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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2007/12/08(Sat) 18:41:39 [No.212]
石版 第二幕「これがあの男に... - 文矢 - 2007/12/15(Sat) 07:12:24 [No.216]
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石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2008/02/09(Sat) 14:26:59 [No.256]
石版 第四幕「踊り狂うかの様... - 文矢 - 2008/02/11(Mon) 08:25:03 [No.258]
Re: 石版 第四幕「踊り狂うか... - 文矢 - 2008/02/20(Wed) 20:41:06 [No.261]
石版 第四幕「踊り狂うかの様... - 文矢 - 2008/02/24(Sun) 08:03:45 [No.263]
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石版 第五幕「古代からの因縁」... - 文矢 - 2008/04/12(Sat) 06:31:58 [No.301]
石版 第五幕「古代からの因縁」... - 文矢 - 2008/04/13(Sun) 07:39:30 [No.302]
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石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/11/24(Mon) 07:07:31 [No.422]
石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/12/07(Sun) 06:27:52 [No.425]
Re: 石版 第六幕「彼は満足した... - ??? - 2008/06/03(Tue) 23:03:34 [No.318]


石版 第五幕「古代からの因縁」 其の二 (No.301 への返信) - 文矢

「イカたこさ〜ん、これは一体何なんですか?」
 すずらん。だが、その言葉はイカたこには届かなかった。イカたこは、『頭の中の音』に集中していたからだ。例えるなら、ヘッドフォンをしている奴に話しかけている。そんな状態だった。
 村。そんな感じだった。だが、村といっても我々が想像する紀元前の村の姿とは全く違う。二十一世紀の村のように思えた。そして、これまで石版を巡る物語を見て来たあなた方には分かるだろう。ここは、『アドバン村』名無しのテクノロジーによって支えられている村。じおすが、やってきた村。そんな紀元前の村が地面によって再現されているのだ。生物はいない、建物だけだが。
 オウトウセヨ―― その時、イカたこはそんな声を聞いていた。聞いたといっても、耳から入る空気の振動による音ではない。右手首の皮の下の部品から響いているのだ。
 イマカラ、ホシ ニ ハイル―― その声の他に、イカたこは何かが焦げる音とゴオオという何かの音も聞いていた。この声にイカたこは違和感があった。まるで、自動翻訳装置にかけたような音。元々、この声は違う言語だったんじゃないかとイカたこは思った。
 イマハ ミカイダガ ミライノ ホシノジュウミンハ アース、チキュウト ヨンデイルラシイ―― そして、イカたこの聞いている音がさらに騒がしくなる。声が大きくなったわけではない。何かが揺れる音と、風のような音だった。
 タブン ワタシハ コノホシガ ニカイジテン シタクライデシンデシマウ オウトウシテクレ キヅイタラ、スグニキテクレ―― そして、何かの爆発音が響き、そこでその音は終わった。イカたこは今、聞いた事を理解できなかった。何の音なのか。誰が発した音なのか。何も分からなかった。
「イカたこさん、どうしたんだ?」
 ミサイル研究所の声がイカたこに聞こえた。だが、それに答えることはできなかった。また、声が響き始めたのだ。
 『名無しさん、信じてもらえないかもしれませんが、僕は、未来人です』『未来? 未来だと言ったのか。成る程、それはとても興味深い。ただね、証拠を見せてほしい。例えばだ、未来の様子だ。もしかしたら、さらに凄い科学者がいて、そいつの存在を隠蔽したいんじゃないかとも考えられるからな』『ハウルス。お前と名無しは最近、何処かにある何かを研究しているそうだな。それは何か言え』『大変……だ。ジャールが俺の家の……あの……地図を……奪った……』『未来の道具で、彼を治療できます』『あ……あ』『気持ち良いッ! 実にだ』いくつもの声が響いた。今度の声はやけにはっきりとイカたこの頭の中に響いた。
 そして、イカたこにそんな声が響いている間、村の様子はさらに変わった。ミサイル研究所とすずらんはただ、驚くばかりであった。さっきまでまともだった村の建物が急に崩れ始めたのだから。地面はどんどん変化する。
「うおあああああああ!」
 イカたこは叫んだ。頭がはちきれそうだったからだ。周りでは一つの村の繁栄と滅亡が地面に再現されていた。
 イカたこの頭に響く声は止まった。だが、数分はイカたこは喋れなかった。息がきれていて、体中から汗が吹き出ていた。
 数分が経過し、イカたこは口を開いた。
「紀元前、ミサイル研究所、すずらん、そこにはレリーフがある筈だ。行ってくれ」
 まだイカたこはハァハァ言っていた。ミサイル研究所とすずらんは様子から質問せず、過去へと向かった。そう、じおすと名無しが命を落としたあの時の村へと――

 今、話したのは前述通り、メタルが帰ってくる前の話である。そして、次はメタルが帰って来た後。アルタの話となる。
 アルタは時間を確認した。まだ、何時間かあった。石版のところへ向かうまで。アルタは、自分が臆病者だと思う。反感があっても、それを行動にうつさない。例えば、夢であったイカたこを殺したりなどができない。だから、臆病者だと思うのだ。
 やはり、イカたこに従うしかないか…… そうアルタが思った瞬間だった。
「おいおい、このまま終わるのかよ」
 『アルタの口』から、アルタが考えた事と違う言葉がもれた。アルタは口を押さえた。そして、辺りを見回す。誰もいない。秘密道具が付いているわけでもなかった。
 辺りを見回している時、アルタはある事に気づいた。アルタがいるのは基地の部屋だ。その机の上に、鉄でできた長い爪の様なものが置いてあるのだ。丁度、手に付けれるようになっている。手首に輪になっている部分を通して固定して、鉄か何かでできている爪を使う『武器』のようであった。
 夢。肉塊。引っ掻かれたような、跡。引っ掻かれたかのような、跡。『引っ掻かれたかのような』、跡。
「うわああ!」
 アルタは叫び、座っていた椅子から飛び上がった。そうだ、この『爪』は、夢ででてきた肉塊を『作り出した』物として相応しいじゃないか。つまり、これは。これは。
「何を今さら驚いているんだよ。え? 『俺』」
 また、アルタの口から考えてもいない言葉が――


[No.302] 2008/04/13(Sun) 07:39:30

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