あいつら。
そう、Lとメロとニア、それにマットであった。
「・・・・・・久しぶり」
と、のび太。
「ぎゃー!! のび太っち久しぶり!!」
赤毛を振り乱してマットが叫ぶ。
「な、なんだてめーら!?」
そんな4人に銃を向けるジャイアン。
そうだった、こいつ強盗だった。
「若干、書き方が違うのは気のせいでしょうか」
Lが相変わらず親指を口にくわえて言った。
「そうなのだ!! これからみんなに知らせたいことがある」
いつの間にか生き返っていたデッキーこと出木杉。
静香が「なんで生き返ってんだよ・・・」と呟いていたが、デッキーは構わず続けた。
「ライター交代のお知らせです」
『ライター!?』
全員の声が揃う。
「ライターって、たばこに火をつける・・・」
「ライターって、作家、つまりここでいうと作者・・・」
「ライターって、夜の野球観戦・・・」
「赤毛惜しい、白髪正解、キツネは論外だ」
上から順に、マット、ニア、スネ夫である。
キツネ呼ばわりされた上に「論外」とまで言われたスネ夫は落ち込んだ。
「作者が交代されただと・・・すずらんに何が起きた!?」
メロがデッキーの胸倉に掴みかかる。
「すずらんはどこへ行ったんだ!? まさか俺らを捨てたんじゃないだろうな!?」
「・・・捨てられたのさ。君たちは」
『!?』
デッキーは冷めた目でデスノの世界からはるばるやってきた4人を一瞥した。
そして・・・
「・・・フッ」
笑った。しかも鼻で。
「テメェェェェエエエェ!!!! 他人事だと思いやがってェェエェ!!!!」
メロは思いっきりデッキーを揺さぶる。
デッキーはメロの腕を掴んだ。
そして、叫んだ。
「もうデスノブームは過ぎ去ったのよ!!!!」
「!? ・・・なんで・・・」
メロの手が緩まる。
「そうよ、過ぎ去ったの。過ぎ去ってしまったモノはもう戻らない、帰らない」
「なんで・・・なんで女口調なんだよ!?」
ツッコむ所はそこだけなのか、メロよ。
「いいかいエロ・・・これからはな、銀魂とBLEACH、そしてバクマン。の時代なんだ・・・」
「エロじゃねぇよ」
「でもな、ケロ。去る者追わずで、これからの作者と仲良くやっていこうじゃないか・・・」
「ケロってなんだよ、蛙か俺は」
すると・・・
しっあわっせはぁ〜♪ あっるいってこっない♪
だぁから歩いてゆっくんっだね♪ いっちにち一歩♪ みぃっかで散歩♪
さぁんぽ進んでにっほさっがる♪
という、陽気な着うたが流れた。
「あ、電話だ」
マットであった。
「そうか・・・自分で行動しなければならないんだ・・・」
メロは呟いた。
「その歌、いい歌だな!! 元気が湧いてきたぞ!!」
「はーいもしもし? ああ、すずらんジャマイカ!! え? 今PCがある環境にいないから従姉妹のチェリーが続きを書くだって?」
どうやら電話をかけてきた人物は前の作者だったらしい。
マットは何度か相槌を打って、電話を切った。
「す、すずらんさんからなんですか?」
ニアが言う。
「ああ。なんか今PCがないらしく更新できないんだと。だから従姉妹に頼んだんだって。 ちなみにデスノは大好きらしいぜ! ・・・今でも、な」
マットはフッと笑って見せた。
L、メロ、ニアの3人はそれを聞いて、安堵の表情を見せた。
その表情は、なんとも穏やかなものであった・・・。
「ってちょっと待てぇぇぇい!!!!」
叫んだのはジャイアン。
「お前ら、何か忘れてないか」
「・・・あ!!」
ニアが唐突に叫んだ。
ジャイアンは「キタコレwww」という表情でニアを凝視した。
・・・のも、束の間。
「ガンダムOOを録画するのを忘れてました!!」
ズゴォォォッ!!!!
ニア以外のみんなは盛大にコケた。
「い、いや・・・そうじゃなくてよォ・・・」
「きゃあ!!」
今度は静香が叫んだ。
「人魚姫を録画するのを忘れてたわ。ついに母親の正体が父親にバレちゃうのよ!!」
またまた盛大にずっこける静香、ニア以外のみんな。
「そうでもねーよ!! 録画ネタはもういいんだよ!!」
ジャイアンが言うと今度は、
「・・・あ」
Lが冷静に言った。
ジャイアンは今度こそ、という目で見た。
「今日は黒執事の新刊が発売される日でした。忘れてました」
またまた盛大にコケるみんな。
「いい加減にしろ!! 俺が誰だかわかってんのか!? 強盗だぞ強盗!!」
ジャイアンは銃をぶんぶんと振って叫んだ。
そしてスネ夫が一言。
「え? 合コンだって?」
「いい加減にしろー!!!!」
ジャイアンのコンビニ奮闘記はまだまだ続く・・・と思う。
第二話へ(続くの!?
〜あとがき〜
チェリー(以下チェ)「はぁー、疲れました」
L「お疲れ様です」
チェ「やあL。これからこれを書いていかないと思うと、プレッシャーがかかるよ」
L「まあ、チェリーさん流でいいんじゃないですか。・・・思ったより文才がなかったですが」
チェ「ん? 何か言った?」
L「いえ、何も」
チェ「次回もがんばっていこう!!」
L「はいはい・・・完結できればいいですね、これ」
チェ「完結させるよう努力します・・・」
〜END〜
[No.441] 2009/01/29(Thu) 20:19:29 |