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ドラえもん達は、理解した。さっき響いた轟音が何だったのかを。ドラえもん達は、理解した。自分たちが生き残る確率は限りなく低いと。ドラえもんは、理解した。又命を賭けて戦わなければならないと。 「ロボット……!」 ドラえもんは舌打ちをする。ジャイアンは改造ショックガンをそいつに向けた。ドラえもん達の目の前には、ロボットが立ちふさがっていた。別空間において、ドラえもん一行を襲ったロボット。それだった。 ドラえもんは思い出す。別空間で自分が戦った相手のことを。ナグドラだ。あの時、ロボット達が退却をしたからドラえもんは生き残れた。ドラえもんは考える。退却しなかったら、あいつに自分は殺されていたと。 「オラァァ!」 ジャイアンはそうやって叫び声を上げると改造ショックガンの引き金を引いた。銃口からレーザーが出される。レーザーはロボットの足、人間でいうと太もものところへ当たる。だが、ロボットに変化は無かった。当たった部分は軽く焦げただけで、ダメージを受けた様子は無い。ドラえもん達は、理解した。ロボットは、改造ショックガン程度じゃ何もダメージを受けないと。 ロボットに乗っているのはナグドラの部下だった。ナグドラがとった作戦はこうだ。自分を含めたロボット達を別々の場所へ一斉に突入させる。さっきドラえもん達が聞いた轟音はロボット達が基地の中へ入る時の音だったのだ。 ロボットから機械音が聞こえてくる。無機質な音。そして、ロボットの両腕、両脚、腹、五つの部分からマシンガンが現れる。 「うわあ!」 ドラえもんは慌てて腕をポケットへ突っ込む。何か、何かガード用の道具を、道具を! 慌てる。慌てる。だが、秘密道具は中々出てこない。いつもと同じだ。いらないヤカンとかばっかり出てきて肝心なものが中々出てこない。 ロボットは照準を二人に合わせていた。確実に殺せるように、頭、胸の二つを狙って。粉々に、ブッ飛ばせるように。ロボットのパイロットは『どす黒く』笑っていた。 「こっちだよ!」 その時、ドラえもんの腕をジャイアンが引っ張った。そして、ジャイアンは走る。ドラえもんも同じように走った。ジャイアンは考えたのだ。ロボットの死角を。長年の喧嘩の勘で。 死角、それは足と足の間だった。そこは通り抜けられる。ジャイアンは必死に考え、その結論を導き出したのだ。ジャイアンは、走る。 マシンガンが発射される。頑丈そうに見えた床はあっという間に吹っ飛び、イタリアの大地が顔を見せる。耳が裂けるかと思うぐらいの騒音が廊下にあふれる。 だが、弾は一つもドラえもん達には命中しない。マシンガンが撃たれるその瞬間、ドラえもん達は股下をくぐり抜けたからだ。ジャイアンが改造ショックガンをロボットの背中に向ける。 「ジャイアン、無駄だよ!」 ドラえもん。 「うるせえ! このままでいてられっかよ!」 ジャイアンは構うことなく、引き金をひこうとする。その時、ロボットが動き出した。ロボットが無機質なその音を出しながら、後ろを向く。それはマシンガンもこちらを向くことを示していた。 「畜生! 撃ってやらぁ!」 ジャイアンは叫ぶと、引き金を引いた。だが、それも肩の表面を焦がしただけだった。少し煙が出ているのが見えた。ロボットはまだ完全にはドラえもん達の方を見ていない。 「ジャイアン、撃つなら良いところがある! 僕が撃ったとこを狙うんだ!」 ドラえもんの頭を、閃きが走った。ドラえもんはジャイアンに言うと、すぐに改造ショックガンを構え、引き金を引いた。その動きは速かった。 まだ向きかけのロボット。右腕のマシンガンはドラえもん達を向いている。『それだった』ドラえもんは、マシンガンを狙った。マシンガンの、銃口を。 「そういう事か!」 ジャイアンもマシンガンの銃口を狙って引き金を引く。何発か銃口の周りを焦がす。そして、銃口へレーザーが入る。奥には火薬などがある、銃口の中へ。 ――轟音。爆発。 ロボットの右腕はすぐに吹っ飛び、胴体の部分まで爆発する。操縦席にまで、それは飛び火する。 廊下が煙に包まれ、ロボットの機械音がやけに大きく聞こえる。ジャイアンの喜びなのかよくわからない雄叫びも廊下に響く。ドラえもんはガッツポーズをする。 廊下の壁を突き破ってロボットは倒れた。パイロットのうめき声が聞こえ、火薬や鉄の臭いが充満する。 「さあ、さっさと行こう!」 ドラえもんはそう言うと、廊下を走り出した。ジャイアンも一緒に走りだす。イカたこの部屋へと。早く、早く、行かなきゃ。行かなければ―― [No.421] 2008/11/22(Sat) 19:57:33 |
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