - 2009/04/12(Sun) 16:01:23 [No.2291]
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食品加工工場(東西天狐)第一稿 - アポロ - 2009/04/12(Sun) 16:11:20 [No.2299]
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食品加工工場(玄霧弦耶)第一稿 (No.2294 への返信) - アポロ

#修正予定の第一稿だそうです、おつかれさまです!
#以前にいただいたものを代理投稿させていただきます。(アポロ)



『犠牲と引き換えに私はある事を再び教えられました。』
『それは、民のことを信じ、対話し、互いに協力し合うことです。』
『私は、この事を忘れたくない。そのためにも、再び皆さんの力を貸して欲しい。』
『どうか、今一度手を取り合うためにも。宜しくお願いします。』

                      12309002 内乱後、藩王が国民の理解と協力を得るために行った演説の一

部より抜粋。

/*/

T13末。
三面作戦における内政力の低下、産業転換による既存職業との確執、薬害等の問題に加え、共和国全土を襲った

迷宮問題や土壌問題により、玄霧藩国で大規模な内乱が起こった。

国を憂いた者達による、内乱であった。
結果は、内乱を起こした者たちの全滅で終わったとされている。


そして、内乱があって暫くしてから、復興に悩む藩王のもとに一通の手紙が届いた。
以前、国内の有力者達に送った産業転換や薬害問題に関する書簡の返事であった。
返事が書かれたのは、届いた頃よりずっと前。内乱の頃であると推測された。
内容は、以下の通りだった。

”我々はこれまで共和国と、陛下と、大統領のために働いてきました。”
”今になってこのようなことをされることに、強い憤りを感じております。”
”この上は我々は滅びるまで戦い、第七世界人を追い出すために戦わねばなりません”
”陛下。”
”どうぞ、”もう一度お考えなさいますよう。臣下一同、伏してお願い申し上げます。”
”敵は我々ではございませぬ。”

藩王はその日、何度も手紙を見ては涙し、己の無力感に苛まれた。
直ぐに返事を送ったが、恐らく返事は来るまいと言われていた。
天国からの返事は、届かない。

玄霧藩国は国を影から支えてくれていた存在を、失ったのである。

/*/

だが、しかし。
それで落ち込み、絶望している暇はなかった。

手紙を送った面々は、最後まで国を憂いていた。
ならば今やるべきことは一つ。
彼らの意志を受け継ぎ、無理をせず、着実に国を良くしていく事である。

内乱を起こし、敗れ、落ち延びた者達がいつか帰ってくる下地を作る為にも。
彼らもまた、手を取り合う「民」なのだから。

今こそ、国民と共に手を取り、平穏を得るための反撃が始まるのだ。

/*/

演説の後、藩国がまず取り掛かったのは「食の安全と安定供給」という内需を満たし、外に向けて販売する「資金源とし

ての交易品」を作る為の食糧加工工場の建設だった。

マンイーターや土壌汚染による食料恐慌などを経て、NWでは『食品の安全性』というものは急激に重要性を増した。
更に、食事というものは軽視すると体調を崩し、重視すると今度は食べたいものが食べられないというジレンマを抱えてい

る。
ここに、目を付けた。

玄霧藩国は、医療従事者が多く、共和国の中でも進んだ医療技術や薬学知識を持ち、各国に様々な薬品を卸して

いる。
これを利用し、安全で栄養バランスのよい加工食品を作ったり、サプリメントのような栄養補助を目的とした製品や、病

床に付いた人などの為の特別用途食品を作ることも出来ると考えたのだ。
これならば、マンイーターの時に疫病研究所で協力した際の対疫病のノウハウなどを無駄にする事も無い。
医療国であるところの玄霧藩国は、医療国だからこそ出来ることで、国内の。ひいては共和国全土の「食」にアプローチ

する事を目的としたのである。

品質の高い食料が欲しいなら、農業国から買える。
安い食料が欲しいなら、帝国などからでも買える。
だが、それでも玄霧藩国のものを買う為の何か。
これを、自国の得意とする分野で補おうと考えたとも、言える。

/*/

さて、その食糧加工工場であるが。正確には工場群である。
この工場群は、大まかに分けて4つの区画によって成り立っている。
4つの区画は、
・健康食品などを作る【加工食品区画】
・乾物などを作る【保存食区画】
・サプリメント等を専門に作る【栄養補助食品区画】
・古くからの藩国の産物である酒造を行う【酒造区画】
からなり、その中で種類別に更に細かく分かれている。
以下で、それぞれの区画を簡単に説明しよう。


○加工食品区画
加工食品区画は、4つの区画の中でも1・2を争うほど大きい区画である。
主な生産物は、ハーブなどを使用した食品や、ヨーグルトや乳酸菌飲料などの健康食品となっている。
#本来、食品は健康の為にあるものなので「健康食品」というのはある種の形容詞になる。
また、育児用の離乳食や特定の疾患に対応した塩分をカットした病者用食品もここで作られる。

この区画で作られる食品のうち、「健康食品」として出されるものは、藩国の医療組合の協力の下、エビデンス(科学的

根拠)を確認されている。
#そのため、「健康食品」と呼ぶよりは「保健機能食品」と呼ぶほうが本来正しいが、ニュアンスの問題からあえて「健康

食品」とする。
勿論、離乳食や病者用食品も安全性や栄養面の検査を通ったものしか出荷されない。
食の安全と、栄養面の調整をかねる重要な区画である。

このように書くと、大掛かりな機械で全工程を自動化しているように感じるかもしれないが、機械化部分は意外と少ない


完全に機械に任せれば一定の品質で大量に作ることも可能だろうが、どこまで行っても自然の力には勝てない部分が必

ずあるためである。
可能な場所は機械化を。機械で出来ない部分を人の手で行うことで、高品質のものを十分な量生産できるようになっ

ているのだ。


○保存食区画
保存食区画は、その名の通り保存食を取り扱う区画である。
魚や肉の燻製や、チーズ等の発酵製品、ジャムやハチミツなどのスプレッドと、種類は多岐に渡り、そのため、加工食品

区画と同じくらい大きい。
加工食品区画が外向けの商品を作る区画とすると、此方はやや内向けの商品を区画と言える。
宇宙港によるデータや経験を元に、宇宙用保存食(所謂宇宙食)なども作っており、案外バカに出来ない区画でもある



災害時や緊急時における保存食の質は生命にかかわる為、出来るだけ長持ちし、可能な限り栄養の取れる食品を開

発することにも注力されている。
現在はまだ試作品の段階だが、栄養補助食品区画との協力で、長持ちする一口サイズのビスケットに様々な栄養素を

込めた製品も出来つつある。
なお、この区画の製品は長持ちさせる為に防腐剤の類を使うこともあるが、極力人体に害の無いものを使うことが義務

付けられている。


○栄養補助食品区画
栄養補助食品区画では、錠剤やカプセルタイプのサプリメントを主に取り扱っている。
本来は食品加工区画の更に一区画である予定であったが、発展性を考慮され別に区切られた経緯を持つ。そのため、

現在は一番小さいが、各国からの受注生産による常備薬代わりの各種サプリメント等を開発する話や、共和国宇宙軍

計画の際、宇宙艦船に登場するパイロット達のためのカルシウム剤やビタミン剤を作る話もあり、今後の展開が期待され

ている。

共和国宇宙軍計画は多くの藩国が協力しているが、機械分野での協力はともかく、パイロットの体調管理などの分野

ではまだまだ発展・協力の余地があるため、玄霧藩国としても力をいれて行きたい分野とされている。発展性を考慮され

て区切られた理由の一部も、ここにある。

さらに、ここで作られるサプリメントは自然由来の材料を使って作っており、他の区画で余った野菜の切れ端などを再利

用するなどして廃棄物をなるべく出さないようにするなどにも一役買っている。この区画の製品も勿論、藩国の医療組合

の協力の下、品質と安全性の確認がされている。


○酒造区画
酒造区画では、古くから藩国で行われていた酒造の経験を元に、様々な酒を作っている。
酒処として有名であった為、玄霧藩国ではそれこそ様々な種類の酒がある。
それ故、酒造部門はその設備の殆どが工場外部にある。
というのも、とある家系にしか伝わっていない品種などがある事と、余りにも種類が多いため、各生産者と契約し、それぞ

れで生産を行う形にしたからだった。
他の区画でも、全てを一つの工場で作ることは不可能なので区画別にいくつかの子工場を持っているが、此処は群体の

ような感じである。

そういう経緯から、酒造区画で作られているものは今まで藩国に無かった種類の酒となる。
現在は、本格的な蒸留設備による高品質な蒸留酒をメインに生産しており、中でも一番の目玉は特設のガラス温室

栽培によるマスカットを使用した貴腐ワインと、その貴腐ワインを更に蒸留したブランデーである。
アルコールとつまみの関係にある保存食区画との協力や、薬酒などの面から加工食品区画との協力も多く、様々な研

究がなされている。

但し、この区画はアルコールの原料から生産し、熟成させて売り物にする為、暫くは殆ど利益が出ない。
が、その間は生食用に別に育てたマスカットの販売や、他のアルコール類の販売利益等の他、国からの援助などを当て

て繋ぎ、順次拡大してゆく計画になっている。

/*/

このように、様々なものを作るわけだが、それだけ問題も複数発生する。
特に原材料の確保については重要で、これだけの種類を作るには、それだけ多種多様な材料を必要とする。
自国で農業比率を上げることも検討されたが、確保しきれない原材料はNACを通じ、安全性の高いものを各国から

仕入れ、使うことに決まった。
前出の通り、帝國の安価な食料や、共和国内の高品質な食料は多い。
そこにわざわざ後から参戦し競合するくらいなら、そういった国から原材料を買い、加工し、販売するという加工貿易の形

をとるのは、自然な流れだろう。

こうして、当初は「一つの要因で転ぶ危険性の高いモノカルチャー産業からの脱却」を目指し建設を計画された食品加

工工場は、同じ国に生きるもの、同じ世界に生きるもの同士が協力し合い、発展していくことを形にしたものとなった。
残った問題に、サプリメント等の流通による自炊率・食事回数の低下や他国食品の流入による自国食品の衰退などが

あげられるが、それについては同時期に建設される【お料理教室】で食の重要性を説き、食育などを学ぶ場を作ることで

解消することになっている。

→【お料理教室】となってるところでお料理教室へのリンクをつけ、話をリンクさせる感じで。

……ここまでに書いた食品加工工場の内容は、現時点では全て計画なだけである。
いずれ、大勢の働く人々でごった返し、様々な国に輸送される食糧を夢見て皆は作業を続けている。
その目に、国民達から信頼され、国民達を信頼する国になった自国を移しながら。
内乱などに負けず、明日を生きるために。



#要点の「食糧加工工場」は文章でクリア。
#周辺環境の「輸送される食糧,働く人々」はちと薄いんでイラストで補強必須。


[No.2298] 2009/04/12(Sun) 16:08:58

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