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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2007/12/08(Sat) 18:41:39 [No.212]
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石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/12/07(Sun) 06:27:52 [No.425]
Re: 石版 第六幕「彼は満足した... - ??? - 2008/06/03(Tue) 23:03:34 [No.318]


石版 第六幕「彼は満足したのだろうか」 其の三 (No.317 への返信) - 文矢

 二人だ。重要なのは、そこである。メタルの『魅惑の舞』の中、二人動ける者がいたのだ。一人はどらEMON。彼は、メタルと戦い、投げられた凍牙から仲間を守った。
 ここで謎かけである。もう一人は、誰であろうか?
 答えよう。そいつは、アルタだ。

 どらEMONの血が先についた凍牙が地面に落ち、音をたてる。メタルはムラマサを構えなおし、どらEMONも水裂の切っ先をメタルへと向ける。どらEMONの白いタイムパトロールの制服は、度重なる戦いの傷で、赤く染まっていた。
 その時、メタルはある事に気づいた。状況を覆す、重要なことだった。それに気づいたのだ。
 カプセルの中、空席が『3つ』あるのだ。今まで、誰かが座っていた筈のところだ。
 一つは、どらEMON。じゃあ、もう二つは誰と誰だ? メタルは、考える。だが、答えを出す方法は、誰がいないかを見るしかない。
 そして分かる。いないのは、アルタとのび太だ。
「どらEMON……のび太とアルタは、何処?」
「さあな、俺にも分からないさ!」
 どらEMONは一歩踏み込み、振りかぶった。真上からの水裂はムラマサによって止められた。
 どらEMONにとって、誰かが脱出したのならそれは好都合だ。別にそれを気にする必要は無い。一方、メタルは気にするしかない。自分の仕事は、「この部屋から一行を出さずに全員殺す」なのだ。
 誰? メタルはムラマサでどらEMONと戦いながら、必死で人を確認した。金属音と、気持ち悪い鉄の臭いの中、一人一人数えていく。静香、ジャイアン、スネ夫、ドラえもん――
 もしも、これが漫画だったら衝撃とかを表す効果音や、記号がついただろう。メタルは、誰がいないのか分かった。
 そして、次の瞬間メタルは倒れる。メタルの足元には、どらEMONの足があった。足を払われたのだ。だが、メタルはそんな事気にしていなかった。体は倒れながらどらEMONと闘っていても、頭はフル回転している。
 いないのは、アルタとのび太だ――
「凍牙ァァ!」
 声が響く中、どらEMONの腕に凍牙が刺さった。さっきからの剣での戦いに慣れていたからか、それは驚く程あっさりと決まる。
 ムラマサ。刀身に刻みつけられたその文字が、どらEMONにやけにハッキリと見えた。カランカランと、地面に刀が落ちる音がする。その刀は、水裂。そして、血。
 凍牙が腕に刺さってから、メタルがムラマサでどらEMONを斬るまで、その流れは美しかった。殺し合いの風景なのに、それは洗練された芸術作品のようだった。
「EMONさああああん!」
 あの愛らしいドラ声が部屋に響く。だが、どらEMONは答えられず、床に倒れた。
「この勝負、私の勝ちね」
 息をきらしながら、メタルはそう呟いた。どらEMONは仰向けで倒れていた。斬られた部分は、腹の部分。横一文字に斬られていた。真っ二つにはならないが、それは深かった。だが、まだどらEMONは『生きている』
 普段なら、とどめを刺す彼女もそれどころでは無かった。のび太とアルタが何処にいったのか。それを見つけなければならない――
 メタルは、カプセルの方へと歩き出した。



 少年は、光に包まれた。



 のび太とアルタは走っていた。のび太の足は普通の人に比べて遅かったが、それでも一所懸命に走っていた。手にはショックガンが握られていた。アルタが渡した改造ショックガンだった。
 アルタは、カプセルで別空間に行く前に、保険として部屋に別の出入り口をつくっていたのだ。アルタはメタルの動きから目をつぶるなどして何とか逃れ、その出入り口を空けていたのである。
「こっちだ」
 アルタはそう言うと、廊下を左へ曲がった。



 光には常にあるイメージがある。それは、『希望』だ。『希望』が語られる時は常に光と共に語られる。闇と共に語られる『希望』など、存在しない。だが、少年を包んだ光は『希望』ではなかった。もっと、どす黒い、何か。それが偶然光を発しただけだった。


 のび太は空気がピリピリするのを感じた。そして、のび太は部屋を出る時にアルタに言われたのを思い出す。アルタが向かっているのは、集会場なのだ。
 そして、ドアが見える。外へと通じるドアだ。
 アルタはドアノブを握り、すぐに空ける。漫画なら、「覚悟はいいか?」とかそういう言葉が入るであろう場面だが、アルタは何もいわずにすぐに、本当にすぐに空けた。
 そして――


[No.343] 2008/07/24(Thu) 06:59:36

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