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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2007/12/08(Sat) 18:41:39 [No.212]
石版 第二幕「これがあの男に... - 文矢 - 2007/12/15(Sat) 07:12:24 [No.216]
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石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/11/22(Sat) 19:57:33 [No.421]
石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/11/24(Mon) 07:07:31 [No.422]
石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/12/07(Sun) 06:27:52 [No.425]
Re: 石版 第六幕「彼は満足した... - ??? - 2008/06/03(Tue) 23:03:34 [No.318]


石版 第四幕「踊り狂うかの様に」 其の六 (No.268 への返信) - 文矢

 この世には、奇妙な体験談が確かに存在する。それは嘘かもしれない、だが、本当にあったかもしれない。嘘か、本当かはその当人にしか分からない事だし、都市伝説を個人で判断するなどできるわけが無い。ただ、今から話すメタルの体験談は実際の出来事である。
 メタルが五歳の時である。メタルは友達と共に空中道路を歩いていた。その空中道路は歩行者のみが歩ける場所である。そもそも、二十二世紀の世界の移動手段は『どこでもドア』などの秘密道具や、空中を走る車なので、ほとんどの道路が歩行者専用手段といっても過言では無い。
 くだらない世間話をしながらメタル達は歩いていた。保護者はその場にいなかった。そしてだ、『何故か』メタル達の目の前に騎馬隊――それも、欧州のスラっとしたサラブレッドでは無くずんぐりとした日本の馬――が現れたのだ。
 馬には槍を持ち鎧を着た武士も乗っていたし、それは十人以上いた。騎馬隊は走り出す。子供達は何もできなかった。馬に関する事故で多いのは落馬だ。馬によっては最高で九十キロメートルものスピードを出す事もある。だから落ちたら致命傷になってしまうのだ。そんな速い馬に踏まれたら人はどうなるであろうか? しかもだ、奴らは車のタイヤよりも硬い蹄を付けているのだ。メタル達は、いとも簡単に踏みつぶされていった。
 その光景は壮絶なものだった。血は飛び散り、子供達の内蔵は破裂した後さらに踏まれて皮も突き破られた。死ぬ直前、子供達はこの世の地獄を見たであろう。それを偶然目撃した人も、後に「地獄で鬼に拷問される人の様」と言った。
 そんな中、メタルは無傷だった。友達の死体に囲まれながら、ただボーッと座っていた。まるで、今の騎馬隊が夢で他の事故がその中で起こったかの様に。
 その後も、メタルの周りでは不思議な事件ばかりが起こった。目撃者がいたりいなかったりもするが、弓隊が周りに現れ、その弓によって周りの人が死んでしまったり、急に現れた大名と大名の側近達が目の前に現れ斬られたりなどだった。その事故の中でもメタルは無傷だった。
 目撃者がいたり、その時メタルが秘密道具も何も所持していなかった事から、警察はそれを不思議な事故として処理した。それに、その凄惨な光景は幼い少女にとてつもないダメージを与えていたのだ。
 ある日の事だった。メタルは、倉庫の中の古い木の箱を見つけた。好奇心でそれを開けてみると、巻物が入っているのを見つけた。開いてみたところ、それが家系図であるとメタルは理解した。紐を解き、開けてみるとそこの一番下にはメタルの名前、そして風魔小太郎という戦国時代の忍者の名前があった……
 その日から、メタルの周りで奇妙な現象が起きる事は無くなった。メタルはそれを、血統の意味を理解したからだと感じた。そして彼女は、現在へ至る。自分の忍者という誇り高き血統と、その後死ぬ思いで練習した自己流の技を持って。

 どらEMONは考えた。後ろにある水、前にある二酸化炭素。この状況を使って何か出来ないか、と。動きは舞で拘束されている。僅かな時間でポケットを探ってみると、発煙筒を発見した。だが、どらEMONは感じる。これじゃあ駄目だと。使えない、と。
 発煙筒は無害の煙を出す物だ。確かにメタルの舞は見えないようになるが、発煙筒を突破されたら終わりだ。だからどらEMONはそう思ったのである。
 メタルは段々と近づいていく。どらEMONの本能は時間が無いと告げた。

 
 スネ夫は怯えていた。目の前にいたのは二体のロボット。無表情な、ロボット。人を殺す以外は土木工事ぐらいしか使い道の無いロボット。ドラえもんみたいに人間臭くないロボット。大昔のSFみたいなロボット。
 中に人がいるというのが分かっていてもスネ夫はそのロボット達が人間が操っているものには見えなかった。人は銅の部分にいるんだろう、だがその部分は見えない。
 スネ夫が当ったのはジャイアンが戦って肩のマシンガンを撃たれたのと、足を撃たれたのとの二体であった。スネ夫は手に『空気砲』をはめていたが、撃っていない。ただ、「ママ」「ママ」と言っておびえているだけだった。
 その時だった。二体のロボットがマシンガンを撃った。だが、当らない。スネ夫はそれでさらに怯えた。そして、ロボットはまたマシンガンを撃つ。当らない。スネ夫はそこで気づいた。相手がスネ夫を怖がらせて楽しんでいるんだ、という事を。
「このマシンガンの弾を受けてみるかぁ〜? お前はハチの巣みてえに穴だらけになるぜ。そしてその穴からは血が飛び出してくるんだ」
 ロボットのパイロットはスイッチを切り替えてスネ夫に話しかけた。
 スネ夫は何回か、自分が撃たれるイメージを頭の中で見ていた。自分で想像したものでさえ怯えているのに、今のパイロットの言葉はさらにスネ夫を怖がらせた。段々と暮れていく人工太陽もさらにスネ夫を怯えさせた。
「え? ジャスがやられた? あの眼鏡の小僧と女の子にか?」
 そんな中、パイロットの声が聞こえた。さっきからスイッチを切り替えるのを忘れていたのであろう。会話は赤裸裸に聞こえた。スネ夫は、はっきりとそれを理解した。
 のび太としずちゃんがロボットを倒したのだ。のび太が。いつもいじめていたのび太が。そして、スネ夫は地平線空間での出来事も思い浮かべる。
 僕だけじゃないか何も動いてないのは―― いつものび太をいじめているのに。いつも金持ちだからって粋がっているのに。
 肝心な時には何もできない。
 僕は、誰よりも駄目だ。背が低いとかそういう事じゃあない。
 僕は、動けない。皆みたいに、はっきりとした意思を持って行動が出来ない。ただのハッタリ屋だ。
「ドカン!」
 肩に傷があるロボットの肩に向けて、空気弾が突き刺さる。そのロボットの左腕はその場に落ちた。
「僕は、骨川スネ夫だ!」
 スネ夫はロボットに向かって走りながら叫ぶ。
 スネ夫は従兄弟のスネ吉の事を思い出していた。ある日の会話だった。スネ吉はロボットについて語っていた。
 ――「科学的に考えるとだ。ロボットの乗り込む部分はガンダムみたいに胴体がふさわしい。頭の部分なんて簡単に吹き飛ぶ。一番装甲が厚くできるのは胴体だ。そしてだ、この部分は外から開けられるようにしなければいけない。中にいるパイロットが電気切れで出れなくなったら困るだろう? その場合、何処にボタンを付けるのがふさわしいのか」
「ドカン」
 スネ夫は力を調節する為軽く言う。スネ吉が言ったその場所へと。足に傷があるロボットのボタンがある筈のその場所へと空気弾は叩き込まれた。
 ガチャリという音がして、パイロット部分は見事に開いた。中にいたのは、普通のおじさんだった。ただの、人間。
「ドカン!」
 パイロットは対応できなかった。空気弾は胴体に当り、パイロットは気絶をした。スネ夫は、今までこんなに速く走った事があったかと思うぐらい速く走り、でっぱりを掴みながらパイロット部分へ乗り込んだ。
 もう片方のロボットは撃つと相方のロボットが壊れる危険性がある為、移動するくらいしか出来なかった。そして、左腕が無いロボットが撃てる角度に回り込んだ時にはパイロットは地面に倒れ、パイロット部分が閉まっていた。
「おおおおおおおおおお!」
 スネ夫は叫びながら、マシンガンの絵が書かれたボタンを押す。精密性は無いが、何発もの弾丸が腕の無いロボットに当った。カメラ部分は壊れ、腕の無いロボットは花びらが落ちるかの様にその場に倒れた。
「僕は、僕は、パパとママの子供なんだ!」


[No.269] 2008/03/22(Sat) 18:12:15

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