産業育成作業ツリー - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/02(Thu) 20:52:14 [No.7577] |
└ 提出完了しました - 竜宮・司 - 2010/09/23(Thu) 00:26:13 [No.7606] |
└ SS 芸術祭前夜 - 士具馬 鶏鶴 - 2010/09/20(Mon) 15:17:41 [No.7605] |
└ 文化関係の税制措置について 音楽祭改め、芸術祭開催... - 竜宮・司 - 2010/09/20(Mon) 07:14:27 [No.7604] |
└ SS的なもの。 - 花陵ふみ - 2010/09/19(Sun) 14:05:17 [No.7601] |
└ 最後のところだけ、ちょっと変えました。 - 花陵ふみ - 2010/09/19(Sun) 14:59:43 [No.7603] |
└ 絵画コンクールについて 画家以外の道について - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/19(Sun) 00:21:18 [No.7600] |
└ 星鋼京との連携 - 竜宮・司 - 2010/09/15(Wed) 00:21:29 [No.7593] |
└ SS - 士具馬 鶏鶴 - 2010/09/14(Tue) 23:40:25 [No.7590] |
└ 美術品国家補償制度、文化財保護法 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2010/09/14(Tue) 06:20:19 [No.7589] |
└ 美術館の紹介、理念、責務(修正1 - 竜宮・司 - 2010/09/13(Mon) 04:20:21 [No.7587] |
└ 美術院 - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/12(Sun) 21:04:33 [No.7586] |
└ よんた藩国製の文房具輸入について - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/12(Sun) 20:06:07 [No.7585] |
└ 予定:ページタイトル用。 - 花陵ふみ - 2010/09/11(Sat) 19:02:12 [No.7582] |
└ 完成。 - 花陵ふみ - 2010/09/12(Sun) 00:17:25 [No.7583] |
└ 作業物でないけど、ひとつアイデア。 - 花陵ふみ - 2010/09/08(Wed) 10:35:18 [No.7580] |
└ 「デザイン」でくくると、よいかも。 - 花陵ふみ - 2010/09/18(Sat) 19:00:52 [No.7599] |
└ シャッターアート - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/07(Tue) 22:11:38 [No.7579] |
└ SS的なもの - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/02(Thu) 20:54:25 [No.7578] |
詩歌藩国 王都イリューシア 薄暗い一室 様々な絵を書いた。 何度も何度も眺めて、捨てた。 そして、決まった。 この絵こそが、相応しい。 これこそ、詩歌の絵画。 私にかける最高の一枚。 これ以上の名作が、あるというなら見せてみろ。 詩歌藩国 王都イリューシア 政庁 絵画コンクール受賞作品選定会議室 兼 藩王執務室 背の窓から入る月光が、力強い。 かかる群雲もない満月が煌々としている。 星一つなく晴れ渡る夜空は、空漠とすらしていた。 九音・詩歌は一人、椅子に腰掛け絵を眺めていた。 額縁にすら入っていない絵である。 一枚だけではない。 机上には丁寧に並べられた絵が6枚。 延々終わらぬ仕事に区切りをつけ、絵を眺める。 ここ一週間続けたが、不思議と苦にはならなかった。 当初は、数の膨大さに軽い眩暈がした。 けれど、今となっては惜しいとも思う。 NW全土を覆う恐怖の夜を一時でも心安らかであれたのは、この時間があったからだと思う。 何度も選び、替えた。 この6枚に絞るまで。 だから、決まった。 この中でたった一枚、この絵だけは机上から消えなかった。 その絵には、闌干たる星斗はない。 吸い込まれそうな夜闇である。 けれど、慄然たる民もない。 それは里謡を歌う子であった。 歌は聞こえてこないだろう。 けれど、詩歌の民なら思い出す。 玲瓏たる星々が、姿を消したあの夜を。 流言紛糾は底知れず、牽強付会が錯綜するあの夜を。 その夜を照らす歌声を。 凛々と響く斉唱を。 それは古い古い詩歌だった。 そして、ずっと歌い継がれた詩歌であった。 国内の混乱を鎮める為に出動した部隊が、銃でなく歌を以て是を収めた。 この一事を見事に描いた一枚だと言ってよい。 月光に浮かび上がる子の顔は、凛々しい。 その目には旭光が確かに見えた。 [No.7590] 2010/09/14(Tue) 23:40:25 |
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