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all SS投入口 - 炊事担当 - 2007/01/22(Mon) 09:27:36 [No.293]
写真 - ふぢさき - 2007/07/10(Tue) 05:03:57 [No.925]
鍋みて2 - 鍋山雨花子 - 2007/05/22(Tue) 00:01:55 [No.813]
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鍋見てフォアシュピール(仮 - 田鍋 とよたろう - 2007/05/14(Mon) 22:10:38 [No.806]
鍋みて1 - 鍋山雨花子 - 2007/05/13(Sun) 02:02:45 [No.805]
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小笠原出撃前SS - 鍋 黒兎 - 2007/04/14(Sat) 21:48:23 [No.664]
小笠原偵察準備SS - くま - 2007/04/14(Sat) 00:12:34 [No.663]
雨花子の日記・序 - 鍋山雨花子 - 2007/04/10(Tue) 18:30:33 [No.647]
不定期連作・鍋(パン)パレード・マーチ  - 炊事担当 - 2007/03/22(Thu) 05:26:59 [No.612]
鍋の国食べ歩記9 - 悪童屋 - 2007/03/14(Wed) 16:13:11 [No.593]
鍋の国食べ歩記8 - 悪童屋 - 2007/03/12(Mon) 17:51:08 [No.590]
鍋の国食べ歩記7 - 悪童屋 - 2007/03/06(Tue) 16:15:41 [No.576]
鍋の国食べ歩記6 - 悪童屋 - 2007/03/01(Thu) 22:10:49 [No.490]
鍋の国食べ歩記5 - 悪童屋 - 2007/02/28(Wed) 23:31:45 [No.483]
鍋の国食べ歩記特別編3 - 悪童屋 - 2007/02/27(Tue) 17:36:03 [No.479]
了承済み - 悪童屋 - 2007/02/28(Wed) 23:48:40 [No.484]
了解です - ミサ - 2007/03/01(Thu) 02:51:02 [No.485]
SS(?)投下します〜 - 鍋しち幸葉 - 2007/02/26(Mon) 23:43:39 [No.476]
鍋の国食べ歩記4 - 悪童屋 - 2007/02/26(Mon) 22:37:46 [No.475]
鍋の国食べ歩記勲章授与編 - 悪童屋 - 2007/02/24(Sat) 21:08:26 [No.471]
鍋の国食べ歩記3 - 悪童屋 - 2007/02/24(Sat) 13:34:21 [No.470]
絢爛具材鍋外伝 - 炊事担当 - 2007/02/23(Fri) 04:38:50 [No.462]
鍋の国食べ歩記特別編2 - 悪童屋 - 2007/02/22(Thu) 17:57:14 [No.457]
鍋の国食べ歩記特別編2(少し差し替え) - 悪童屋 - 2007/02/23(Fri) 14:58:55 [No.464]
鍋の国食べ歩記特別編 - 悪童屋 - 2007/02/21(Wed) 20:44:37 [No.450]
鍋の国食べ歩記 - 悪童屋 - 2007/02/20(Tue) 16:15:44 [No.444]
鍋の国食べ歩記1 - 悪童屋 - 2007/02/19(Mon) 17:31:43 [No.438]
SSとも呼べない何か(笑) - 炊事担当 - 2007/02/14(Wed) 04:52:42 [No.422]
作戦名:迷子の迷子の仔猫ちゃん - 藤崎 - 2007/02/12(Mon) 04:12:13 [No.412]
[削除] - - 2007/02/01(Thu) 04:51:56 [No.371]
たけのき城ラスト - 鍋村 藤崎 - 2007/02/16(Fri) 07:46:23 [No.426]
たけきの城4? - 鍋村 藤崎 - 2007/02/06(Tue) 22:51:37 [No.392]
疾風たけきの城顛末記? - 鍋村 藤崎 - 2007/02/03(Sat) 08:32:10 [No.380]
疾風たけきの城顛末記3? - 鍋村 藤崎 - 2007/02/03(Sat) 08:28:51 [No.379]
疾風たけきの城顛末記2? - 鍋村 藤崎 - 2007/02/01(Thu) 22:01:02 [No.372]
Re: SS投入口 - ロンユウリュウ@長くなったからこっちに - 2007/01/24(Wed) 16:40:34 [No.296]
龍鍋日記 現状編 Y・A・G・A・M・I - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/04/25(Wed) 14:37:21 [No.710]
龍鍋日記? 疾風! 変装 たけきの城 - 龍……もとい鍋仮面(@ロン) - 2007/04/25(Wed) 14:15:18 [No.709]
偵察作戦どっちでも文(感覚編)(小笠原に投稿) - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/04/12(Thu) 17:42:06 [No.658]
小笠原偵察戦SS(投下しました) - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/04/12(Thu) 17:19:07 [No.656]
どうもですー。 - いわずみ@鍋谷いわずみ子 - 2007/04/12(Thu) 17:30:44 [No.657]
広島戦戦時SS(セリフチェック反映)投下しました - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/04/12(Thu) 16:49:15 [No.655]
チェックと追加 - 藤崎 - 2007/04/12(Thu) 18:17:38 [No.659]
龍鍋日記→番外編龍鍋秘密日記 - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/03/16(Fri) 16:25:29 [No.599]
龍鍋日記4+α - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/03/16(Fri) 16:23:45 [No.598]
番外編 とある日龍鍋+クイクイの一日 - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/03/16(Fri) 16:23:19 [No.597]
日記外伝 試作鍋の正体 - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/03/14(Wed) 20:34:55 [No.595]
龍鍋日記3 - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/03/13(Tue) 22:01:09 [No.592]
日記その2 - 龍鍋ユウ@ロン - 2007/02/28(Wed) 14:24:05 [No.482]
というわけで - 炊事担当 - 2007/01/22(Mon) 09:35:26 [No.294]


SS(?)投下します〜 (No.293 への返信) - 鍋しち幸葉

ちょっと今日のチャットであったので、寝る前に即席SSっぽいの投下します〜
問題があったら削除してください…

削除キー 1234





世界鍋国滞在記 〜鍋しち幸葉編〜(深い意味はない)





鍋の国。人や猫や、人みたいな猫みたいな者の他に、様々な生き物が住む国である。

世界共通語というのがある。どの場所に言ってもどの人に言っても理解される言葉が。この国の場合はそれが「眼鏡」や「鍋」や、「王猫様」であった。時々「イワッチ!」とか、「黄ジャン!」と声が上がるのが、まったく持ってこの国らしい。


「にゃー!」

と声が上がる時、大体それは声の音程で判断された。高くて興奮した声なら、王猫様を拝見した者の感嘆の声だろうし(この頃は素晴らしい体を見た時に嬉しさのあまり出すようだが)、低く意気込みのある声なら気合を入れた者たちの掛け声である。

しかし今回上がった声は、高くもなければ低くもなかった。どちらかと言うと、まだ高い方であるが、王猫様を見た時のそれよりややテンションは落ちている。
この声を聞いた鍋国住人のおっちゃんが声のした方を覗きに行くと、畑に頭が突っ込んでいる人影を見つけた。


「お、おおい、どうした、大丈夫か?」

ちょっとその様子がわんわん帝国で有名な映画のワンシーンに似ていたから、おっちゃんは一瞬ドキッとした。だが自分ちの畑なので、意を決して助けに行く。

腕を引っ張ると、土だらけの頭がブバッと出てきた。

「わ、わああぁ」

そう叫びながら、顔をぶるぶるさせて土を払う、埋もれてた人物。

「幸葉、お前何してたんだ!」

ぺっぺと口から土を吐いておっちゃんを見る鍋しち幸葉は、情けない顔をしていた。


「あっち。あれを見てたら、後ろから来た」

あれと言うのは、風景であった。遠くに見える葱島の事である。

「後ろから来たって、なにが・・・」おっちゃんが辺りを見回すも、何もない。彼女が先ほど持っていた鍬ぐらいだ。


「王猫様」

「なんだと!!」


おっちゃんは鍋しち幸葉の言葉にさらにドキドキッとして、周囲を良く見回す。機敏な反応でそのまま幸葉を置いて、畑から出て行きそうだ。

「ここなんか王猫様のお散歩コースでなかったはずなのに・・・!!」

とか何とか言って、耳を澄ませている。ぴこぴこと動くおっちゃんの猫耳は、周囲十数メートルの音を聞き分けた。


「にゃー!」


しばらくして聞こえる、高くてハイテンションな声。

これだ! おっちゃんはついに畑をほっぽり出して、そのまま声のした方に走っていく。


「おっちゃん! 今日、わたし、働いたよ!」と、にゃーにゃー叫ぶ幸葉。

「ああ、知っているとも! ネマに言ってくれ!」と、足踏みしながらおっちゃん。

そう言っておっちゃんはその場から早くも姿を消した。文字通り、猫まっしぐらである。


「・・・」

幸葉は王猫様を見ずとも声で感知できた。近くはないが、王猫様の「にゃーん」という声だけで、幸葉は恥ずかしくなって、自ら土に突っ込んだのである。猫というよりチキンな彼女はそれでも、自分を猫だと思い込んでいた。


(葱島に行こう)


次に顔を上げた時、幸葉は全然別の事を想起した。葱島が綺麗だった事を思い出したのだ。

鍬をおっちゃんの家の倉庫に戻し、そのまま葱島に向けて一直線に走り出す。
こっちもまた猫まっしぐらであった。


[No.476] 2007/02/26(Mon) 23:43:39

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