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   和幸9/12C.C.Lemonホール【れぽ】 - ななんぼ@管理人 - 2007/09/20(Thu) 01:30:18 [No.27]



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和幸9/12C.C.Lemonホール【れぽ】 (親記事) - ななんぼ@管理人

 9/12にC.C.Lemnonホール(旧:渋谷公会堂)で開催された、『「和幸」初来日公演ゴールデン・ヒッツ・コンサート』に行って来ました。

Opening 18:40

1.バラバラふたり
2.花のかおりに
 MC(常に2人でトーク)
3.Sensored Mail
 MC
4.Her Hometown
 MC
5.青い色の瞳(ルイさんのチャランゴ演奏)
 MC
6.鎮静剤
 MC
7.不思議な日
 MC
 〜アルプス一万尺の替え歌・卒業写真の替え歌
8.戦争は知らない
 MC
9.「生命」いのち
 MC
10.家を作るなら
 MC
11.黄昏のビギン
 MC
12.帰ってきたヨッパライ(ボサノバ Var.)
 MC
13.あのすばらしい愛をもう一度
 MC 〜メンバー紹介
14.イムジン河(パトリックさんが仏語で独唱)
 MC
15.サタデイナイトムービー
 MC
16.アーサー博士の人力飛行機
 MC
17.ナニモナイ
 MC
18.モノリス

アンコール1
 〜中央にスクリーンが下りてきて「バラバラふたり」のPVを上映
 MC
19.無貧
 MC
20.見上げてごらん夜の星を
21.みんなの地球

アンコール2
 MC
22.悲しくてやりきれない

 Ending 20:40過ぎ


 客席に入るとステージセットが丸見えの状態でして、中央に幸ちゃんと加藤さんのマイクスタンドが置かれ、それを取り囲むように下手側からエレクトーン・ベース・ボンゴ・(高い台に)ドラムセット・パーカッション・ホルンやエレクトーン…という順に並んでいて、ジャズバンドのような感じでしたね。何より、ボンゴにドラムにパーカッションと、打楽器が3つも置かれていたことにビックリしました。

 セット自体はこれといって目立ったものはなく、後ろに黒っぽい幕が降ろされていて、両サイドに昔ディスコで飾られていたような懐かしい照明が置かれていたくらいだったかな。雰囲気は1960年代って感じです。


 でもって、開演5分前を知らせるベルが鳴ったと思ったら、いわゆる前説じゃないけどアナウンスが入って、「和幸の初来日記念公演にようこそ!」みたいな内容だったんですが(そういえば、開演前のアナウンスなのに「携帯の電源をお切り下さい」などの注意事項が無かったなぁ)、その後にその内容の英語ヴァージョン、韓国語ヴァージョン、ロシア語ヴァージョン、最後はどこだったんだろ?妙に巻き舌系だからスペイン語かポルトガル語?ぽい異国の言葉で説明があり、会場内大爆笑でした。

 そして、予定より10分ほど押してコンサート開始。
 バックバンドの方々が揃って登場しまして、全員黒のタキシード姿で外人さんが3人いらっしゃいまして、なんとドラムは女性の方!彼女だけ黒のドレスパンツにシルバーのストール姿だったんですが、すっごく友達に雰囲気が似ていて私の眼にはドラムの方が友達にしか見えませんでした(笑)。
 バックバンドの方々と同時に和幸の2人も登場しまして、2人と黒ぽいダブルジャケットで、幸ちゃんが白のパンツ、加藤さんが白地に紺のストライプ柄のパンツ姿でした。

 加藤さんが後ろ向いてチューニングをしたかとおもいきや、いきなり『バラバラふたり』が演奏されました。先日テレビで聴いたばかりなのでなんか馴染みがある〜♪2曲目はフォークルの曲『花のかおりに』でしたが、かなりノリの良いアレンジになっていたので、サビになるまで何の曲か判りませんでした(^_^;;


 そして、バンド演奏が流れたまま、最初にMCに入りまして簡単なご挨拶をしたんですが、加藤さんが「こんばんは〜…」と挨拶したけど、「あ、来日だから日本語じゃだめなんだ。I am John Kazukoh!」と言って(笑)、いきなり英語に切り替えての挨拶を展開しうたのいであった。さすがですね。幸ちゃんがインチキ同時通訳をしていましたよ。同時通訳というか、後半は被りながら喋っていましたから(笑)。幸ちゃんは「Paul Kazukoh!」と名乗ったものの、流暢な日本語で挨拶しました(笑)。

 でもって、今回のアルバムは1960年代ぽい歌を収めたので、ステージセットや演出も1960年代を意識していて、最初の加藤さんのチューニングの真似(ノイズ交じりの音)も演出の一つだったそうです。
「そういうことがこれからあちこちで起こりますから♪昔、ビートルズが武道館で初来日公演をやった時も凄かったんですよ。チューニングから始りましたから。曲の度にステージ上で本人たちがチューニングしていたんですよ」
 …て、幸ちゃんが当時のエピソードを語っておりました。そういえば、この時に「1960年代の風の音楽と言っても生まれてない人も多いですからね」て幸ちゃんが言ったら、加藤さんが元気よく「生まれてる♪」て手挙げてました(笑)。十分大人だったそうです。

 あと、加藤さんが「4曲目の前に3曲目の曲をやります」て言って、幸ちゃんから「それ、フォークルのネタですね(笑)」て言われてました。


 で、『Sensored Mail』が演奏されて、その後にこの曲が出来た時のなんちゃってエピソードが加藤さんによって語られました。凄い細かい設定なんですよ。ビバリーヒルズに住んでいる時に、なんとかって友達の奴が冷蔵庫を勝ってに開けてコーラ飲んで行って、その時彼が置き忘れて行った譜面からパクった曲とか(笑)。
 この後のMCでも、演奏ごとに当時のエピソード(?)が語られるんですが、語っていくうちに何が何だか判らなくなっていく和幸の2人が素敵でした。

 次に演奏された『Her Hometown』は幸ちゃんがメインで曲作りをしたそうなんですが、これもカリフォルニアで双子の友達に麻雀教えてあげている時にパクったらしいです(笑)。


 その後バックバンドのことに少し触れ、加藤さんが「国際色豊かな友達ですが、もう少し後でちゃんと彼らは紹介しますが、ここでもう一人スペシャルゲストを紹介したいと思います」と言って、チャランゴと言って独特の弦楽器を演奏するルイ・カルロスなんとかさん(最後聞き取れなかった…)が紹介されて登場しました。和幸の2人は外人さんらしく、ハグでご挨拶。幸ちゃん、ハグがあんまり慣れてなかったけど(笑)

 チャランゴはウクレレサイズの小さな弦楽器で、弦は全部で10本。かなり難しいらしく、あの幸ちゃんが途中で挫折した楽器だそうです。
 加藤さんが「チャランゴはアルマジロの甲羅で出来ているんですよ。凄い高級品なの。アルマジロなんて滅多に見かけないよね」なんて言ったら、幸ちゃんが「たまに売っているお店ありますよ」て答えて、「売っても大丈夫なの?」て加藤さんがビックリしたら、「大丈夫ですよ。ワシントン条約には詳しいですから!」て幸ちゃんが言って大爆笑でした。
 ちなみに、アルマジロてあの外見の割りには臭くて、糞が超臭いと幸ちゃんが言っていました。もちろん楽器は臭くありません(笑)。
 あと加藤さんが、「チャランゴて凄く歴史のある古い楽器なんだよね。どれくらい前からあるんだっけ?400年前くらい?」てルイさんに聞いたら、来日したばかりだと紹介されたルイさん「…おそらく」と、高度な日本語で返答して客席はもちろん、幸ちゃんが飛び跳ねるくらいツボに入っていました。でも、来日したばかりだというのは本当らしいですよ。


 そんな日本語堪能なルイさんも交えて演奏されたのは『青い色の瞳』。この演奏では、ボンゴを担当していた方も大きな太鼓を抱えて前に出てきて、ルイさんの隣で演奏していました。この2人は正しいハグでご挨拶していました(笑)。


 『青い色の瞳』を歌い終わった後に和幸の2人は一旦ステージを下がったんですが、バックバンドの演奏は続いていて、その短時間で2人はチェック柄のシャツにジーンズというラフスタイルに着替えて来まして、バックバンドが正装しているだけに物凄いギャップが生まれました(笑)。

 ここから和幸の2人はイスに座ってのトーク&演奏になりまして、せっかくだからと、ルイさんには残ってもらって、高田渡さん作詞の『鎮静剤』が演奏されました。
 この曲に入る前に高田さんについても2人は語っていて、加藤さんが「僕よりも年下なのに見た目は僕よりも年上で(笑)」て言っていたのが印象に残っています。


 演奏が終わると加藤さんはアコギからウクレレにチェンジ(…ていうか、加藤さんは幸ちゃん以上に頻繁にギターチェンジをしていました)をしたので、幸ちゃんが「ギターが小さくなっちゃった!」てツッコミ入れたんですが、見事にスルーしていたところが加藤さんらしくてツボでした。

 で、次の曲は幸ちゃんがアルフィーが売れない時代に「加藤さんの物真似」と称して歌っていた曲、加藤さんが「幸ちゃんが布教してくれたお陰で、今でも知ってくれる人が増えた」と言っていた、『不思議な日』が歌われていました。歌う前に、「判るかどうか拍手で判断しよう。判ったら拍手してね」て言われて、歌に入った途端判りました!確かに、幸ちゃんはラジオとかでこの曲をよく歌うよね〜♪

 歌い終わったあと、「今回のはアレンジしたけど、本当はこうだった…」と幸ちゃんが加藤さん風を強調して歌ったら、「そんなんだったっけ?」と加藤さんが、自分で自分の物真似しながら歌って「なんか、森進一みたいになっちゃったよ〜」なんて言って、ちょっと天然入っている感じの加藤さん素敵っ。

 あと、この時もずっと加藤さんはウクレレを持っていて、「最近、ウクレレにハマッちゃっているんだよね〜」なんて言ったら、幸ちゃんから「1日1本のペースでウクレレ買ってますよね。1本10万するやつ」と暴露されて、客席から驚かれていました。いや、フツー驚きましよ。10万円の買い物を毎日なんて…っ!
 その勢いで『アルプス一万尺』を、「ウクレレじゅぅ〜まんじゃぁ〜く♪まいにぃ〜ち、がんばぁ〜れば♪ストラディヴァリウス3億円♪(ごめん、歌詞半分以上ななんぼ作詞してます…)」と替え歌で披露して、客席大爆笑。あまりの好反応に、「みんなこういう曲好きなの?な〜んだ〜。アルバムに入れれば良かったぁ」と、悔しがる2人でした。
 アルバム制作に辺り、替え歌はいっぱい作っていたそうで、幸ちゃんはユーミンの『卒業写真』を『心霊写真』に替えて歌ってくれたんですが、「忘れちゃった!」と、途中で挫折。機会があれば、なんかのアルバムに入るかもしれないとのこと(笑)。


 次は「意表なアレンジで!」という紹介で曲名までは明かされなかったんですが、歌に入って『戦争は知らない』だと判りました。だって、前奏からドラム音が激しいというか、かなりアップテンポの曲なんですもん。間奏ではドラムとパーカッション、ベースの掛け合いのようなソロがあってカッコよかったです。


 この演奏の後、チャランゴ奏者のルイさんは再び紹介されて退場。同時に他のバンドメンバーもステージを去って、ステージ上は和幸の2人だけ。

 幸ちゃんが、「国際色豊かなステージですけど、急に寂しくなりました」なんて言ってたっけ。

 この時だったかな?加藤さんは「幸ちゃんがメインで曲作りをする時、歌詞に困って仮歌にビートルズの歌詞で入れてあったりしていました」なんて暴露されていました。幸ちゃんも素直に認め、「仮タイトルも『Yellow Submarine』て付けたのもありました。ちんなみに、1曲目に歌った『バラバラふたり』は『If I Fell』て仮タイトルで、歌詞もそれでした」って言って、『バラバラふたり』を即興で演奏しながら『If I Fell』の歌詞で歌う幸ちゃん。ホントだ!まるで違和感ないっ!

 次に演奏される曲は加藤さんのお友達の北山修さんに歌詞を書いてもらったそうですが、この作曲を担当していた幸ちゃんは仮歌に有名な楽曲の歌詞を使っていたそうです(笑)。
 加藤さんが「彼(北山さん)の歌詞は短いのが多いんだけど、なんか考えさせられるものが多いんだよね」って言っていたのが印象に残っています。


 そんな流れで歌われた『「生命」いのち』でしたが、演奏に入った途端、「ちょっとごめんなさい!」と加藤さんが演奏をストップ。チューニングがどうも合っていなかったようでチューニングを始めた加藤さんを前にして、幸ちゃんがすかざす「只今、『チューニング』という曲をお送りしています」なんて言ってさすがでした。
 加藤さん曰く、2人は絶対に同じ音で演奏しないそうで、加藤さんは一音下げて演奏しているそうです。だから、微妙にチューニングが合ってないとムチャクチャ気持ち悪くなっちゃうそうな。

 そして、再度演奏された『生命〜』ですが、綺麗なギターの掛け合いで素敵でした。加藤さんも言っていたけど、歌詞が重くはないんだけど考えさせられますなぁ。優しい表現が、なんとも言えないんだよね〜。
 あと、この時に後方の黒い幕が左右に開いて、白ぽい壁みたいなのが登場して、そこに色んな照明が当たったり、模様のぽい映像が流れたり、多才な演出が続きます。


 で、ここでだったか、加藤さんがまたまたギターチェンジして、今度は凄く大きなアコギ。「今度はギターが大きくなりましたね」て幸ちゃんに言われて、「マーティンのD28Sというギターです。別に見せびらかすために替えているんじゃないけど、見せびらかしたいっ♪…というか、曲の度にチューニングしなくちゃいけなくてね」とオチャメな加藤さん。「でも、そんな大きなギターでも普通のギターに見えますよ。僕が持ったらウッドベースになっちゃう」と自虐ネタに走る幸ちゃんだった…。


 で、唐突に演奏が始って、「S&G」かな?と思ったら『家をつくるなら』でした!しかも、途中で幸ちゃんが「S&G」の『America』を演奏しちゃうって、加藤さんが「それ、違うから」というコント入り(笑)、極めつけがラストは「和幸住宅〜♪」ですよ(笑)。いや〜、ウケるわ〜。

 『家をつくるなら』と『America』はコード進行が似ているということで、幸ちゃんが楽屋で思いついて「やりましょう!」ってなったらしいです。ほとんと即興に近かったんですね〜。

 そして、ここでバックバンドの6人が戻って来まして、今度はそれぞれ上をカラーシャツを着替えてまして(ドラムの方だけ赤いノースリブシャツ)、黄色やらブルーやらグリーンやらブラックやら…カラフルになりました♪

 で、『黄昏ビギン』が演奏されまして、好きな曲だったのでじっくり聞き入ってしまいました。ここからは、先ほどまでは60年代フォークて感じでしたが、ここからは大人ぽい感じになっていきましたね。


 そして、加藤さんはサイレントギターにチェンジ。幸ちゃんが「今度はギターが随分痩せちゃいましたね(笑)」なんて言って、加藤さんも「究極のダイエットですね」とノルノル(笑)。「エサあげなくちゃ」て幸ちゃんに言われてました。

 演奏されたのは『帰って来たヨッパライ』。正直、演奏が超ムーディというか、大人びたジャズぽい感じだったので、歌に入るまで何の曲か判りませんでした。あのレコードの回転数を変えたオリジナルとは、まるで違う聴き入っちゃう楽曲に変貌していましたよ。

 演奏後、加藤さんが「和幸はオリジナルを壊すのがモットーです」なんて言ってました(笑)。これはボサノバヴァージョンで演奏したので、幸ちゃんが「僕らの間では『ボサッパライ』て言ってます」と教えてくれました。
 加藤さんが「これ『スマスマ』でやったけど(←そうだった、それなのに前奏で気付けなかった…ショック)、リズムを取るのが難しくてね〜。SMAPも苦労してたよ」と、『スマスマ』でのエピソードもちょびっと披露してくれました。

 そして、ここで和幸の2人はウクレレにチェンジ。幸ちゃんは『いいとも!』でも持って来ていた8弦ウクレレ。
 しかも、幸ちゃんが「実は今回のアルバムを買うと初回特典でウクレレが100人に当たるんですよ。2人のサイン入りのウクレレ!もう、特典で買わせようって魂胆です(笑)」と、スペシャルグッツのネタを教えてくれちゃいました。しかし、100人にウクレレて凄いな。さすがに加藤さんが毎日買っている10万円のではないだろうけどさ(笑)。

 ウクレレ2本とくれば、次に演奏される曲は…『あの素晴らしい愛をもう一度』です。カウントも「1・2・3・4…」ではなく、「あ・の・す・ば…」でしたからね(笑)。


 そしてバックバンドのメンバー紹介がされまして、「紅一点なのに、一番体力使うのに女性です!」て、ドラムの方が紹介されていて受けました。この6人は加藤さんがレコーディングする時のメンバーで、長い付き合いなんだとか。
 で、アコーディオン奏者のパトリックが改めて紹介され、「彼は素晴らしいアコーディオン奏者なんだけど、他にオルガンやホルン、ケーナまで演奏します」と加藤さんが説明。幸ちゃんも言っていたけど、アコーディオン奏者なのに(鍵盤楽器は判るにしても)、ケーナまで行っちゃうのは凄すぎ。しかも、「素晴らしい声の持ち主」だそうで、彼がアコーディオンで独唱してくれることになりました。その間、和幸の2人はステージを一旦下がります。

 パトリックがフランス語で歌った『イムジン河』は素晴らしかったです。ちょっとシャンソンぽい印象を受けたけど、良い曲はどんな言葉になっても素晴らしさは変わらないんだなって感じたし、ホントにパトリックの美声には聴き惚れました。


 そして、パトリックが歌い終わると、気付けばステージ中央には花びらが撒かれ、2人のマイクスタンドの隣にはブーケが飾られていまして、そんな中、衣装チェンジしてきた和幸の2人が再登場。
 幸ちゃんはよくALFEEのアンコールの時に着るような、派手な絵柄がプリントされたデニムパンツに柄Tシャツに派手なデニムシャツ、同じく加藤さんも派手なジーンズにデニムシャツだったんですが、2人とも片耳の上に花を挿しているんですよ〜!もう、加藤さん〜っ!そこまでします〜!

 幸ちゃんてば、(自分だって似たような格好しているのに)加藤さんの姿を見て「ははははははははっ!」とお腹抱えてバカウケ!加藤さんは「フラワームーブメントです!」と開き直り。「これから和幸は壊れます!」と幸ちゃんが宣言!<既に半分壊れてる

 そんなノリで歌われたのが『サタデイナイトムービー』。前奏に合わせてステージ頭上から「KAZUKOH」と模られた電飾が下りてきて、「うわっ!これってベンチャーズじゃんっ!」とウケてしまったななんぼ。そういえば、幸ちゃんはエレキギターで、モズライトぽかったなぁ。いや〜、このノリは凄いですよ。さっきまでのフォークな和幸、大人な和幸とな別物!(笑)
 あと、幸ちゃんのエレキギターソロって、なんか妙に新鮮でしたね。妙にカッコ良かったです!


 そして演奏後、次の曲の為に幸ちゃんがギターチェンジしたんですが、それがピンク地ベースの超ハイカラな柄のエレキギター!思わず客席からどよめきが起こります。なんかピカソの世界ぽい(笑)。
 加藤さんが「当時のサイケのイメージで作ってもらったんですが、当時はこんなギターすら存在してないよね(笑)」なんて言ってまして、幸ちゃんが「ESPよくやった!なんせギターて1回に1色しか塗れないから、1色塗っては乾かして…て気が遠くなる作業でやってくれました」とのこと。


 で、そんなサイケなギターで演奏されたのは、幸ちゃんが「予習しておくようにとラジオでかけておきました」と言った、加藤さんの楽曲『アーサー博士の人力飛行機』でした。うわーっ!ラジオ聴いておいて良かったぁ!聴いてなかったら、判らなかったよぅ!
 これは凄くギターソロが長くて、幸ちゃんがムチャクチャ格好良かったですよ!サイケなアレンジっていうか、ALFEEで変拍子の嵐の中で高見沢さんがガンガンに掻き鳴らしている雰囲気に近いんだけど、それよりもPOPな感じで、とにかく聴き応え&見応えありまくりでしたっ!


 そして、加藤さんも幸ちゃんと柄違いのサイケなエレキギターにチェンジ。二人ギター持って並んで「今がシャッターチャンスですよ」とポーズ(笑)。カメラマン達が一斉に中央に集まって写真撮ってました。

 「このギターで弾く曲といえばこれしかない」ということで、『ナニモナイ』が演奏されまして、ステージ後方に幾何学ぽい柄が映し出されて不思議な雰囲気になりました。しかも、加藤さんが曲に合わせてバンザーイ!したりして、ホントに壊れてきた(笑)
 こういうアングラな感じがなんとも言えませんっ。2人の格好といい、演出といい、どんどんマニアックな方向にイッちゃってます。

 またまたギターチェンジして、幸ちゃんが「Love & Peace!(でVサインする和幸)壊れて参りました〜っ!」と叫んで『モノリス』が演奏されて、全体的に黒とピンクの照明で、例えが悪いんだけど加藤茶さんの「ちょっとだけよ〜♪」みたいな(笑)、怪し〜い雰囲気を驀進する和幸!でも、歌も演奏もムチャクチャ素敵っ!

 この『モノリス』て本編終了。みなさんVサインをしながらステージを去っていきました。


 アンコールでは、いきなり真っ暗になってステージ上にスクリーンが出て来たかと思ったら、『バラバラふたり』のPVが流れました。初めて見たんですが、なんていうか、本当に先ほどの『モノリス』までの世界を引き摺っているというか、サイケというか何と言うかインパクトありました。あのドリフのコントのような、鏡に顔合わせるやつは最高です。


 そしてPVが終わるとステージが明るくなって、和幸の2人が登場。衣装は柄シャツにジーンズという超ラフスタイル。何気に衣装チェンジが多いユニットです(笑)。和幸はイスを用意してお座り。

 座るなり加藤さんが、「もううるさいのはやりませんよ〜。安心して下さい」なんて、客席に向かって言ってウケました。

 先ほど流したPVは面白い出来なのに放送される機会が無くて(笑)、せっかくだから流しちゃおうってことになったらしいです。幸ちゃん曰く「メイキングはもっと凄いですよ。さっきの『モノリス』より壊れてますから。このメイキングはHPとかで見られます」とのこと。

 で、『モノリス』で壊れちゃった和幸は、「このままじゃイカン!」て改心して(笑)、『無貪』という悟りを拓いたそうです。そういう紹介で演奏された『無貪』はインストなんですが、本編での雰囲気が嘘のような、本当にシンプルで優しいサウンドでした。
 『無貪』というのは、「貪欲が無いってことで、むさぼらない」て意味らしいんですが、「無貪(ムトン)と言ってもムートンじゃないからね」と言っていた幸ちゃんには、この境地に辿り着くのは無理かと思われる(笑)。

 それから、再びバックバンドのメンバーを呼んで、『見上げてごらん夜空の星を』が演奏されまして、ステージ上に星空を思わせるような電飾が点って綺麗でした。そのまま『みんなの地球』に続き、すごく心が洗われた気がしました。幸ちゃんも加藤さんも、ホントに癒し系の声なんですよね〜。



 これで1回目のアンコールが終わったんですが、2回目もありました!
 再びステージに登場した和幸は、先ほどのシャツを脱いできて、Tシャツにジーンズという姿だったんですが、2人とも選挙の立候補者のようにフルネームが入ったタスキを肩から掛けていて、それぞれ「和」と「幸」だけ赤色になっていてウケました。

 なんせ、この日は昼過ぎに安倍首相が辞意表明をした日ですからね〜。
 加藤さんが「安倍さんも辞めれるし、そろそろ和幸も自由民衆党で立候補しようかなと思いまして…」て、お得意の時事話がっ!いいなぁ、「自由民衆党」(笑)。
 しかも、この安倍首相の辞意表明は思わぬ事態を起こしていて、「実は和幸でクリスマスアルバムを作ろうって企画があって、その一曲に『あべ・まりあ』って替え歌があったんですよ。安部さんの娘の名前がマリアって名前で(笑)でも、使えなくなっちゃった」んだとか(笑)。もちろん、和幸は妄想の世界(笑)で成立しているので、クリスマスアルバムが制作されるかどうかは謎ですけど、替え歌は存在したそうで、それがダメになったのが痛いらしいです。時事ネタって、こういう時大変だよね。

 で、アンコールな訳ですが、「アルバム全曲やっちゃったんだよね」と加藤さん(笑)。幸ちゃんも「珍しいですよ。アルバム発表して全曲演奏するバンドて!普通は必ず1曲くらい演奏できないのがあるんですよ」と言っていました。そういえば、幸ちゃんはこの時以外も、ちょこっとALFEEの話題を出してましたね。
 あと、アンコールじゃなくて本編で喋っていたことかもしれないけど、「持ち歌が少ないから、MCで繋げないといけない」なんて言っていたっけ(笑)。

 だから「往年のカバー曲をやります」ということで、加藤さんが三線(琉球三味線)を持って来まして、幸ちゃんが「それはサキシマニシキヘビですね」みたいなツッコミ入れてました(笑)。しかも普通の三線と異なり、「ちょっと育てたら増えちゃいました」ということで(笑)、なんと6弦なんですよ。ああいうのがあるんですね〜。幸ちゃんが「花魁みたい」なんて言っていました。

 その6弦の三線で歌われたのは、『悲しくてやりきれない』でした。もうねっ!私、この曲、フォークルの中で一番好きな曲だったので、前奏を聴いた瞬間「あっ!」て声に出しそうになりましたよっ。
 実は、コンサート会場に向かう道で、ママンボに「加藤さんの楽曲は当然演奏するだろうし、だったら『悲しくてやりきれない』が聴きたいなぁ」なんて話していたので、最後の最後で聴けてホントに嬉しかったです。私は凹んだ時に、お風呂場でこの歌を口ずさむと(鼻歌ってやつです)自然と吹っ切れたりして、色々と思い出もあり、涙ぐみながら聴き入ってしまいました。和幸でこの曲が聴けて本当に良かったです♪


 この曲でコンサートは終了。バックバンドの人たちも和幸の2人も手を振りながら和やかにステージを去っていきました。ボンゴの方が、毎回Vサインをしながら去って行く姿が密かにツボだったなぁ。


 とにかく、1960年代の音楽の流れを肌で感じることができた和幸のステージでした。何気に衣装チェンジが多かったし、ギターチェンジも凄かった!加藤さんに至っては「一体何本ギターを持って来たんですか?」と聞きたいくらい。もしかしたら、高見沢さんがアルコンで持ってくるギターの本数に匹敵するんじゃ?

 MCもいっぱいあって楽しかったし、実力者揃いで芸達者のバックバンドの方々も素晴らしかったし、ALFEEでは見られない幸ちゃんの姿を見ることができたし、私にとっては伝説である加藤和彦さんを生で見ることができたし、本当にホントに参加できて良かったです。


[No.27] 2007/09/20(Thu) 01:30:18
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