初めて書き込みます。よろしくお願いします。
> 群像新人文学賞評論部門受賞した武田将明への反論となっていて面白いです。
毎日の文芸時評はまだ読んでいませんが、武田の評論は読みました。 武田は東浩紀に必ずしも全面的に依拠しているわけでなく、 また初期の東が、ソルジェニーツインやデリダについての いわゆる「作家論」に取り組んでいながら、その後状況論に 向かったことには、やや否定的なニュアンスでした。
さらに武田が皮肉交じりに「ニート系」と呼ぶ最近の小説は、 どちらかというと「セカイ」系のような自閉的な、ライトノベル に近いような作品を指しているようです。
たしかに東/桜坂の「キャラクターズ」を評価するなど、 首を捻るところもないわけではありませんが、 笙野氏の文学を評価する軸を持った批評家になるのではないか、 というのが私観です。
[No.353] 2008/05/30(Fri) 22:46:04 |