[ リストに戻る ]
No.236へ返信

all 文章提出所 - 黒霧 - 2007/01/06(Sat) 20:45:22 [No.234]
国家関係 - 黒霧 - 2007/04/14(Sat) 11:28:39 [No.804]
国歌説明 見直しお願いしまーす - 黒霧 - 2007/04/14(Sat) 11:29:03 [No.805]
OK - 玄霧@藩王 - 2007/04/15(Sun) 10:16:40 [No.809]
[ステージ2 イベント21 藩国改造]用文章 - 黒霧 - 2007/01/21(Sun) 23:37:00 [No.439]
[吏族・理力使いに「幻影使い」を加えた説明文]未推... - 黒霧 - 2007/01/21(Sun) 23:54:58 [No.442]
第二稿 - 黒霧 - 2007/01/22(Mon) 00:05:54 [No.444]
第二稿採用、添削完了 - 玄霧@藩王 - 2007/01/22(Mon) 00:19:40 [No.445]
[医者・整備士に「名医」を加えた説明文]未推敲 - 黒霧 - 2007/01/21(Sun) 23:38:23 [No.440]
添削完了 - 玄霧@藩王 - 2007/01/21(Sun) 23:46:13 [No.441]
[ステージ1 イベント14 食糧増産命令]設定文章 - 黒霧 - 2007/01/12(Fri) 22:56:44 [No.345]
食糧増産用SS?? - ODA - 2007/01/13(Sat) 14:39:12 [No.351]
食糧増産用SS? - 睦月 - 2007/01/13(Sat) 12:09:57 [No.350]
食料増産用SS(置き場が無いのでここで) - 玄霧@藩王 - 2007/01/13(Sat) 05:55:05 [No.348]
2101文字・未校正 - 黒霧 - 2007/01/12(Fri) 23:29:49 [No.346]
添削・検閲完了 - 玄霧@藩王 - 2007/01/12(Fri) 23:57:08 [No.347]
イベント13用読み切りコンテンツ提出所 - 黒霧 - 2007/01/10(Wed) 20:36:29 [No.297]
[削除] - - 2007/01/11(Thu) 21:55:17 [No.333]
ED - 黒霧 - 2007/01/10(Wed) 22:36:45 [No.308]
添削 - 如月篤志@HP担当 - 2007/01/10(Wed) 23:03:32 [No.313]
第三話 - 黒霧 - 2007/01/10(Wed) 22:14:16 [No.303]
添削 - 如月篤志@HP担当 - 2007/01/10(Wed) 23:00:44 [No.311]
第二話 - 黒霧 - 2007/01/10(Wed) 21:44:11 [No.301]
添削 - 如月篤志@HP担当 - 2007/01/10(Wed) 22:54:13 [No.310]
一話目 - 黒霧 - 2007/01/10(Wed) 21:03:09 [No.300]
添削 - 如月篤志@HP担当 - 2007/01/10(Wed) 22:40:28 [No.309]
黒霧:OP - 黒霧 - 2007/01/10(Wed) 20:37:12 [No.298]
添削 - 如月篤志@HP担当 - 2007/01/10(Wed) 22:35:33 [No.307]
冒険レポート-NO:44失われた黄金探し - 黒霧 - 2007/01/08(Mon) 15:58:23 [No.268]
執筆者:黒霧 文字数:2216 一時添削 - 黒霧 - 2007/01/08(Mon) 16:45:21 [No.269]
添削完了 - 玄霧@藩王 - 2007/01/09(Tue) 19:34:33 [No.284]
冒険レポート NO:31帰ってきたソックスハント - 黒霧 - 2007/01/08(Mon) 15:58:08 [No.267]
執筆者:黒霧 文字数:2790 未添削 - 黒霧 - 2007/01/08(Mon) 18:31:36 [No.272]
添削完了 - 玄霧@藩王 - 2007/01/09(Tue) 19:44:10 [No.285]
イベント05 冒険開始!(その1)レポート - 黒霧 - 2007/01/06(Sat) 20:45:47 [No.235]
執筆者:黒霧 文字数:4289 第一次添削後 感想... - 黒霧 - 2007/01/06(Sat) 20:46:24 [No.236]


執筆者:黒霧 文字数:4289 第一次添削後 感想ぼしゅー (No.235 への返信) - 黒霧

イベント05 冒険開始!(その1)レポート

 今レポートは「イベント05 冒険開始!(その1)」に対する物である。参加内容は「NO:11:タイトル:ブラック恋人探し」であり、舞台は搭との事。
 今回の冒険の参加者は玄霧、如月敦子、越智大治郎、黒霧の四人である。実はこの四人の設定を見てみると、藩王一人、華族一人、吏族一人に文族一人というきわめて体力弱小(アイドレス的にも本当に弱い)な面子であると言うことがわかる。そして今回4億の資金と2万トンの燃料を消費した冒険の結果は、愛情(スカ)という結末だった。
 まあこれだけならよくある話である。お金を投じようと人を投じようと必ずしも良い物が手にはいるというわけではない。それほどゲームは甘くない。人生も。

 るーるるー。

(現在藩王による制裁が入っています。しばらくお待ちください。)

 中略。必ずしも良いことが怒るとは限らないとはいえ、無論何もないわけではない。そう、確かにこのゲームでは笑えるネタが誕生したのだ。

 なお、今作戦(そう、あえて作戦と言わせてもらう。これは作戦だったのだ!)における主犯は藩王玄霧、参謀が華族如月敦子、下手人越智大治郎である。

 ここで一つ実際の冒険がどのような物だったか振り返ってみることにしよう。
 冒険どころか旅行気分で出発した藩王を代表とする四名であったが、実を言うと文士である黒霧を除けば三人の平均根源力がほぼ一万というなかなかの面子であった。そして更に特筆すべき事は、この面子は医者一人に忍者三人というすさまじい護衛スタイルだったことだ。一体どこに何をしに行くのか、このパーティを見た人々は思わず首をかしげたという。
 実際には「俺顔割れてるじゃん!」という藩王の一言によって決まったパーティであったりする。そう、藩王の似顔絵は藩国サイトのトップに表示されており、それ故に「今更忍者やって顔隠しても意味ねーし」という結論に至ったのだ。
 まあ、忍者四人で隠密行動するのもなんかあれではあるが。というか、それでは恋人探しでなく某国の姫君を拉致に行くような風情だ。ただでさえVIP警護のような状態なのにそれはいかん。冒険どころの話ではなくなる。
 と、そんな話を続けながら一行は森の中を突き進み塔の中を散策することとなった。ちなみにその間の方向指示は全て藩王による物であり、到着予定時刻がかなりオーバした理由については読者の想像にお任せしよう。
「足痛い〜疲れた〜。揉め。そして運べ!」
 やたらと居丈高にそうのたまったのは、最近ゲームするとヒロインになる事がやたらと多い如月敦子という忍者華族であった。ちなみに根源力的にはこのパーティで二番目に高く、その暴力と暴言の前に数多くの家人は涙をのんだとのもっぱらの噂である。実は犬何じゃないかとか影で囁かれているこの人物は、この時も藩王以外の残された二人を従わせて悠々と散策していた。後日、この事は「いくら忍者とは言えか弱い姫君をいつまでも歩かせるわけにもいかない」とか言いだしたすっげぇ良い手伝いに運ばれたと記録されることになる。
「というか、どこまで見ても普通ですよねー」
 そして探索から更に数時間が経過した頃そう言ったのは、如月敦子をおぶって歩く越智大治郎である。癖の強すぎるこの面子の中で唯一の良心とも言える控えめな青年は、用心深く周囲を確認しながらそう言った。
 その時だった。
 最高峰でカメラ片手に「取材活動〜」とか言っていた文士忍者黒霧が、いきなり悲鳴を上げたのである。はっとして一同が振り返れば、何故か特大の落とし穴に引っかかって下層にに落ちていく黒霧の姿があった。「おんわぁ〜!?」と情けない声を上げて落ちていくその姿を見て──三人は同時ににやりと笑った。
 なお、このとき黒霧が踏んだ床はその直前「越智大治郎が如月敦子をおぶった場所」と特記しておこう。
 さて、落下した黒霧はというと、気絶していた。あまりの出来事に忍者であるという設定を忘れて意識が飛んでしまったのである。そして意識がぶっ飛んだまま落ちていった先では、今一人の森国人女性がおろおろしていた。
 この森国人、実は先ほどこの塔に向かっていく藩王達一行を見つけて止めようとしていた人物である。藩王の指示によるやたらと長い移動を、すなわち同じところをぐるぐるぐるぐる回り続けた時に彼らを発見して、「なんかあやしいよ〜」とそわそわ見守っていた。
 よもやこれが藩王一党などとは誰も思うまい。
 そしてこの危ない一団が向かっていく先を好奇心で見ていれば、なんと塔に向かって行くではないか。あの塔はずいぶん昔から建っている物で、最近地図製作のための調査団が来た時も、床が抜けたと評判だったのだ。そしてそこにずんずん入っていく危なそーな一団。
 止めるべきかどうかかな悩んだ。
 いや、だって、何しろ森の中をぐるぐるぐるぐる延々回り続ける怪しげな一団である。ぶっちゃけ塔の中でひどい目にあって死んでしまっても世の中問題ないんじゃねーかと案外冷静にこの女は考えていた。
 が、しかし、これで放っておいて死なれてもすっごく目覚めが悪い。そこで意を決して塔の中に入り、呼び止めようとしたその時であった。
 天井が崩れた。
「うひゃー、きゃー、ぎゃーっ!?」
 乙女からかけ離れた悲鳴を上げながら彼女は瓦礫を避けた。そして黙々と灰が舞い散る中、塔の片隅でがたがた震えていた彼女は、ふいにどさりと妙に柔らかい感じの落下音を聞いた。
 無論落ちてきたのは黒霧だった。彼女はそれがあの怪しい一団だと知って泣きそうになった。ああ、あの時止めていれば助かったかもしれないのに。こんなところで死なれて……。
 せめてちゃんと弔ってあげよう……。そう思って彼女はぶっ倒れている黒霧に気がついた。
 その時。
 黒霧はううっと唸って目を開いた。目を開けばそこによくわからんが女がいる。
「は?」
 そう言ったときには、森国人の女は悲鳴を上げて逃げていた。「ぎゃー、ゾンビーっ!? 死体が、死体がぁぁぁぁぁぁあっ!?」という声がエコーになって頭ががんがんした。
 そしてふと気づいた。良く落ちて無事だったな、自分。
 そしてはっとした。もしかしてさっきの女が助けてくれたのか?
 とりあえず黒霧は立ち上がった。自分の記憶に対していろいろと都合の悪いさっきの悲鳴は全部忘れて立ち上がった。そして一言礼を言うべく彼女の背を追って走り出した。正直藩王とかその回りの奴等とかは眼中になかった。それどころではない。男の人生の一大事である。こんなファンタスティックな展開を逃してなる物か!
「待ってー、待ってください!」
「きゃー、お化けゾンビ妖怪化け物人魂ーっ! ごめんなさいごめんなさい引き留めないでごーめーんーなーさーいーっ! 謝るから謝るからどうか成仏してお願いーっ!?」
「ちょ、何それ!」
「こーなーいーでーっ」
「いやまて、聞き捨てならんぞさすがに」
 男の一大事よりもプライドが優先されたらしい。その結果黒霧は殺意をもって、そして女は遠慮のない罵倒の言葉を無自覚のうちには来ながら遁走することになる。
 一方その頃塔にて。横穴から外の光景を見ていた藩王達は首をかしげていた。
「あれ、失敗した。なんでだ?」と藩王玄霧。
「やっぱり黒霧なんかが愛を知るのは十年早いという事ね」やたらと自信満々に如月敦子。
「いや、というか、すごい勘違いされている気が……」冷静に越智大治郎。
 そう、全てはこの三人の策略であった。
 元を正せば塔の調査が最初のきっかけだった。塔を探索に行った地図製作ための調査隊は、当初塔のふるさと床の危なさを説明するので精一杯だった。報告を聞く藩王も「まあ明日にでも改めて聞こう」とか内心考えていたのである。
 しかしそこで、調査隊の一人がこういった。
「ところで道中、なんか妙な女が我々の後をつけていましたが……」
 妙な女、の一言に藩王は反応した。彼の頭の中に浮かび上がったのは、藩国制作時より文章書くくらいしかしてこなかった黒霧の存在である。そろそろ彼をからかって遊んでみたい。どうせなら何か派手にからかいたい。例えばその妙な女とやらを掛け合わせたらどうなるだろう……。
 お年頃な藩王の心の中で、遊び心という蛇がむくりと鎌首をもたげた。
 そしてそれに同調するように現れたのが華族・如月敦子だった。そこに制止しようとしていたはずなのにいつの間にか協力させられていた越智大治郎が加わり、今回の「作戦」は決行された。
 まずは道中、やたらと森の中をぐるぐる回り確実にその妙な女に自分たちを発見してもらう。そしてそれを確認した後に塔の中を歩き、如月敦子の毎度の我が儘を装って越智大治郎が床に細工をする。そこを踏み抜いた黒霧が一階でおたおたしていた妙な女と接触することになったのである。
 全部計算尽くであった。
「あっ、女がスピードを上げた」玄霧は目を見張った。
「え、あ、だけど黒霧も負けてない」如月敦子は賭をしたそうに両手を胸の前で握っている。
「というかいい加減止めましょうよ」越智大治郎はたぶん話聞いてくれないだろうなーと思いながら言った。
 無論誰も止めることなく続けられた壮絶な鬼ごっこは、結局さらに数時間続き、最後には二人同時に木の根に躓いて転んで終了と相成った。そしてすっ転んでびゃーびゃー泣く女を「なんでこんな事に」と泣きそうになりながら黒霧はあやし、そして最後は幽霊という誤解を解いて和解、解散する運びとなった。
 解散してから数秒後、まるでタイミングを計ったかのように(実際如月敦子は絶妙のタイミングを輝く瞳ではかっていた)藩王達三人が現れ、黒霧は合流、四人でとりあえず帰る事になった。
「いや、それにしても……」黒霧はぽつりと言った。
「大変な目に遭いましたね」苦笑しながら越智大治郎。平然と話しているあたり実は神経が太い。
「ああ、それもそうだけど……」
「え、他に何か?」
 正面では藩王と華族が「おもしろかったなー」「またやろうねー」「次はどうするー」「私にいい案が!」と黒霧にはよくわからない会話をしている。その後ろで、黒霧はぼんやりと考え、そして首を振った。
「……いーや、なんでもない」
「……まさか、計画成功?」
「は? 何か言ったか?」
「え、なんですか」
「いや今……」そこで黒霧は口を閉ざした。勘違いかもしれない。何しろ今日は色々あったし。「ああ、なんでもない」
 勝者、藩王・玄霧、華族・如月敦子、吏族・越智大治郎。黒霧は愛に目覚めた。
 かくして四人の友情は微妙にあがる一日と相成った。


[No.236] 2007/01/06(Sat) 20:46:24

Name
Subject
Color
Cookie / Pass

- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS