Re: HDMI DAC (No.17771 への返信) - 代表 清原裕介 |
自由な生き方さん、こんにちは。 お問い合わせ誠にありがとうございます。
> iFi streamのテストリポートですが、興味深い内容で面白かったです。 > なかでもK-DACのHDMI入力の音質が良好だったところは、 > 合点が行くというか、このところ思っていたことが出ていました。
K-DACのHDMI形状端子の入力信号は、HDMIではなく 「I2S(IIS)」という方式の信号です。 通常、S/PDIF(同軸デジタル)では、2本(アース1本、信号1本)の 信号線を使いますが、I2Sでは、それが5本になります。 基本のクロックと左右の音声信号が分離されるため、 従来の同軸/光デジタルにくらべて、高精度のデジタル伝送が可能です。
> HDMIの音が良い事に気づいて、K-DACのような製品が無いのが、 > 不思議に思っていましたが、これから出て来るのですね。
HDMIケーブルに流れているデジタル信号は、 今まで通りのS/PDIF形式なので、HDMIケーブルには 音質的なメリットはありません。
あくまでも、I2S(IIS)方式によるデジタル伝送にメリットがあります。
> あとCDプレーヤーの音を見直されているところも、同意ですね。 > ベルトドライブとか、色々なCDドライブがこれからも生産されていくと、 > 良いのですが。
残念ながら、今後ドライブは消えて行くでしょう。 > ネットワークプレーヤーは便利で音も聞き易くて、かなり好きですが、 > CDプレーヤーのような音楽性は求めて無いのですよね。
アナログがデジタルになったとき、明らかに音が悪くなりました。 しかし、今のデジタルはアナログに近い音が出ます。
これは、アナログでは不可避の歪み(クロストークやエコーなど)が 音を良くする方向に働いていたからです。 デジタルではそれがすべてキャンセルされるため、 アナログ用にマスタリングされたレコーディング・マスターを そのまま、デジタルに焼いていたため、音が悪くなりました。
しかし、それをエンジニアガ気づき、デジタル用に マスタリングすることで、デジタルの音も良くなっています。
デジタル音声も、ディスクから、データー(ストリーミング)用に 新たにマスタリングを工夫することで、やがてディスクもストリーミングも 音質はそれほど変わらなくなると思います。
技術が進歩し、やがて周辺がそれに適合して行くことで オーディオの音は良くなって行きます。
決して音楽性を追求することを諦めたわけではないですが、 おまけ目的で販売するようなCDしか売れなくなった結果、 儲け重視で音質軽視になっています。
そういう意味では、音楽性は失われつつあるとも言えます。 残念ですが。
[No.17772] 2022/12/30(Fri) 15:40:13 |