ネタばらしOK掲示板「こころおきなく。」

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Another (親記事) - 青猫

あれだけ分厚いんだから、サイン会前日ぐらいまでゆっくり楽しめそうだと思ってましたが。
実質二日で読了でした。あれを連載で読まれたmihoroさん、さぞかしもどかしかったのでは？
正直、途中で連載読むのやめてよかったって思いました（笑）。

綾辻さんのことだから、ミステリ的な仕掛けはあるんだろうなーと予想はしてました。
「死者」が先生かなってのはなんとなく思ってたんだけど。
まさか同一人物だっただなんてー！！！
ああそういえばなんだか引っかかったような気がしたあれもこれも伏線っ！
カタルシスがどんがらがっしゃんと来た気分です。

どんどん災厄が起こるスリルも、犯人探しのわくわくも、人形店の幻想的雰囲気も、何もかもがよかったけど。
読み終えた後で一番心に残っちゃったのは、レーちゃんでした。
妙な言葉ばっかり覚えてるなあって思ってたんだけど。
その背景にあった情景を思い浮かべると、どうにも切ないです……。

[No.178] 2009/11/04(Wed) 01:01:07

Re: Another (No.178への返信 / 1階層) - ハーブ

青猫さん、こんにちは。

> 綾辻さんのことだから、ミステリ的な仕掛けはあるんだろうなーと予想はしてました。
> 「死者」が先生かなってのはなんとなく思ってたんだけど。
> まさか同一人物だっただなんてー！！！

私もなんとなく先生かな、とは思ってましたが、まさか！って感じでした。あのどんでん返しには驚きました。

> ああそういえばなんだか引っかかったような気がしたあれもこれも伏線っ！
> カタルシスがどんがらがっしゃんと来た気分です。

確かに、足元が、ガラガラと崩れ落ちた感じでした。

> 読み終えた後で一番心に残っちゃったのは、レーちゃんでした。
> 妙な言葉ばっかり覚えてるなあって思ってたんだけど。
> その背景にあった情景を思い浮かべると、どうにも切ないです……。

私の読後感も切ない、でした。あんなに、切なくなったのは久しぶりです。綾辻さんて、本当にうまいですね。話の持って行き方が。

ところで、あとがきに書かれてた映画「アザーズ」は、ご覧になりましたか？あれも、こういうどんでん返しがありますよ。名作です。お勧めですよ。

[No.179] 2009/11/04(Wed) 13:21:49

Re: Another (No.178への返信 / 1階層) - mihoro

さっそく感想、ありがとうございます！

> あれを連載で読まれたmihoroさん、さぞかしもどかしかったのでは？

私は、連載終了時に一気読みしました。
長篇を毎月ちびちび読むのって、苦手なので（特に本格っぽいものは）。
初回だけは読みましたけどね、あとは、雑誌だけ買って、ずっととっておきました。
『最後の記憶』のときは、前半部分は連載で読んだんだったかな。
『暗黒館』のときは、最初の殺人のあたりまで。
『Another』は、連載二回目からはまったく読んでませんでした。

死者はまったく、分からなかったです。
「犯人探し」なら、犯人自身は自分が犯人であることを知っているわけだけど、
今回の場合は、死者は自分が死者だって分かっていないわけで‥。
それだと推理の仕様がないなあって、考えるのをあきらめちゃってました。

めったにキャラ読みしないたちなんですが、今回は見崎鳴がすっごく好きでした。
カッコいいよなあ、彼女。

でもって自分の感想は‥単行本を読んでから書こうかな。
鳴の容貌が一部、連載時から変わってて、びっくりだったんですよ。
この分だとけっこう加筆訂正箇所もあるのかな。

[No.181] 2009/11/04(Wed) 23:48:19

Re: Another (No.180への返信 / 3階層) - ハーブ

こんにちは、青猫さん。

> びっくりしましたよねえAnother！
> 一瞬何が何かわからなくなりました。まさかまさかですよねえ。
> 切なくて、怖くて、当然面白い。すごかったです。

ええ、作品にぐいぐいと引き込まれてました。夢中になって読みましたよ。切ない、怖い、面白いの三拍子がそろってましたね！
さすがは、名手ですよね！こんな魅力的な作品をつむぎだすなんて。

> ところで、管理人の奥さんが……なところで「もしや殺人鬼っ！？」と思ってしまった私です。

私も思いました。

> 「アザーズ」、以前テレビで一度観まして。
> めちゃ気に入ってしまったので、DVDを買いました。
> たしかに名作ですね。作品全体の雰囲気も好きです。

ご覧になりましたか。二コール･キッドマン目当てで見に行ったんですが、こう来るか！見たいな作品でしたよね。私もああいう雰囲気が好きです。
「アザーズ」が気に入らしたのなら、「永遠のこどもたち」も気に入ると思います。スペイン製の作品で、繰り返し見たくなる作品のひとつです。DVD出てますよ。

[No.183] 2009/11/05(Thu) 16:07:50

Re: Another (No.183への返信 / 4階層) - mizoro

mihoroさんこんばんは。
青猫さん、ハーブさん、はじめまして。深泥池のわりと近くに住んでいるmizoroと申します。紛らわしいHNで申し訳ありません。
深泥丘シリーズの感想以外では初めて投稿いたします。よろしくお願いします。

『Another』の感想は・・・ちょっと凄いです！凄過ぎます！

前半では「＜いないもの＞にする」という斬新な発想に、今まで読んだり観たりしたホラーにはない新たな驚きを感じるとともに、超自然的な力ではない人の集団がつくりだすあまりに異様な状況に、今まで感じたことのない「恐怖」を感じました。

後半では「who！」の謎にぐいぐい引き込まれ、あまりの緊張感に全身の筋肉が硬直してしまいました。そして衝撃の結末では通常のミステリのようなカタルシスを感じるというよりも、「死者」であることを自覚することなく甥に殺されてしまった怜子に感情移入してしまい、別の意味での「恐怖」が生じたまま読了することになりました。

いずれにしろ「新しい」ホラーと感じました。
「名手・綾辻行人、新たな代表作の誕生！」というコピーはまさしくその通りと思いました。

蛇足ですが、舞台が学校で、派手な流血シーンもあって、途中まで「これが映画化されたらヒットするだろうなあ」と思っていましたが、結末を読んだ時点で映像化不可能と解り、少し残念でした。でもそれが小説としての価値を高めているんですよね。

映画といえば皆さん『アザーズ』がお好きなようですが、私も大好きです。最後のシーンは「旨く映像化したものだなあ」と感心しました。『Another』も誰かが斬新な手法で不可能を可能にできないものでしょうか？

[No.184] 2009/11/06(Fri) 20:43:47

Re: Another (No.184への返信 / 5階層) - mihoro

mizoroさん、感想ありがとうございます！

たしかに「who?」の謎を完全に隠したままの映像化は難しいですね。
でも「死者は誰？」の謎だけだったら、できないこともないかな？
もともと綾辻さんの書かれるホラーは、とても映像を喚起させられるんですよね。たしかご本人も、主要な場面については、頭の中に「言葉」より先に「絵」があって、それを目指して書いていく、とおっしゃっていたような。

最近は小説の映像化がとても多いので、どなたか才能ある監督さんに美しい絵を撮っていただきたい‥と思う気持ちが半分、めちゃめちゃになっちゃうとイヤなので、小説のままで‥と思う気持ちも半分、かな。

[No.185] 2009/11/09(Mon) 10:42:53