ノベルズで刊行され3年。この秋には文庫化が噂される綾辻先生の「暗黒館の殺人」を先日、ようやく読了しました。
最初の感想は「疲れた〜」でした。 過去の作品におけるテンポの良さ、贅肉をそぎ落としたシンプルな構成は影を潜めた重厚長大なストーリー。久し振りに読書に没頭した私は、精も根も使い果たしました(大袈裟?)。
まあ、トリックは例によっての読者に仕掛けられた文章による罠はいつもの作品同様の痛快さ。最後の「またやられた!」は満喫しました。 最大の不満点は、動機。 確かに昨今、動機なき殺人は世間的にも増え、話題の実際に起きた事件でも、犯人の精神鑑定は重要な問題ではあります。 しかし、推理小説てきにはどうしても?をつけざるをえないのではないでしょうか?
[No.19] 2007/07/29(Sun) 14:25:49 |