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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2007/12/08(Sat) 18:41:39 [No.212]
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石版 第四幕「踊り狂うかの様... - 文矢 - 2008/02/11(Mon) 08:25:03 [No.258]
Re: 石版 第四幕「踊り狂うか... - 文矢 - 2008/02/20(Wed) 20:41:06 [No.261]
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石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/12/07(Sun) 06:27:52 [No.425]
Re: 石版 第六幕「彼は満足した... - ??? - 2008/06/03(Tue) 23:03:34 [No.318]


Re: 石版 第四幕「踊り狂うかの様に」 其の弐 (No.258 への返信) - 文矢

 アンバランス。この状況は、まさしくそれだった。近未来の光景の中に、昔、戦国時代の様な格好をした者がいる。そして、その者の使う物も完全に忍者なのだ。漫画やアニメでギャグで出てくるような、忍者。まさに、アンバランスだった。
「おおお!」
 その時、ジャイアンが駆け出した。メタルへと、飛びかかろうとしたのだ。野球やけんかで培われた力は大人にも負けないほどのものでもあるだろう。だが、ジャイアンの動きは途中で止まった。いや、正しくは止まらさせられたのだ。ジャイアンの体は、メタルの数メートル前で動かなくなっていた。
 その光景に対して、メタルは正確な答えを出す。ニヤニヤと、笑いながらだ。
「すでに私の凍牙はッ! 色々なところに打ち付けてある! そしてよ、凍牙には、丈夫な糸が通されている。分かるかしら? あなたは糸で動きが封じられているッ!」
 今、彼らが戦っている世界はイカたこ達が作った空間だ。そして、その上には人工の太陽が浮かんでいる。その太陽の光は普通の太陽の様に、空間を照らしていた。人工太陽の光によって、キラキラと糸が光る。糸の先はメタルの左手に集まっていた。
 誰も、動けなかった。動いたら動きが封じられるというのが分かりきっていたからだ。糸が今無い地点に行っても、メタルはちょっと手を動かせばいいだけのことなのだから……
 そんな空気の中、最初に動いたのはメタルだった。背中の日本刀を取り出す。普通の日本刀なら、両手で持たないと斬ることはおろか、ちゃんと持つことはできないだろう。だが、日本刀には未来の技術が使われていた。右手で斬っても、切れ味は抜群。昔はかなりの強力でないとできなかった人体まっぷたつも、メタルの剣なら楽々であろう。
 そして、一歩一歩進んでいく。どらEMONへと近づいていくのだ。その刀でどらEMONを斬る、というのは実に簡単であろう。
「それにしても、どらEMON。あなたは凄い判断力を持っているのね。あの警備員、本当の人間だったらどうした気?」
「タイムパトロール本部の周りには、一般人はほとんどいない。周りにいるように見える人は、全て隊員だ。だが、途中で見かけた奴は機械だった。お前らがリアリティを出そうとしたのだろうが、そこから俺は怪しんでいたさ。そして、もう一つ。ドラえもん君に俺のカードを通させたが、普通に入れた。タイムパトロールだったらありえない」
「成る程。長い言葉、どうもありがとう」
 メタルはそう言うと、刀を振り上げた。その瞬間だった。どらEMONは刀を空中へと投げた。メタルにも当らず、ただ糸を切って地へと落ちた。そして、ジャイアンは解放される。どらEMONはニヤリと笑った。
「何? 子供達を逃げさせる気かし……!」
 そこで、メタルは動きを止めた。ドラえもんがどらEMONの方へ駆け出すのが見えたからだ。そして、ドラえもんの持っている手の瓶を見る。手には、マジックで酸と書かれていた。それを投げようとしていると判断するのは一瞬だった。
 メタルはまだ残っている低い位置にある糸でドラえもんを転ばせた。ドラえもんの手から瓶はすっぽ抜け、どらEMONの頭に当るとその瓶は割れた。
「う……ぐ」
 まるで豚を絞め殺したかのような音が響いた。そして、メタルの笑い声。
「バン! バン! バン! バン!」
 だが、次の瞬間だった。声が聞こえたかと思ったら、メタルは吹き飛んだ。メタルの体に、衝撃が走る。少しのダメージだったが、油断していたのかメタルは立ち上がるまで少しの時間を用した。
「バン、バン、バン!」
 そして、凍牙もすぐに壊され、どらEMONの体は自由になった。メタルがどらEMONの姿をちゃんと見れた時には、すでにどらEMONは日本刀をつかんでいた。
 ドラえもんの、作戦通りだった。酸というのはマジックで書いたハッタリ。瓶の中に入っていたのは『空気ピストル』その液体を指につけて「バン」と言うと、指から空気弾が発射されるものだ。そして、どらEMONはそれに気づき、使ったのである。
 空気が、変わっていく。西部劇でよくある決闘。ジャイアンは、それはこういう空気の中やるのだろうと解釈した。のび太の体は、また戦いが始まるという不安と恐怖で体をふるわせていたが、決して目を逸らすことも無く見つめていた。
 メタルの日本刀の名前はムラマサという。そういう名前の妖刀が昔あったといわれている。どらEMONの刀の名前は水裂、みずさきと読む。双方、物凄い切れ味があるものだ。
 そして、一歩メタルが進む。黒い服に身を包んだ彼女はとても目立ってみえた。忍者というのは昔から、目立ってはならないものだがメタルはそうは思っていなかった。私が憧れているのは、相手を騙し、目的を達成するその行動そのものなのであった。そして、メタルは口を開く。
「ポリシーに合わないからあまりやりたくないんだけどね。やらせてもらうわ」
 メタルは右手に持っている日本刀の先をどらEMONに向けた。柄の部分を軽く握っているように見えた。どらEMONはその点を見ていた。どらEMONの『空気ピストル』は残り三発だった。残っているのは左手のみ。どらEMONはそれを考えていた。日本刀を握っている右手と、左手で撃つ、ストーリーは完成していた。重要なのは、どうやってそれをやるかという事だった。
 そして、メタルが走り出す。砂が空に舞い、粉雪のように落ちていく。
 どらEMONのところに行った瞬間。メタルは日本刀を素早くおろした。そこでどらEMONは防ぐ。だが、それもメタルの考えの内だった。まるで壁に当ったボールの様にバウンドし、そしてもう一回振り下ろされた。それはどらEMONの水裂の射程外だった。どらEMONの体はこのままじゃまっ二つになっただろう。
「バン!」
 どらEMONの叫びが響き、日本刀ムラマサの位置がズレる。当ったのは、メタルの右手だったのだ。そして、それは水裂の射程内――
 そして、さっきの軽く握っているところ。どらEMONはそれを狙っていた。ムラマサは上空へとはじき飛ばされたのだ。そして、どらEMONは左手をメタルへと向ける。
「ポリシーに反するっていうのはそれなのよ。私は、物を大切にしたいんだけどね」
 ここでどらEMONが気をとられなかったら『空気ピストル』で勝てたかもしれない。だが、そこが駄目だった。メタルの右腕には、糸があったのだ。そして、上空のムラマサの柄にはクナイ、凍牙が刺さっている。
 そして、右腕をメタルは動かす。ムラマサは、空中で何者かに押されたかのごとく、どらEMONへと襲いかかる。この時、若干の空白があった。そして、どらEMONは水裂でムラマサを防ぐ。だが、それも意味が無いことだった。
「凍牙はすでにッ! 私の手にあるわ」
 そして今、メタルの手の凍牙が投げられた……


[No.261] 2008/02/20(Wed) 20:41:06

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