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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

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アウトウェイ滅亡録 - 癖毛爆男 - 2008/07/05(Sat) 23:05:00 [No.303]
難民SS - 癖毛爆男 - 2008/06/20(Fri) 22:34:03 [No.295]
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秘宝館 374 - 癖毛爆男@アウトウェイ - 2008/06/06(Fri) 02:40:24 [No.282]
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Re: 本文 - 和子@リワマヒ国 - 2008/06/06(Fri) 08:59:44 [No.284]
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本文 - 癖毛爆男 - 2008/05/06(Tue) 23:01:25 [No.248]
まさかこんな物を作る事になるとは・・・(汗 - 癖毛爆男 - 2008/04/19(Sat) 23:45:49 [No.226]
Wiki用の構文にしてみました。 - ちょっとおてつだい - 2008/05/03(Sat) 22:43:42 [No.244]
自分の国に関する下着のうんちく - 癖毛爆男 - 2008/04/19(Sat) 17:02:23 [No.225]
秘宝館 275 - 癖毛爆男 - 2008/03/27(Thu) 02:45:49 [No.221]
Re: 秘宝館 275 - 癖毛爆男 - 2008/03/29(Sat) 14:37:48 [No.222]
受注 No.217 - 癖毛爆男@アウトウェイ - 2008/02/16(Sat) 13:38:25 [No.210]
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今日子ちゃんの外見について - みぽりん@神聖巫連盟 - 2008/02/08(Fri) 16:00:09 [No.207]
投稿用 - アウトウェイ文族 - 2008/01/16(Wed) 21:21:28 [No.184]
闘えゼンギョマン!(文春用) - 癖毛爆男@アウトウェイ - 2008/01/31(Thu) 20:33:14 [No.202]
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納品完了 - 癖毛爆男@アウトウェイ - 2007/12/29(Sat) 21:14:20 [No.174]
完成品 - 癖毛爆男@アウトウェイ - 2007/12/29(Sat) 21:10:50 [No.173]
依頼受注・代理投下 - 癖毛爆男@アウトウェイ - 2007/11/30(Fri) 23:48:16 [No.158]
希望場所とログ場所 - 空 - 2007/11/28(Wed) 20:38:55 [No.157]
発注・依頼NO.193 納品 - 癖毛爆男@アウトウェイ - 2008/02/03(Sun) 01:16:11 [No.206]


難民SS (No.151 への返信) - 癖毛爆男

「おいっすー、頑張ってるー?」

女装した三人組として難民の人たちに微妙な印象を与えてしまったその男達はそれから数日もしない内にとてとてー、と首都最上部にある学園の体技室に来ていた。

「あ、どうもー。いやー、なんすか、アレ? 写真で大きく出てましたけどw」

中にいた数人の学生達の数人が気づき、挨拶を返してくる。

ちなみに「アレ」というのは冒頭にもあるとおりやる気MAXでやった女装についてである。どうやら写真撮影をされてたようだ。

「ほっとけw」

「あははw あ、今日も差し入れっすか? 悪いっすねー」

藩王の言葉に笑いながら男が藩王から袋に入った○○パイ(OW「味のれん」名物。中身は何だかその時次第)を受け取りながら、体技室の生徒を集めて始めた。

生徒と言っても年齢は割とバラバラだ。ここは学業を学ぶ学校とはちょっと趣旨の違う学園のためそれこそ下は十代前半から上は三十手前くらいまで居る。

その一人一人に○○パイが行き渡っていくのを藩王さちひこが見ている。

見れば隅っこの方では癖毛は手帳とペンをひたすらに動かし、何かを記録している。
またもう片隅では摂政空がある女生徒と打ち合わせをしている。

さちひこはそれを見て鷹揚に笑う。準備は万端に近い。

「さて、それじゃ早速だけど明日、第一回目の作戦を開始する。全員スケジュール通りに行動をしてくれよ」

『うぃーっす』

何ともだらけた様な、ふざけた返事だがさちひこはこれに対して不敵に笑うだけだった。

見回してみるとこの場にいる全員の共通点がある。

それはまるで「悪戯をする直前のような子供の笑顔」であった。

*******開始三時間前

『第一回 アウトウェイ雑伎団開催!』

未だ行き先の決まり切らない難民の人達の所にそのチラシが撒かれたのは朝だった。

早朝という程でもないが、昼という遅くもない時間帯に突如きぐるみを着た人物がチラシを配り始めたのだ。

「さーさー、皆さん。暗い顔になるのはごもっとも。しかして人生楽しまなければ損でございます! さてさて、本日はアウトウェイの学生達による催し物がございます。お暇な方は是非ともご覧ください。当然お代は結構です、アウトウェイはバカ騒ぎが大好きですので、はい」

チラシを配りながら軽快に喋り続けるその着ぐるみは難民キャンプの人達へ宣伝を行いながらキャンプの中を練り歩く。

最初はそんな状況じゃないと難民の人達も思っていただろうが、最初に爆発したのは子供だった。

子供達は既に限界に近かった。ただでさえ生まれ故郷から離れ、大人でも厳しいストレスの元どうにかこうにか来ても生活・風土の違いなどからストレスが溜まっていた。

子供は正直である。着ぐるみにまとわりつき、ケリを入れ「わわ、ちょ、ちょっとーーー!?」と着ぐるみが逃げ惑うと今度は鬼ごっこだー、とはしゃぎ回る。

色物担当も嫌いじゃないし、子供の相手も嫌いじゃないがこの人数相手は辛いなぁ、と着ぐるみを着たその人物が逃げ回り続けることになった。

*******開始二時間前

「別にそんなに豪勢じゃなくて良いんだよ。ほら、ふかし芋とかそういう手軽なおやつ感覚で大丈夫だから」

摂政空はその頃、会場になる予定の場所近くで炊き出しを行っていた。これに関しては本格的な料理ではなく、あくまでも映画におけるポップコーンのような、そういう物を作ろうとしているに過ぎない。

「ん、足りない? むー、参ったな……そうだ、えぶえぶ茸料理も混ぜよう」

えぶえぶ茸とはOW特産の茸であり、様々な用途にも使用されている。
(ttp://outway.at.webry.info/200706/article_3.html

これらはお菓子としても流通しているため、子供にはこの不可思議なお菓子を振る舞おうというわけだ。

「とりあえず、なんとしても数は用意して。いろんな所に頭下げてもらえると嬉しい。後からウチも行くから」

その独特の一人称で連絡を取りながら、空の戦いは続いていく。

*******開始一時間前

「えーと、それそっちじゃないんだ。こっちね」

日曜大工から始まり技術士を目指す丞清率いる部隊が会場を一気に設営し始めた。

とはいえ、それは本当に簡単な準備な為建設というよりは設営というのがやはり正しい表現だ。

周囲に演目を明示するための垂れ幕、座っても平気なように大きなレジャーシートを何枚も広げ、安全のために舞台と観客席の距離を調整していく。

「んー、しかし最近俺のこと、忘れられてるよなぁ」

丞清、働くときは働くが働かないときは働かないから忘れられるのである。

「良し! ここで俺の存在をアピールするか!!」

丞清はぐ、と気合いを入れるとちょっと重めの資材を持とうとして、倒れた。

丞清、実は貧弱なのである。合掌。

*******開始二十分前

「良し、野郎共! 盛大に魔術の無駄遣いをしてくれ!」

「うぁー、藩王めちゃくちゃだぁ……」
「まぁ、いつもの事だし。今更だよねー」
「うーん、取り仕切るのが藩王じゃなければねぇ」

「お前ら、泣くぞ……」

さちひこの言葉に学生達が不満を言った瞬間、さちひこがちょっと恨みがましい眼で見る。

ここ数日の間に扱いに慣れたのか、学生達は「冗談ですよぉ、もう、機嫌直してください、ね?」と女学生達によってちやほやする。

「うはwww みなぎってきたwwww」

ある意味単純というか、学生にまでギャグキャラ扱いをされている藩王。それでも女学生達に囲まれて満更でもないご様子。

「それじゃ、いっきまーす。宣伝舞台第一陣、魔力充填開始」

第一陣班長のその女学生が声をかけると後ろに控える理力使い達が魔力を溜め始めた。
ゆっくり、丁寧に。場に力が満ちていくのをさちひこは見ながら笑う。

「それじゃ、上空に向かって、発射ー」

理力が、解き放たれた。

その瞬間、難民キャンプの上空が色とりどりの理力によって埋められていく。

それは開始の合図。サーカスの開始の合図。

「さぁ、パーティーの始まりだ。みんな気合いを入れろよっ!」

『はいっ!』

さちひこの後ろに控える学生達が元気よく返事した。
人が集まるのを見ながら、さちひこは成功を確信した。

*********「アウトウェイレポート」

先日難民キャンプで行われた「アウトウェイ雑伎団」の開催はそれなりの好評を得たようだ。

アウトウェイにある学園は職業軍人訓練校であり、その中には理力使いを始め剣士、拳士、パイロットなどが大勢いる。
彼らは自身達の能力を戦いではなく、娯楽として提供することに最初渋りを見せていたが藩王さちひこによる「娯楽の提供はストレスの低下に繋がる。ひいては生活環境の改善に繋がる」という割とまともな意見と今までとは違い、楽しく純粋に実力を見せつける機会だという提案によって受け入れられた。

ハッキリ言って内容は普通の雑伎団などに比べれば幼稚で稚拙ではあったが、理力による演出、鍛え抜かれた肉体と感覚を駆使した曲芸などは極限状況にあった難民の人達におけるストレス解消に多少なりとも繋がったらしい。

藩王さちひこは状況が落ち着くまではこの様な形で今後も娯楽を提供していくという腹つもりらしいが、それについては詳細な日時や内容が判り次第伝えて行こうと思う。

それにしても子供は容赦がない。無邪気な小悪魔であることを痛感した。

(癖毛爆男の手記と癖毛爆男のレポートより抜粋


[No.295] 2008/06/20(Fri) 22:34:03

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