こんばんは、REDです。 その節はお世話になりまして。 今日は「恋人の石」を拝読しました。
とても素敵な恋愛ファンタジーに心を打たれました。 たった一度の奇跡を呼ぶ<護り石>ですか。 ずいぶんとロマンチックなアイテムです。 これはヒロインならずとも使いどころが難しそう。
最初からずっと、カギかっこで括られたセリフがなく (一応、文章中にはセリフがありますし、例外もあったけど)、 ずっとこの調子で通されるのかなと思っていたら、 ディアとヤレンがピンチに陥り、サーレイが助けに現れた途端、 沈黙を破ったようにそれぞれが喋り出すじゃないですか! それまで恋人の死によって止まっていた十年という時間が、 まるで堰を切ったように流れ始めた演出にやられました。 氷解したディアの心情とも相まって、実にお見事でございます! 感服しつつ、拍手喝采のうちに読み終えました。
思い返せば、昨年、拙作に感想をいただき、 私も冬木さんの作品を読ませてもらわねばと思っていたのですが、 そのあと、春から夏にかけていろいろとゴタゴタしていて、 すっかりその機会を逸しておりました。 今回、ようやく拝読することができ、個人的に胸を撫で下ろしております。 どうも、ありがとうございました。
[No.229] 2009/09/13(Sun) 20:50:44 |