半年に一回のお楽しみ(^^)、深泥丘シリーズの最新作です。 今回、まずそのネーミングセンスに脱帽。「六山の夜」の時も名前の付け方が上手いなあと唸らされたものでしたが、今回も、米を捏ねる蟹?いや、コネを込めるの?‥などと、事前にいろいろ想像をかき立てられる、センス抜群の名前。読み終わってみれば、そうか「小 猫目 蟹」だったのかあ。
最後のオチ「***」は、またこう来たか、これってちょっとズルいよなあと感じないでもなかったんだけど、まあいっか。深泥丘シリーズならではのオチでもあるしね。 どうして甲殻類だけに怖れを感じるのか。人に残酷な殺し方をされているのは、なにもカニに限らず、魚だって動物だって植物だって、他にもいっぱいあるのになぜカニにだけ恐怖を感じるのか。もちろん一応説明されてはいるものの、自分は今いち納得がいかなかったんだよなあ。これに納得できていれば、ラストの「十三本だから大丈夫」でストンと上手く納まったんだろうけど。ちょっと残念。
本文とは関係ない話ですが、自分の通ってた小学校は海の近くにあったので、登校途中の道端や昇降口に、小さいカニがよく列をなして歩いてました。ぞろぞろぞろ。懐かしいなあ。なのでカニはとっても身近な生き物でした。 「かりかり、がじがじ」は分かるけど、「みゅ、みゅみゅみゅ」ってどんな音なんだろ。殻がふやけて中身が出てきそうな感じ?不思議ですね。
[No.146] 2008/12/22(Mon) 11:53:42 |