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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2007/12/08(Sat) 18:41:39 [No.212]
石版 第二幕「これがあの男に... - 文矢 - 2007/12/15(Sat) 07:12:24 [No.216]
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石版 幕間「つまらない講釈」 - 文矢 - 2008/02/09(Sat) 14:26:59 [No.256]
石版 第四幕「踊り狂うかの様... - 文矢 - 2008/02/11(Mon) 08:25:03 [No.258]
Re: 石版 第四幕「踊り狂うか... - 文矢 - 2008/02/20(Wed) 20:41:06 [No.261]
石版 第四幕「踊り狂うかの様... - 文矢 - 2008/02/24(Sun) 08:03:45 [No.263]
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石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/11/24(Mon) 07:07:31 [No.422]
石版 第六幕「彼は満足したのだ... - 文矢 - 2008/12/07(Sun) 06:27:52 [No.425]
Re: 石版 第六幕「彼は満足した... - ??? - 2008/06/03(Tue) 23:03:34 [No.318]


石版 第六幕「彼は満足したのだろうか」 其の十三 (No.422 への返信) - 文矢

 やられていく―― ナグドラは焦りを覚えていた。何にか、それは仲間たちが次々とやられていっていることだ。部隊の三分の二が既に倒されていて、そしてこうやって考えている間でも一人やられていた。
 誰だ。誰がやっているのか? ナグドラは考える。ドラえもんか? 秘密道具でやっているのか? それは無い、無い筈だ。やられた仲間のロボットを何体かナグドラは見ていた。
 そのロボットは、綺麗だった。鮮やか、と言い換えてもいい。ロボットの間接部分、カメラ、適格に急所を捉え、彼らを戦闘不能な状況にさせていた。ナグドラが前ドラえもんと戦った感触では、ドラえもんはこういう戦いはできない。ならば、誰がやったのだろうか。あなどってはいけない。ナグドラは考える。
 ナグドラが歩いているのは、イカたこの部屋へ通じる廊下の一つだった。ここに来るかもしれない、となんとなく思っていたのだ。
「その、なんとなくが当たったかな」
 ナグドラはそう呟き、操縦桿を握りしめた。そして、頭の中で侮ってはいけない、と自分自身に再確認させる。ゼクロスは侮っていたから負けたのだ。侮るな、侮るな。
 ナグドラの目の前に現れたのは、のび太だった。イカたこに、別空間へ飛ばされたのび太。彼が、帰って来ていたのだ。ナグドラは舌打ちした。こんなにも早いとは想定外だったのだ。
 一瞬だった。ナグドラが思考に使ったほんの数秒。その間に、まずナグドラのカメラが破壊された。メインカメラはもちろん、サイドカメラまでも。一瞬だった。
 目の前の画面が真っ黒に染まる。
「畜生!」
 ナグドラはそう言うと、操縦桿のスイッチを押す。マシンガンだ。マシンガンを発射し続けるが、当たった感触は無い。
 焦り。ナグドラはロボットを動かす。なるべく速く。集音装置も撃たれたらしく、外の音も聞こえない。今、ナグドラは視力と聴力を奪われたも同じ状況だった。
 暗闇から、襲ってくる。まず、左足部分に衝撃があった。ナグドラは思う。やられた。さっき見たロボット達と同じように、関節部分を狙われている。バランスを崩す。
 左足を狙われたという事は、この部分かとナグドラは勘でマシンガンを撃つ。だが、さっきと同じように当たったという感触は無い。全く。
 操縦桿を動かす。ナグドラは考えた末、壁を利用してロボットを一回転させた。右足で壁を蹴り、使えない左足をひきずるようにして一回転したのだ。もし、のび太が死角の股下にいるならこれでやれる筈、そう思ったのだ。
 
 だが、感触は無い――

 呼吸が荒くなるのをナグドラは感じる。いつの間にか、ナグドラは大量の汗をかいていた。焦り。焦り。焦り。焦り。
 どうすればいい? どうすれば、いい。ナグドラは考える。考える。
 前も後ろも何もかも見えなければ音も聞こえない。絶望的な状況だった。今、自分にあるのはロボットの感覚だけ。しかも、左足を撃たれた等のおおまかな感触しか分からない。ナグドラは考える。
 その時、ナグドラは閃く。普通ならやらない、閃き。視覚も聴力も戻る、閃き。だが、ナグドラはさらに考える。その閃きは綱渡りの様な物だった。下にはネットも何も無い、高層ビルからの綱渡り。失敗したら、死。
「それでも、やるしか無いか」
 ナグドラはそう呟く。自分の、テクニックを信じる。それがナグドラの出した結論だった。
  ボタンを押す。そのボタンは出入り用のボタンだった。機械音がし、ロボットの胸の部分が外れる。ナグドラが出した閃きは、これだった。この状態だったら外も見える。外から音も聞こえる。
 操縦桿を動かし、ロボットを動かす。のび太は、何処にいる? ナグドラはまずその問題を解決しようとする。ロボットを回転させる。
「死ね」
 その時、そんな声が聞こえた。のび太の声。サンプルとしてイカたこから聞かせてもらった声と同じだった。ナグドラはマシンガンをその声の方向へと向ける。だが、感触は無い。
 股下。のび太は、ロボットの股下をくぐっていた。そして、胸の部分が外れているロボットへと銃を向ける。もちろん、その銃口が向けられているのは……
「侮ってはいけないのにな」
 一発。ナグドラの首に、のび太の一発は当たる。ナグドラの体が揺れる。そして、ナグドラの視界が暗くなっていく。これで終わりと、ナグドラは思う。
 ナグドラは思う。最期に頭に浮かんでいるのは、何故ゼクロスだったのだろうか。ナグドラは考えた。そして、結論を出す。頭の何処かで「ゼクロスと自分は同じだな」と思っていたからだと。
 ナグドラは、声も出さず静かに、静かに死んだ――


[No.425] 2008/12/07(Sun) 06:27:52

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