祝勝会開始(笑) - 玄霧@藩王 - 2007/03/12(Mon) 23:27:10 [No.687] |
└ 遅ればせながら - hako@わかば - 2007/04/04(Wed) 22:48:41 [No.758] |
└ では久しぶりに戦争レポート - 黒霧 - 2007/03/18(Sun) 08:36:53 [No.712] |
└ わーう! - イク - 2007/03/18(Sun) 04:06:14 [No.711] |
└ [削除] - - 2007/03/15(Thu) 16:01:50 [No.699] |
└ [削除] - - 2007/04/03(Tue) 03:31:07 [No.756] |
└ ヤーハー - 玄霧@藩王 - 2007/03/17(Sat) 23:53:15 [No.710] |
無名騎士藩国への遠征 元を正せば彼の国と聯合を組んだのがきっかけであった。そして同時多発爆発である。見渡す限り様々な場所で起こった爆発は、また一つの戦いが始まったことを告げる嚆矢となって平穏な大地を駆けめぐった。無名騎士藩国もまた、爆発の起こった土地の一つである。 ここで当然ながら連合国となった玄霧藩国は援軍に駆けつけることになったのだが、 「俺行くから」 と初っぱなのにたまったの河の主の餌になることで有名な玄霧藩国藩王、玄霧である。この藩王、共和国にありがちな藩王自ら突撃を良く好む人物であった。ちなみに、藩王が死んだら藩国は解体である。 「何考えてんのよあんたはっ!」 刹那、藩国政庁の大樹を中心に凄まじい音波攻撃が大激震となって藩国を揺さぶった。この衝撃で一部まだこの国になれていない国民がめまいを起こして病院に輸送されている。具体名を挙げれば、たろう、マイムなどの若葉勢を中心とした人々である。ちなみにマイムは今回の遠征に参加した医者の一人である。しかも治療で疲労した先輩二人を殴り起こして滝川救出に向かわせたりもしている、今後の成長が見込まれる人物であった。 結局無名騎士藩国藩王からも「藩王殺すわけには……」と苦笑混じりの発言があったので、藩王は自ら出陣する事を控えることになった。もっとも、藩国民はまったくそんな言葉を信用していなかったようで、如月敦子を筆頭とした幻影使いからになる藩王捕縛部隊を急遽結成し、結果、政庁にて椅子の上で藩王ぐるぐる巻きにした上で出陣している。あの手際の良さがあれば今回勝てるんでねーかと、笑いながら協調行動とる影法師と睦月を見てトッティ、くぅ、水上、黒霧らは思った。海豚とイクは「そんな面倒なことするくらいなら主の腹にでも入れてくれば?」と医者にあるまじき発言をしている。 そんな先行き不安な出来事はあった物の、実際の戦争ではそれほど悲観するような事にはならなかった。無名騎士藩王GENZはテンダイスブログでも表されるとおり、当初の行動で仲間を失った時点で撤退を判断しかけるも、その場にいた他大勢のにゃんにゃんはまだ逃げる気も諦める気も無かった。そして新型I=D:黒曜到着の報もあって、無名騎士藩王は復活した。それは蝋燭の先に細々とともった炎が、たとえるなら聖火台の中に放り込まれてひときわ燃え上がったかのような復活だった。その後見違えるような指揮ぶりを発揮し、苛烈なまでのI=Dによる統制射撃でアラダ三体を真っ向からから撃破するという偉業を達成した。 勝利後、初めからそうしろよと様々なところから苦笑混じりのヤジが飛んだと後の歴史書は伝える。どうでもいいが、どうも共和国の藩王って性格・人格に一癖も二癖もあるんじゃ無かろうか。 そして当初の作戦で全滅した偵察部隊にたいして、海豚、イク、マイムら医師団は治療を試み、見事蘇生させている。これにより名医の名は伊達ではなく、海法よけ藩国、リワマヒ国に次いで医者の重大さを示す一例となった。 帰国後、いつの間にか河の主の餌となりかけていた藩王を肴に宴会が開かれることとなった。まだ他の藩国では思いっきり戦争中であったが、喜ばしい事が起こったには変わりないので、不謹慎かもと思いつつも国民は派手に騒いだ。藩国政庁にて急性アルコール中毒ぶっ倒れた数名に対し、名医が再び治療を試みるという一件もあったが、宴は和やかな雰囲気のまま幕を閉じた。 後日談。その日の夕方、藩王玄霧は昔を思い出していた。かつてI=Dを見たときに抱いた感想だ。 「あれさえあれば、河の主をつり上げることが出来る」 この人物、こういうどうでもいいところに関してはかなり真剣になれる困った気性の持ち主である。ちなみにこの日も藩王玄霧は執務全部如月敦子に放り投げて釣りにいそしんでいる。 そこに、ずん、ずんと重たい足音が響いてきた。何事かと玄霧は面を上げる。共和国にありがちだが、平時でも私的な破滅条件でさえもない状況ならばとにかく頭の回転が上がる藩王である。 そして、森の中に一つの機影を見た。 「ご注文の品おとどけにあがりましたー」 森林迷彩を施された、無名騎士藩国新型I=D・黒曜から声が響く。設計者の静はこのとき、まだこのI=Dを見て満面の笑顔を浮かべた玄霧藩王の心の内を、知らない。 [No.712] 2007/03/18(Sun) 08:36:53 |