歳をとってから漫画家を目指すことについて  - 流星光       |  
 
 
  以前から僕は、 歳をとってから漫画デビューを目指すのであれば、 即戦力が必要、と言ってきたと思います。
  明確に、どういう場面で言った、というのはおぼえてませんが、 そう思ってきたので、そう発言していても不思議はありません。
  しかし、「即戦力」って言われちゃうと、 プロでもない「漫画家志望」の人は、びびっちゃいますよね。
  その「即戦力でなくてはダメ」という言葉に怖気づいて、 挑戦することをあきらめてしまう人もいると思います。
 
  僕も、昔にデビューして、漫画家としてお金をもらってきましたが、 この歳になって、さあ何を描いて持ち込もう、と思ったとき、 いろいろ考えるところがあります。
  46歳が、20の若者が描くようなモノ描いて持ってっても ダメなんじゃないか…。
  とか。
  46歳なりの、重厚な、人生経験の詰まった漫画じゃないと いけないんじゃないか…。
  とかです。
  今まで僕は、そういう考えでした。
  でも、ちょっと違うんじゃないかって最近は思ってます。
  上のような考え方が、いわゆる「年寄りの考え方」なのではないか って思うようになりました。
  何歳になっても、おっさんになっても、 少年が描くような、夢いっぱい荒唐無稽なとっぴなお話が描ける、 それが大切なのではないかって思ったりします。
  人生経験は、細かい部分にあらわれます。
  どんなに歳をとっても、自由な発想で、少年っぽい荒々しさで、 稚拙で幼稚な作品を、
  「これ、見てください!」
  って持って行けるって、一つの才能ですよね。
  そんなことを、最近思うようになっております。
  以上、一人ごとでした。 失礼しました。
 
 [No.3735] 2013/08/04(Sun) 09:42:52  |