カノープス通信☆掲示板

シビトノチョウチン - 姫

今、連載中の『金の光月の旅人』もそうですけれど、冬木さんの書く世界には、ファンタジーの幻想的な美しさと同居して、どこか、囚われて戻ってこないような恐さがありますよね。
しかも、なんとも子供らしいあどけなさが……何だか恐い。（＾０＾；
イルファーランのおかげで、どうも『冬木さんといえば、ほのぼの……』というイメージが強いのですが、イルファーランの中にもちらちら……とその要素が見え隠れして、底知れない深みになっているような気がします。
思えば、里菜もアルファードも戻ってきましたが、そんな大ハッピーエンドのほうが珍しいのかも？
一見、せっかく助かった命、再び妻子を捨ててどこへ行っちゃうの？　って気もするんだけれど『囚われる』ってのは、そういうことだよな、ってゾクゾクします。
それでいて、向こうへ行って二度と帰ってこないことが、最悪の結果だとは思えないんですよ。たぶん、冬木さんの他の作品『イルファーラン物語』や『森の花嫁』を読ませていただいているので、そんな悪い世界じゃないんだろうと……。（＾ー＾；

[No.48] 2006/11/26(Sun) 12:56:31

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