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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2007/12/08(Sat) 18:41:39 [No.212]
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石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/11/24(Mon) 07:07:31 [No.422]
石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/12/07(Sun) 06:27:52 [No.425]
Re: 石版 第六幕「彼は満足した... - ??? - 2008/06/03(Tue) 23:03:34 [No.318]


石版 第四幕「踊り狂うかの様に」 其の九 (No.276 への返信) - 文矢

 のび太と静香がどらEMONに再会したのは、目の前に倒れていたロボットが消えてから十分ぐらい経った時だった。
 目の前のロボットが消えたという不可思議な現象と人工太陽が消えた夜という二つの恐怖に怯えながら、のび太と静香はこの人工空間をさまよっていた。仲間が何処にいるかという手がかりも無く、何となく建物の方に行ってみようという結論に二人は達したのだ。何となく、では無くちゃんとした理由だったらそっちの方に光が見えたから、というのもある。そして音のする方に行ってみたらどらEMONに出会ったというわけだ。
 どらEMONの傷は『お医者さんカバン』により治りかけていた。のび太と静香の傷も『お医者さんカバン』で治療していた。
「EMONさん、何でロボットは消えたんでしょう?」
 どらEMONの秘密道具により、三人の周りは明るかった。その明るさの中で静香はさっきから気になっていた事を聞いた。どらEMONは眼鏡を直して答える。
「分からない。だが、メタルは『タイムリミット』と言っていた。時間になると別空間へ飛ぶようにでもなっているんじゃあないか?」
「別空間? よく分からないな〜」
 その時。機械音。場に緊張が走る。
 のび太は空気砲を構え、どらEMONは水裂で水を斬れる体勢になった。どらEMONはともかく、のび太はほとんど戦闘の素人だった。今までの冒険の中で成長してきたとはいえ、普通の小学生だった。だが、今ののび太は違った。今までには無かった何度もの戦闘。それがのび太を戦士にさせていた。
 戦士。のび太は昔、宇宙の殺し屋と決闘した事がある。銃の名手であり、様々な経験を通した冷静な判断を持つ宇宙の殺し屋。名はギラーミンといった。緊張の中、のび太は勝利した。のび太はこの数日、この時の集中力を持続させていた。それは戦場の戦士と同じだった。
 だが、数秒もしない内に構える必要は無いと分かった。ロボットから知っている声が聞こえてきたからだ。
「僕だよ、スネ夫だよ! ロボットを乗っ取ったんだ」
 その声が終わった後、コクピット部分が開き、スネ夫が現れた。
 ロボットを奪い取った経緯、自分には何体のロボットが襲って来たか。それぞれが確認し終わった後、四人は移動し始める。ロボットの中は一人乗り、スペースを上手く使っても二人、何とか乗れるぐらいしかない。相談しあった結果、女で疲れている静香をそのスペースに乗せることにした。
 どらEMON達は、ロボットについているレーダーを確認した。光っているのはもう無かった。
 何分か歩いていると、ジャイアンが現れた。怪我を少ししているが、それは大したものでは無い。だが、ジャイアンにしては珍しくボーッと下を見ながら歩いている。
「ジャイアン?」
 のび太が話かけるとジャイアンは正気に戻ったかの様に、どのように戦ったか等を喋り始める。ジャイアンはロボットと戦ったが、それは強くて倒せなかった、と言う。
 そんな事を言いながら歩いていた時、声が聞こえた。どら声。「助けて」と言っているようだった。近づいてみると、そこには右腕を失い床に貼付けられていたドラえもんの姿があった。
 右腕はドラえもんから少し離れたところに転がっていて、近くには何かが刺さったような跡があった。ナグドラとドラえもんの戦闘で付いたものであるが、普通の彼らには想像できなかった。
 ドラえもんを救出し、もう一度自分たちの状況を確認しあった。
「つまり、僕たちは戦っていた。その内、のび太君やスネ夫君は倒したが、ドラえもん君や武君、僕の場合は相手が消えた。『タイムリミット』と言って」
 そこからどらEMONが推測したのは、じおすを何処かへ飛ばした道具を応用したのではないか、という事だった。じおすを飛ばした奴は何処に行くか、イカたこの発言から考えるとコントロールできない物だと考えられる。だが、今回のは何処に飛ばすかが指定でき、彼らはイカたこの所へ向かったのでは無いか。それがどらEMONの考えであった。実際にそれなのだが今の彼らに理解する事はできない。
「と、とりあえず僕達は生き残ったんだよね?」
 スネ夫。
「ああ、生き残ったさ。だが、レリーフはイカたこが持っている。まだ、戦わなければいけない……」
 どらEMONは呟いた。だが、どらEMONは思っていた。今じゃあ追いつけない。レリーフを、止められない、と。それはその通りかもしれない。今のドラえもん達は何処にイカたこ達がいるかも知らないのだ。
 人工世界の夜は更けていく。静かに、虚しく――

 イカたこ達がいる場所。メタルはここに着いた時、ある事に気づいた。目の前に座っているイカたこも同じ事に気づいた。人工空間で誰がいるかなどのレーダーは別空間からも見られる。だから気づいたのだ。今、ロボットに乗っているのが二人しかいない。レーダーでは、三人だったのに。結論は簡単だった。『ロボットは一体、乗っ取られたのだ』
「とりあえずだ、書類を持ち帰り更に全滅しなかったのは感謝しよう。それにだ、今となってはロボットの一体や二体などどうでもいい」
 イカたこは冷静に言い、立ち上がった。
 この時メタルはイカたこの手首から血が出ていることに気づいた。血が出ているところをよく見ると、皮の下にボルトの様な、機械のパーツの様なものがあるのが確認できた。
 イカたこはモニターのスイッチを切り替えると、興奮するわけでも無く氷のように冷たく黙っているわけでも無く言った。
「我々、軟体防衛軍の活動は、もうすぐ終了する――」


 イカたこ達が作り出した人工空間の中、ドラえもん一行は戦った。時には血を流し、時には相手を騙し、時には倒れた。
 そんな彼らの姿。まるで狂っているかのようだったかもしれない。ただの少年少女達が戦っているのを何も知らぬ人が見たら狂っていると思ったかもしれない。
 だが、彼らの『運命』は戦え、と指示していた。だから彼らは戦ったのだ。まるで、踊り狂うかの様に――


石版 第四幕「踊り狂うかの様に」 一時閉幕


[No.289] 2008/04/06(Sun) 19:17:43

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