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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all ドラえもん危機 第六話 - ミサイル研究所 - 2007/12/03(Mon) 22:41:57 [No.206]
ドラえもん危機 第七話 - ミサイル研究所 - 2007/12/15(Sat) 17:47:29 [No.217]
ドラえもん危機 第八話 - ミサイル研究所 - 2008/03/03(Mon) 23:49:56 [No.267]
ドラえもん危機 第九話 - ミサイル研究所 - 2008/09/29(Mon) 02:24:50 [No.387]
ドラえもん危機 第十話 - ミサイル研究所 - 2008/10/11(Sat) 01:50:47 [No.392]
ドラえもん危機 第十一話 - ミサイル研究所 - 2008/10/31(Fri) 01:32:47 [No.407]
ドラえもん危機 第十二話 - ミサイル研究所 - 2008/11/06(Thu) 01:12:14 [No.412]
ドラえもん危機 第十三話 - ミサイル研究所 - 2008/11/16(Sun) 01:13:19 [No.420]
ドラえもん危機 第十四話 上 - ミサイル研究所 - 2008/11/25(Tue) 16:26:27 [No.424]


ドラえもん危機 第九話 (No.267 への返信) - ミサイル研究所

力とはこの世の全てであり支配者である。

力を制するものはこの世をも制す。

幾千幾万の我々の祖先から受け継がれてきたものである。

大きな力を叩き潰すのは、正義などではないさらに大きな力である。

いつの世も世界は力に仕え、力に屈し、力に平定される。

勘違いしてはいけない、力こそが支配者なのである。

ある記念の日のA.ウェスカー氏の手記より

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

結論から言うと、先遣部隊は壊滅した。

先制攻撃を受け、混乱し統率を失ったため効果的な反撃を出来ずに結局は壊滅してしまった。

これにより、諸葛孔明は総司令部へと出向いていた。

「まさか、敵がこんな短期間で反撃の準備が万全だったとは…。

私としたことが策を見誤りました」

「いや、これは何もあなたの責任ではない。私が情報部を早期に動かさなかったのとSOPシステムの起動を渋った結果だ。

非難されるべきは、あなたではない」

出木杉と諸葛孔明は沈痛な顔で話し合っていた。

「どうも私はこの軍最高司令官という職には向いていないらしい。

やはり、あの時あなたに任せておけば良かったというのに…」

出木杉は既に自己批判を始めていた。

だが、すぐに孔明が止めた。

「おやめなさい、そんなことをしても解決にはなりません。

今は、神羅カンパニーの潜入部隊の後の本部隊を東京要塞内部に進撃させる作戦を立案すべき時です。

最高司令官であるあなたが日和っていてどうするのです」

この言葉と共に、一人の男が部屋に入ってきた。

「申し上げます、ドラえもん総裁の命により出木杉英才最高司令官を参謀総長に、

諸葛孔明第一軍司令官を新たに軍最高司令官に任命いたします」

入ってくるなり男は言い放った。

「何ッ!いきなりそんなことがあるわけがあるか!」

出木杉はすぐにかみつく様に言っていた。

「申し遅れました、私は情報部局長のどらEMONと申します。

この勅命は、一時間ほど前に決まっていたことなのですが、

そのほかの情報の処理で手間取ってしまい、今になってしまったことをお詫び申し上げます」

どらEMONはすぐにその書状を取り出した。

それには、

『総裁ドラえもんの名においてこの勅命を下す。

下記のもの二人は役職及び階級を変更する。

出木杉英才:役職は最高司令官から参謀総長へ 
      階級は中将から大将へ

諸葛亮孔明:役職は第一軍司令官から軍最高司令官へ
      階級は准将から中将へ

以上の二名には、より一層の精進を期待する』

と書かれていた。

「お二方とも、昇進おめでとうございます」

どらEMONは冷静に、しかし嬉しそうにそう言った。

「なんと、参謀総長になるなんて…。これなら、行けるぞ!

これならば、用兵をもっと専門的に出来るぞ!」

「総司令官とは…、これで有効打を撃ちやすくなりました」

二人の目には、勝利への輝きがかすかながらも宿り始めていた。

ここで、どらEMONがもう一つ報告をした。

「神羅カンパニー選抜部隊が東京要塞内部に潜入間近です。

なぜか、すんなりと行っているようですが…。

詳しい情報が入り次第また報告に来ます」

カツカツカツカツカツ

こうして、ドラEMONは持ち場へと戻っていった。

「孔明殿、SOPシステムの起動はいつでも大丈夫です。

後はよろしくお願いします」

そう言うと出木杉は、参謀本部へと足早に去っていった。

「ふふふ、これで策を最大限に活用できます。

最高司令官諸葛孔明の名において、SOPシステムの起動を許可する。

それに伴い、所定の変更を言い渡す。

大型自走砲一門を東京要塞中央ゲート砲撃用に回し、ゲート付近の敵防衛隊排除を。

また、機械化装甲軍団及び歩兵部隊五個師団を大型自動砲の五斉射後に進撃させよ。

これに伴い航空攻撃隊はその他のゲート防衛隊攻撃及び支援攻撃を」

「バルバロッサ」は真の機動を果たした。

漫画の勝利へと向かって。







三十分後−

神羅カンパニーのA級ソルジャー以外と言っても、そのほとんどは本部防衛に回され、

結局は選抜と銘打った五十名の小隊が東京要塞内部侵入部隊となった。

「こちら第1奇襲部隊、東京要塞内部への侵入に成功」

「了解、所定の作戦行動を開始せよ」

こうして、漫画連合最初の部隊が東京要塞へと降り立った。

そのいかにも隊長格らしき男が指示を出し始めた。

「(恐ろしいほどに侵入がうまくいったな…、普通は対空射撃などを遭わされるものだが…、)

総員に告ぐ、我が小隊の侵入目的はこの後に来る本部隊がよりスムーズに作戦を進行できる様に、

国会議事堂へのルートの確保及び出来る限りの敵戦力の排除である。

まずは、この小隊を五人ずつのチームに分け探索をする。」

『了解!』

その声と共に十秒とかからずに、小隊は五人ずつのチームになった。

「また、注意事項を言っておく。

SOPシステムが起動されたので、各兵員とのコンタクトが可能になった。

そのため、敵を発見した場合は速やかにコンタクトし、排除を迅速に行うこと。

また、ルートを確保したチームは他の一チームを呼び、守りを固めること。

以上だ。では、各チーム散開せよ」

『了解!』

こうして奇妙にも、何の妨害も無くこの小隊は作戦行動に移っていった。

このときから既に、ターゲットとして東京要塞管理システム『R.Queen』に監視されているのも知らずに。




同時刻−東京要塞管理センター

『各五人ずつの十の目標をマーク、距離が離れてから各個B.O.Wにより撃破いたします』

電子複合音声が程良く響く。

「総理、お客さんが何も知らずに入場しました」

オペレーターが嘲笑を隠しきれない様子で報告している。

「ククク、引っ掛かってくれたのか?こんな子供だましみたいな罠に」

「ええ、本当に馬鹿みたいに」

オペレーターの顔はかなり非情になっている。

だが、総理大臣はもっと酷かった。

人間として何か大切なものを失っている笑いを浮かべているのだ。

「さあ、どこまで耐えられるかな?

君、サービスとしてタイラントシリーズを差し向けたまえ。

きっと彼等は喜ぶぞ、苦痛の悲鳴を上げ、絶望の叫び声を上げながらね」

オペレーターは非情の笑みを崩さぬまま、その不幸なチームを決めた。

偶然にも、あの隊長がいるチームであった。





「隊長、何かおかしくありませんか?」

部下が気味の悪そうな顔であの隊長に聞いた。

「ああ、なんせどこにもこの要塞を守る兵士の姿が見あたらないからな」

(だが、もっとおかしいのはこの異様な静けさだ。

まるで何もかもが、一つの恐怖に支配されている様な…)

この隊長の悩みは刹那の後に吹き飛ぶことになった。

なぜなら、その元凶である生物が姿を現したからだ。

その名をT.A.L.O.S。アンブレラ社が作り出したタイラントシリーズの傑作とも言える生物、いや化け物である。

「た、隊長…」

さっきの隊員は顔が真っ青になっていた。

「コ、コンタクト!重火器を用意しろ!」

隊長と呼ばれている男も、ふるえていた。

なにせ、その化け物が一心不乱に突っこんでくるからだ。

そのとき、近くに備え付けられたスピーカーからあの総理大臣の声が聞こえてきた。

『反乱軍諸君、君らは本当に幸せ者だ、テイロスと戦えるなんてな。

その生物はタイラントシリーズの中でも屈指の傑作だ。

戦闘力は通常のタイラントの五倍のおすすめの商品だ。

楽しみたまえ』

だが、誰もこの声を聞いているものはいなかった。

もう、戦いは始まっていたからだ。

タタタタタタタタタタッ!

汎用機関銃からテイロスへ向けて一秒間に十発の勢いで弾が向かって行く。

だが、テイロスは止まらずそのまま突っこんでくる。

ほとんどの弾がヒットしているのにも関わらずにだ。

「こ、これでも喰らえ!化け物め!」

隊員の一人が俗に言うロケットランチャーを構えて言った。

ドシュッ シュー ズゴオオオオオオン

この間隔でテイロスへとロケットランチャーの弾は突っこんでいった。

だが、運命とはいつの世も残酷なものである。

その煙が晴れた先には、体を覆っていた装甲の一部が剥がれただけのテイロスが立っていた。

「ば、馬鹿な…。

このロケットランチャーの弾頭は、MTBを一撃で木っ端微塵にするような代物なんだぞ…。

それが、あの装甲を一部剥がすだけだなんて…」

部隊は驚愕の色を隠せないでいた。

「馬鹿者!撃てッ!とにかく撃て!奴を止めろ!」

隊長の一喝により、攻撃はまた再開された。

だが、次のロケットランチャーが発射されることはなかった。

テイロスがかなり身軽になり、その分移動速度が上がったからだ。

タタタタタタタタタタッ!!!

機関銃の弾幕は一層激しさを増したが、もはやテイロスは止められなかった。

そのまま部隊の目の前にまで来たのだ、ロケットランチャーを今まさに発射しようとしている。

テイロスは両手を大きく振り上げ、死を隊員へプレゼントしていった。

最初にロケットランチャーを撃った隊員がその第一号となってしまった。

テイロスの腕に触れるやいなや、頭が吹き飛んでしまった。

「ち、畜生!化け物め!」

ロケットランチャーを発射しようとしていた隊員二名が振り返り撃とうとしたが、

今度はこの二人が犠牲になることとなった。

ガツンッ ガツンッ

まるで、げんこつをする様な音と共にこの二人はロケットランチャーごとぐしゃぐしゃに潰れた。

「ヒ、ヒイイイイ…」

顔が青ざめていた隊員は恐れるあまりに腰をついてしまい、

そのまま薙ぎ払われるかの様にして死んでいった。

だが、隊長はすぐに死ぬことはなかった。

もちろん逃げたわけではない、彼はテイロスの背中に張り付いていた。

「ククク、貴様は道連れにしてやる。」

そう言うと、彼は自分の体についている手榴弾の一つを無造作に拳銃で撃ち抜いた。

彼は持ってきた爆薬を自分の身を捧げテイロスの背中で炸裂させた。

彼を中心に巨大な火の玉がテイロスの背中に発生した。

彼は一瞬で蒸発してしまったものの、その爆発は地面を焦がし、えぐった。

だが、テイロスは立っていた、装甲が全てはげ落ちただけの姿で。

テイロスは装甲が剥がれたのをさほど気にすることもなく、

ターゲットが消滅したために自分の定位置へと戻っていった。

自分が作り出した肉塊には一目もくれずに。





同時刻−東京要塞管理センター

「ハーッハッハッハ、傑作だなあ、こりゃ。

結局テイロスの装甲剥がすだけで終わりか。

所詮特殊部隊なんてそれしきのものかねえ」

総理大臣は爆笑していた。

先ほどの一部始終を見ていて、所々で吹き出しながら。

だが、オペレ−ターは冷静であった。

「総理、次の獲物がネメシスにかかるようです。」

総理大臣は、より嬉しそうな声になった。

「なに!ネメシスだと!」

だが、ここで少し考え、

「ネメシスに攻撃させるのを待たせろ」

オペレ−ターもさすがに驚いて、

「何故です、さっさと片づけた方が楽でしょう」

総理大臣は不機嫌そうに言った。

「君、ナンセンスだ。私はねえ、もっと面白い事を考えているんだよ。

なかなか出てこないがね」

オペレ−ターは、何か思いついたかの様な顔になり、すぐに進言した。

「総理、イワンをさらに二体向かわせるのはどうでしょう?」

総理は驚愕した顔になり、

「なるほど、いいセンスだ。君もなかなか残虐だねえ」

「では、イワンをさらに二体向かわせその間ネメシスを待機させます」


「ああ、やりたまえ。やりたまえ、彼等には新生日本の礎になってもらうのだ」

総理大臣はひたすら笑いながら言っていた。

まるで、彼の手のひらの上で何もかもが動いているかの様に。






To Be Continued


[No.387] 2008/09/29(Mon) 02:24:50

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