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No.17384へ返信

all SR009SとSRM-253の組み合わせについて。 - アキ - 2021/08/06(Fri) 11:23:36 [No.17380]
Re: SR009SとSRM-253の組み合わせについて。 - 逸品館 代表  - 2021/08/06(Fri) 12:32:01 [No.17382]
Re: SR009SとSRM-253の組み合わせについて。 - アキ - 2021/08/06(Fri) 17:36:51 [No.17383]
Re: SR009SとSRM-253の組み合わせについて。 - 逸品館 代表  - 2021/08/07(Sat) 12:28:04 [No.17384]


Re: SR009SとSRM-253の組み合わせについて。 (No.17383 への返信) - 逸品館 代表 

アキさん、こんにちは。

ダイナミック型にはその長所と短所があります。
コンデンサー型も同じです。

振動板を軽くするためには薄くする
=強度が低くなる。

低音を出るようにするためには、振動板を大きくする
=重くなる。

ヘッドホン含むは、この相反する問題のバランスを
どのように解決するかがポイントになります。

振動板の厚みは、全体を駆動できるコンデンサー型の
方が振動板の強度が低くても良いのでダイナミック型
よりも薄くできます。

しかし、薄くすると強度が下がり、空気を一瞬で強く圧縮する
ことが難しくなり、音のエッジが丸くなります。

音のエッジが丸くなると、解像度が下がり
ダイナミックレンジも小さくなります。

SR-253は、この問題に対処するため、音の立ち上がりが
鋭くなるように作っています。

STAX純正のアンプは、音が細やかで滑らかなので
バラードやシズカのボーカル、室内楽などには
向いていますが、パンチ力がやや弱いので
ロックやポップスなどの曲では、
腰砕けのような感じになると感じています。

背中がかゆいとき、服の上からひっかいているような
もどかしさを私は感じます。

ダイナミック型の高級機では、逆に高音がすこし強くなりすぎて
楽器のすぐ側で聞いているような感じがします。

演奏全体よりも、楽器そのものの「音」に注目して
聞くような感じであれば、メリハリの強いダイナミック型は
向いていると思いますが、私はもう少し離れた位置から
演奏全体が見えるように聞くのが好みです。

そのため、ダイナミック型では、それほど高級でないほうが
バランス的に好みです。
ダイナミック型で愛用しているのは、Sennheiser HD-25です。

コンデンサー型では、ダイナミック型では味わえないリアルさを
求めたいので、音はうんと細かい方が、空気の動きまで感じられる
ような再現性を求めますが、これを実現できるのはSTAXの高級モデル
しかありません。

けれど、先に書いたようにSTAX純正のアンプでは、
音の角が丸くなりすぎます。

SRM-253とPAC-253の組合せ(電源は必ずPAC-253をお使い下さい)では
このアタックと、低音の量感と力感が大きく改善されます。

私の感覚では、最も生演奏を聞いているのに近く
録音モニターに使ったときは、ヘッドホンの内側から
音が聞こえているのか、外側から音が聞こえているのか
判別できなくなります。

唯一残された問題は、前方定位しないという所です。
ヘッドホン用に発売されている、様々な前方定位アダプターを
試しましたが、夢は叶いませんでした。

録音現場では、外側の音をカットしないといけないので
密閉型のSennheiser HD-25を使っています。

普段は、音の良いスピーカーで音楽を聴ける環境になりますから
ヘッドホンには、それほど音の良さを求めなくて済むので
かなり古いですが、AKG K-500をYouTubeの編集用に使っています。

SRM-253/PAC-253は、STAXのイヤースピーカー
(彼らはヘッドホンと呼びません)を私の理想とする
スピーカーに最も近い感覚で音楽を聴けるヘッドホンシステム
に近づけるために開発し、前方定位の問題を残して、
その目的はほぼ100%達したと感じています。

ご検討のほどよろしくお願い申しあげます。


[No.17384] 2021/08/07(Sat) 12:28:04

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