シビトノチョウチン - 姫 - 2006/11/26(Sun) 12:56:31 [No.48] |
└ Re: シビトノチョウチン - 管理人・冬木洋子 - 2006/11/26(Sun) 20:55:22 [No.49] |
姫様、こんにちは。鋭い感想をありがとうございます。 そういえば、確かに、私は、異界に囚われそうになって『こちら側』に留まったり留まらなかったり帰ってきたり来なかったりする話ばかり書いているような気がします。自分でも、最近、『やっぱりそうなんだなあ』と再確認していたところでした。 どうやら、それが私の、何度でも書かずにいられない『持ちテーマ』らしいです。 『イルファーラン』は、里菜が『こちら側』で生きることを選択する話でしたし、『金光』も、チェナがそういう選択を迫られる話だし、そもそも、中学生の時に書いた『銀河鉄道途中下車』からしてヒロインが『こちら側』で生きることを選択をするお話だったので、私はもう四半世紀もかけてそのテーマを書き続けているらしいです。 で、里菜や春子(←『銀河鉄道〜』のヒロイン)はこちらに留まることを自ら選んだけれど『森花』のシルウェや『シビト』の兵隊さんは迷いもせずに向こうに行ってしまうという風に、『こちらに留まる人』の話を書くと次には『行ってしまう人』の話を書きたくなって、両方書くことでバランスを取っているような気がしてきました。 『イルファーラン物語』は長編なので、その、『留まるという選択』と『行ってしまいたくなる気持ち』が一編の中で両方描かれていて、その『揺れ』が隠し味になったのではないかと……。 [No.49] 2006/11/26(Sun) 20:55:22 |
この記事への返信は締め切られています。
返信は投稿後 30 日間のみ可能に設定されています。