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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2007/12/08(Sat) 18:41:39 [No.212]
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石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/12/07(Sun) 06:27:52 [No.425]
Re: 石版 第六幕「彼は満足した... - ??? - 2008/06/03(Tue) 23:03:34 [No.318]


石版 第六幕「彼は満足したのだろうか」 其の二 (No.316 への返信) - 文矢

 どらEMONは退いていく。何故か、メタルをどかせる為である。アルタによると、『石版』への出発までは後少しだ。だからこそ、早くどかせなければならないのである。例え、完全に動けなくなる危険を犯してでも。
 メタルは焦っていたが、舞うのはやめなかった。ところどころでどらEMONの動きは止まる。今の状態でメタルをくぐり抜けてそこのドアから抜け出すのはメタルをぶっ倒す以外無理であった。だからこそ、別の方法を完成させようとどらEMONは後ろに下がっているのである。「自分は危険だぞ。ほら、一気に倒してこいよ」どらEMONは目でメタルを誘っていた。ここでメタルがムラマサを使って倒そうとすると、ドアの前が空く。目をつぶれば、カプセルの中のドラえもん達も突破できるであろう。どらEMONはそれを狙っていた。
「面白い……わね。どらEMON!」
 次の瞬間だった。メタルの手から、十本の影が放たれた。その影は、氷の様なクナイ、凍牙だった。小さいが、体を貫く程の威力をもったクナイ、それが凍牙だった。そして、その凍牙の影は『心臓を捉えている』
 一ミリメートルのズレも無い。正確に、凍牙の切っ先はそれぞれの心臓を向いていた。心臓を、突き破ったらそいつは死ぬ。漫画のブラックジャックのような名医が隣にいたとしても、間に合わない。死という現実が襲いかかってくるだけなのだ。
 少年達は、動けなかった。メタルは、魅惑の舞を続けている。凍牙が届くのはほんの一瞬、単位で例えるなら刹那。目をつぶる暇さえ、彼らには無かった。
 そして、どらEMONには四つの影が迫った。メタルの、作戦だった。どらEMONはドラえもん達を助けようとするであろう。だが、さすがに四本も迫っていると自分のだけしかさばけない。それが、作戦であった。
 ステップを踏みながらメタルは舞う。子供の頃から憧れてきて、何度も練習した魅惑の舞を。
「卑怯、だと思うかしら? それでも私は構わない。忍者というのは汚れた者。正々堂々勝負を挑まなくて暗殺をする、そんな人なのだから」
 どらEMONは水裂をすでに抜いていた。だが、彼は感じていた。何かが終わっていくのを。自分には対抗する術が無い。何も、できない。どらEMONのさっきまでの策はメタルがこのような事をするのを考えなかった作戦だった。どらEMONはメタルには一対一で戦おうとする誇りがあると思っていたからだ。だが、それは違った。メタルは、忍者だったのだ。正真正銘の、忍者だったのだ。だからこそ、どらEMONは敗北を感じた。
 世界が、閉じていく。どらEMONの頭の中が黒く染まっていく。


 永戸! 最後の命令だ! ドラえもん君達を守れ! 絶対にだ!――
 絶対にだ! 絶対にだ!


 金属音が響いた。凍牙は全て、床に落ちていた。
 部屋は、白かった。ギャーギャー騒いでいるのを黒や赤にすると、白だった。何処も灰色になっていない、白。部屋の中を色で例えるなら、そうだった。沈黙。
 白い部屋に赤い液体が一滴落ちた。もう一滴。
「EMONさぁん!」
 のび太は叫んだ。
 どらEMONは刀を構えたまま、カプセルの前で仁王立ちしていた。凍牙が体に五本、刺さっていた。その傷口からは血が滴る。真っ白なタイムパトロールの制服が赤に染まる。
「守るんだ、守らなければ、ならないんだ」
 静かに、だが強い口調でどらEMONは言った。
 何が起こったのか、理論的には誰も説明できないであろう。例え、全てにおいて天才的だったというレオナルドダヴィンチでさえ、二十世紀の大天才アインシュタインでさえ、説明なんてできない。理論には、人間の気持ちは入らない。どらEMONの使命感、守らなければならないという気持ち。それが、超人的な動きをさせたとしか説明できない。たったの一瞬でどらEMONは十の影から守るべき対象を守りぬいた。
「凄い……」
 メタルは舞うのをやめて呟いた。『あまりにも素晴らしいものの前では、人は暴力的な行動はとれない』魅惑の舞そのものは暴力的な行動ではない。だが、その目的はあくまで暴力的な行動といえるものだった。だから、メタルは動けなかった。どらEMONの一連の動きは、そう言える程、素晴らしかったのだ。
「さあ、メタル。戦おうか」
 どらEMONは静かに刺さっていた凍牙を全て引き抜いた――


 基地の外。そこには、緑の地面の上にキレイな幾何学模様がつくられていた。そう例えられる程に、軟体防衛軍の兵士達はキッチリと並んでいた。小学生の集会の何百倍も、キレイだった。それは、彼らの思想とトップの思想が同じだからであろう。それだけで、集団は驚くほど統一される。
 そして、集団の前ではトップであるイカたこ、そしてその配下のミサイル研究所とすずらんが立っていた。その他に、ナグドラはロボットに乗って彼が率いるロボット隊の戦闘にいたし、実力のあるメンバーは軒並み前に揃っていた。
「もうすぐですね〜」
 すずらんは笑いながらイカたこに話しかけた。イカたこはそれに軽く答える。
 ミサイル研究所は笑みを浮かべていた。軟体防衛軍の中で、ミサイル研究所はただ一人だけ、違う思想を持っていた。表面にはそれを見せないが、間違いなくイカたことは全く違った。その思想の夢もかなえられる。最大の力が手に入る。ミサイル研究所の笑みはそんな笑みだった。
「そろそろ、話を始めるか」
 イカたこはそう言うと秘密道具で台を作り出し、その上に乗った――


[No.317] 2008/06/03(Tue) 18:17:18

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