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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all ドラえもん危機 第六話 - ミサイル研究所 - 2007/12/03(Mon) 22:41:57 [No.206]
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ドラえもん危機 第十三話 - ミサイル研究所 - 2008/11/16(Sun) 01:13:19 [No.420]
ドラえもん危機 第十四話 上 - ミサイル研究所 - 2008/11/25(Tue) 16:26:27 [No.424]


ドラえもん危機 第六話 - ミサイル研究所

ドラえもんは日々集まってくる漫画の登場人物たちをみて安堵していた。
(みんな気持ちは同じなのか…)
だが、同時に彼等の何人かが犠牲となってしまうことを考えて憂鬱にもなっていた。
つい先日の作戦会議のときにそれの原因となることが起こったからだ。



作戦会議−
作戦会議、と言っても開かれているのはのび太たちの学校である。
しかし、外見に変化はなくとも内部は相当改造されていた。
そんな、大会議室で出木杉主導で会議が開かれていた。
「今回、我々漫画連合が行う一大大侵攻作戦『バルバロッサ』についての第一回の会議をこれより開きます。」
その会議室は校舎の一階から四階までの床を全て取り壊し、その代わりに段差状の席を作ってあり、正面にはモニターがある会議室であった。
「この作戦の最大の目的は文部省の制圧、国会議事堂の奪取、政府閣僚の殲滅です。」
会議場がざわざわとどよめきだした。
「制圧?」
「殲滅って…。」
「何と大きな作戦だ…。」
このとき出木杉の隣にいる、羽扇子を持った策士がこの場を納めた。
「お黙りなさい。ここは神聖な会議の場なのですぞ。出木杉殿が説明を続けられないでしょう。」
どよめきは収まったが、一人の男がばつが悪そうに文句を言った。
「だが、孔明、いくら何でもやりすぎなんじゃないか?」
「黙らっしゃい!!あなたはこの作戦の真意をわかっていない。恥ずかしいですぞ、ヤムチャ殿。へたれも大概にして頂きたい。」
羽扇子の策士、いや孔明はヤムチャに向かって侮蔑とも取れる言葉を吐いた。
だが、剣幕が凄かったのかヤムチャは何も言い返せずにただうつむくだけであった。
(俺のことをへたれだと?くそう、気にしているのに。くそう!!)
「では、出木杉殿、作戦の説明をお願いいたします。」
孔明がそう言うと、何も映っていなかったモニターに「作戦概要」と書かれた画面が出て来た。
「それでは『バルバロッサ』についての説明を開始いたします。
皆様は各席にある小型モニターよりご確認下さい。
今作戦は基本的には電撃戦ですぐに片をつける事を目的としていますが、先日入った自衛隊の動きが不穏という情報より長期戦のことも頭に入れることとなりました。」
ここで会議場が少しざわめいたが、出木杉は気にせずに続けた。
「しかし、我々の準備は長期戦のことも視野に入れ進めているので特に問題はありません。
武器のことについて説明しますが、本来ならばドラえもん参謀の秘密道具をフエルミラーで増やし使用する計画だったのですが、フエルミラーなどに制限がかかっているためその計画を取りやめ、工場を使用しての大生産計画へと変更しました。当初の予定よりは作戦の実行自体は遅れてしまいますが、こちらも特に問題はありません。
次に部隊分けについての説明を行います。この作戦では大きな軍では第四軍まで、それらに属する部隊は全てで五十ほどになります。
まず大きな軍の説明をします。第一軍は帝都ごほん首都攻略軍、第二軍は西域攻略軍、第三軍は資源奪取軍、第四軍は練馬護衛軍となります。以上となります。
次に各部隊についての説明をいたします。
第一部隊から第八部隊は混合装甲軍団、主に戦車や自走砲・歩兵などを使用する部隊となります。
第九部隊から第十三部隊までは戦略空軍部隊、戦闘攻撃機や爆撃機を使用する部隊となります。
第十四部隊から第十七部隊までは強襲飛行船部隊、大型飛行船を用いた爆撃もしくは空挺部隊を投下する部隊となります。
第十八部隊から第三十部隊までは制空部隊、迎撃戦闘機や対空ミサイル、対空砲を用いての対空戦闘を行います。
第三十一部隊から第三十五部隊は巨大自走砲部隊、口径二十八センチ以上の長距離攻撃砲を用い先制攻撃・前線部隊の支援砲撃を行います。
第三十六部隊から第四十部隊までは総機械化装甲軍団、すべてが完全に機械化された部隊となります。
第四十一部隊から第四十五部隊は特殊攻撃軍団、何かしらの戦闘部隊を持つ作品の戦闘部隊で構成される軍団です。
第四十六部隊から第五十部隊までは補給部隊、前線部隊の補給を整える役割を持ちます。
なお、特殊攻撃師団に任命されるのは、サクラ大戦より各歌劇団、HELLSINGより王立国境騎士団・ローマ法王庁全兵力・最後の大隊、ジャイアントロボより国際警察機構・BF団両兵力、FF7より新羅カンパニー全兵力となっています。
以上を部隊分けについての説明といたします。
次にこの作戦の前に行われる小規模作戦『春の目覚め』についての説明を「待った!!」」
このとき出木杉の言葉をある者が遮った。
その男は顔面がつぎはぎで黒いコートを身にまとった風体をしていた。
「俺は人殺しをする様な奴らに協力をするなんてごめんだ。
だいたい何なんだこれは、俺は漫画を始めとする作品を救うと聞いてきたんだ。これじゃあ何の解決にもならないぞ!」
出木杉は怪訝そうに答えた。
「ブラックジャック先生、何の解決にもならないとはどういうことですかな?我々総司令部は日本政府との交渉が決裂したのでこの作戦を立案したのです。何の犠牲もなくに成功だけを得ることが出来ると思わないで頂きたい。」
「貴様!人の命をいったいなんだと思っているんだ!」
ブラックジャックはひどく憤慨した。
だが出木杉は怪訝な表情を崩さないまま、制服を着た部下に命令した。
「ブラックジャック先生は疲れておられる、外に連れて行きなさ。」
それを聞くと、会議場の護衛当たっていた数人の警備員がブラックジャックを席から立たせ外へと連れ出していった。
「では皆様、説明を再開いたします」
………………………
この後、2時間この会議は続いた。



ここで時系列をドラえもんの思慮へと戻そう。
「僕の選択は間違っていたんだろうか…。」
ブラックジャックの言葉は彼の心に大きく突き刺さっていた様である。
「そうとも言えないんじゃないか?」
ドラえもんの後ろから急に声がかかった。
「誰?」
ドラえもんは後ろ向きその人物に問いた。
「ああ、ごめん。僕の名前はじおす、この練馬区の総合歴史資料館でもあり総合情報センターでもある『ドラミュージアム』の総責任者さ。」
その人物は、容姿端麗、下縁フレームの洒落たメガネをかけている好青年であった。
ドラえもんは彼を見て驚いていた。
「ええっ、あ、あの『ドラミュージアム』の?十五歳で『ドラミュージアム』を日本を代表する施設にまで大きくしたあの?」
じおすは少し照れながら、
「うそを言ったって何にもならないだろ?」
とさわやかに言った。
ドラえもんはここで自分がさっき自分がこの人物が何を言われたかを思い出し、その故を聞くことを思いだした。
「じおすさん、さっき何故僕にあのようなことを?」
じおすは少し表情を固めながら答えた。
「確かにブラックジャック先生の言った言葉は正しいと思う、倫理的にはね。でも、何もせずして結局何もかも奪われてしまって、初めて奪われたものの大切さに気づくのも実はあの言葉を実行してからになるだろう。
ならば、君の決断はあながち間違ってはいないさ。君はこのまま言葉が狩られ、文化が蹂躙されていくのを黙ってみていたくはなかったのだろう?」
ドラえもんはこの言葉を聞いていくごとに、たまっていた不安が少しずつ溶けていっているのを感じた。そして、いつもの彼らしく笑顔で答えた。
「はい!」
この回答を聞くと、じおすは満足そうな顔をして一言言ってから立ち去った。
「君たちの戦い、応援しているよ」
と。





その頃、アンブレラ社社長室。
「M総理、お久しぶりです。」
Mと呼ばれた男は人好きの良さそうな顔で言葉を返した。
「おお、木嶋君君もだいぶ社長としての風格がついてきたね。」
「ありがとうございます。」
しかし、木嶋は心の中ではこの男の事を罵倒していた。
(独善にまみれ、心から黒く染まった独裁者め!)
だが、Mと言う男は心の内を見透かしたのか、
「木嶋君、感情があふれてきているよ。大変だねぇ、こんな職に就いていると。」
と不遜に笑いながら言った。
「すいません、総理。」
木嶋はあわてて謝った。
「いや、いいのだよ、別にね。」
ここでMは、さげすむ様な声にかえて、
「ただし、声には出さない様にしないと取り返しがつかなくなるかもねぇ。」
と言った。
「は、はい!」
木嶋は内心びくびくしながら答えた。
Mはそんなことはお構いなしなのかさっさと話を前に進めた。
「ところで木嶋君、新型タイラントはどうだね?」
「はっ、今までのものとは違い命令通りに従い暴走する様なことはありません。」
すると、Mはその知らせがよほど嬉しかったのか少し笑いを込めながら、
「ククク、そうか、暴走をしないのか。それならばよい。ククククク。」
と言った。
「また、戦闘能力も従来のタイラントの2.5倍の数字をたたき出しました。」
「そうかそうか、いやあ実にいい!すばらしい!」
Mは既に別の事を考えながら言葉を言っていた。
「いや、木嶋君まさに素晴らしい報告だったよ。次はタイラントが戦闘配備できる様になったら教えてくれ。では、私は閣議があるのでこれで…。」
そう言うと、Mはそそくさと社長室から出ていった。
その後、彼がどのようなことを行ったかは誰も知らない。



To Be Continued


[No.206] 2007/12/03(Mon) 22:41:57

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