Re: CLT –5Sについて (No.17264 への返信) - 逸品館 代表 清原 |
リピーターさん、こんにちは。
> 先日、波動ツイーターCLT –5Sを購入しましたが、接続して音を出してみると予想していたイメージと若干違っていました。少し戸惑っていますので、ご相談させてください。
お買い上げありがとうございます。
> 使用機器は以下の通りです。 > スピーカー: Vienna-Acoustics - Haydn Grand Symphony Edition > アンプ: AIRBOW - PM8006 Studio > CDプレーヤー: AIRBOW - CD6007 Live > ラインケーブル: QED - Reference Audio40 > スピーカー・ケーブルにはアンプ→スピーカー、スピーカー→CLT−5SどちらにもQED - Signature Revelationを使っています。 > > 戸惑っているというのは、CLT−5Sの音量が予想していたよりも大きく、スピーカー本体とのバランスに今ひとつ違和感があるからです。 > 普段はソース・ダイレクトで聴くのですが、高域が強く出すぎるのでトーン・コントロールでTREBLEを少し絞って聴いています。 > 最初は取扱説明書にある通りにツイーターの振動板に前後位置を合わせたのですが、こちらも少し後ろにずらして調整しています。 > それでもホームページを見て描いていたイメージよりも、CLT−5S自体の音が強く前面に出てきているように感じます。
CLT-5(CLT-5S)から出る音は、70dB強と非常に小さいので スピーカーの周波数特性に影響を与えることはありません。
ただし、通常のスピーカーが発生する音よりも 「明瞭度」が高いので、人間にははっきりと聞き取れます。
高音が強いと感じられる理由は、スピーカーと ツィーターの位置関係があっていないからです。
調整は、必ず「片方のスピーカーからだけ音を出した状態」で行って下さい。
両方のスピーカーを同時にならすと、反対側のスピーカーの音が 邪魔になって上手く調整できないことがあるからです。
調整に使うのは、ウッドベースや和太鼓など パルシブな音を出す低音楽器が望ましいです。
人間の声にはパルシブな成分が少なく、 バイオリンなどの楽器では、低音が少ないからです。
CLTの振動板を上から見て、スピーカーのバッフルと 面一になるように設置します。
ウッドベースがはっきり聞こえるソフトを再生し、 CLTを僅かに前後に動かし、CLTとツィーターの 「中間の一にウッドベースが定位する」ように調整します。
次に、反対側のスピーカーを同じように調整します。
再びCLTを上から見て、左右のスピーカーで CLTの一が同じかどうか確認します。
合っていない場合は、左右どちらか、もしくは両方の 位置調整が上手くいっていないので最初からやり直します。
ここまでで調整は完了ですが、さらに追い込む場合は。 両方のスピーカーから音を出し、ウッドベースなどの楽器が センターに定位するようにCLTを動かします。
調整が完全に近づいている場合、CLT前後位置は±1mm程度で 音が大きく変わります。
ポイントは、左右を同時にやらないことです。
> 確かにCLT−5Sの効果は感じられ、一度設置した音を聴いてしまうと、これを外すと物足りないなとは感じます。 > しかし商品説明にあった『波動ツィーターの「能率」は、75dB以下と非常に低いので、発生する「高音」がスピーカーの周波数特性に影響を与えることがなく、ツィーターの追加により「高域が強くなる(ハイ上がりになる)」ことがありません』とは異なるように思います。その点についてご相談する次第です。 > どうぞ、よろしくお願い致します。
違和感が感じられるのは、CLTの出す音のタイミングと Vienna Acousuticが出す音のタイミングがずれているためです。
また、CLT-5には角度調整がありませんが、 上記の調整を行っても違和感が消えない場合 後ろ側をすこし持ち上げて、5度程度前側に 傾けるのも効果があると思います。
ご検討のほどよろしくお願い申しあげます。
[No.17266] 2021/04/12(Mon) 12:36:03 |