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No.7719へ返信

all 連絡事項スレッド16 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/04/19(Tue) 10:34:24 [No.7668]
アイドレス3枠取得 残り2枠は保留 - 竜宮・司 - 2011/10/08(Sat) 00:56:26 [No.7750]
絨毯職人取得,ドラゴンシンパシーにAD使用しますー - 竜宮・司 - 2011/09/30(Fri) 22:56:42 [No.7741]
ありがとうございますー - すずふじ@携帯 - 2011/09/07(Wed) 00:45:24 [No.7735]
連絡願い - すずふじ@携帯 - 2011/09/03(Sat) 14:50:25 [No.7733]
連絡した&伝達事項 - 竜宮・司 - 2011/09/06(Tue) 20:07:22 [No.7734]
リンク切れのご報告。 - 花陵ふみ - 2011/08/28(Sun) 15:44:44 [No.7731]
対応しましたー - 竜宮・司 - 2011/08/30(Tue) 10:48:47 [No.7732]
芸術の民描きましたー - 岩崎経 - 2011/06/25(Sat) 22:13:04 [No.7720]
芸術の民 文 - 士具馬 鶏鶴 - 2011/05/27(Fri) 23:35:41 [No.7687]
Re: 芸術の民 文 - 士具馬 鶏鶴 - 2011/06/04(Sat) 00:04:06 [No.7694]
Re: 芸術の民 文 - 士具馬 鶏鶴 - 2011/06/06(Mon) 22:42:00 [No.7695]
Re: 芸術の民 文 - 士具馬 鶏鶴 - 2011/06/25(Sat) 01:24:02 [No.7719]
EV178参加部隊アンケートへ参加で出しましたー - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/05/25(Wed) 12:01:14 [No.7686]
帝國地上戦力把握アンケートだしましたー - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/05/21(Sat) 07:29:59 [No.7685]
保有アイドレスのページ変更について。 - 花陵ふみ - 2011/05/15(Sun) 09:16:38 [No.7679]
やっておきましたー。 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/05/15(Sun) 14:16:12 [No.7680]
確認しました、ありがとうございます。 - 花陵ふみ - 2011/05/16(Mon) 19:17:33 [No.7684]
T17編成を音楽家なしバージョンにしました - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/05/13(Fri) 03:35:27 [No.7677]
T17編成提出しましたー - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/05/15(Sun) 21:48:47 [No.7681]
5/12 生ログ - 星月典子 - 2011/05/13(Fri) 01:05:46 [No.7675]
5/12 生ログ+ - 星月典子 - 2011/05/13(Fri) 01:14:36 [No.7676]
[削除] - - 2011/05/14(Sat) 00:37:49 [No.7678]
4/26 生ログ - 鈴藤 瑞樹@詩歌藩国 - 2011/04/26(Tue) 18:04:19 [No.7673]
マイル配布 - 星月典子 - 2011/04/21(Thu) 23:54:33 [No.7671]
T16作業マイル配布 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/05/06(Fri) 22:59:12 [No.7674]
T16作業者リスト仮作成 - 星月典子 - 2011/04/24(Sun) 00:28:43 [No.7672]
ISSへの寄贈申請を出しました - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2011/04/19(Tue) 10:35:21 [No.7669]


Re: 芸術の民 文 (No.7695 への返信) - 士具馬 鶏鶴

「畜生、なんで見つからんのだ」
調香師ソフィア・フォルシウスはぼやいた。
美術館の蔵に潜り始めて30回になる。
あの無限と思える数の扉はしばらく見たくない。
グスタフさんの引きつった笑顔も見るに忍びない。

蔵から出て、通った回数30回目の喫茶店に入ったのは30分前。
2杯目のアイスレモンティーは中程まで減っている。
天井を眺める目は遠い。
ソファは相変わらず硬い。
華奢な手足が重く感じる。
長い銀髪を纏めた香匙を抜いた。
バサバサと派手な音を立てて髪が散らばる。
完全なスイッチオフ、今日の探索終了。

店を出ると、青かった空がすっかり赤い。
丸い雲に夕日が射して、熟れたトマトのようだった。

調香師ソフィア・フォルシウスのお目当ては太古の香を記したレシピである。
詩歌という国は薬草に恵まれた。
厚い雪が草花の香を強めている。
彼女の実家は香料を扱う大家。
幼少より慣れ親しんだ無数の香。
実家には秘伝の調香書が伝わっており、それら全てを自らの物としたのは18の春。
だが、彼女は出会ってしまう。
未知の香に。
わずか3ヶ月後のことだった。


歩き続けて海岸に出た。
森から海に香の光景が変わる。
近くのパン屋から漏れる芳ばしさ。
嗅ぎ続けて30回になる匂いだと思った。
(明日で31回目になるのかなぁ)
そんなことを考えていると、ふと嗅ぎなれない香が鼻をかすめた。
形の良い眉が歪む。

なんだこれ。
胡乱が一瞬で吹き飛ぶ。
目つきが鷹のように鋭くなった。
犬妖精にも劣らない嗅覚が研ぎ澄まされる。
そして、見つけたのは一匹の犬。
赤いマフラーに黒い毛並。

王犬シィ?あんな香り、いったいどこで?


かくして、彼女の日課に王犬追跡が加わった。
この後、調香師ソフィア・フォルシウスは新たな香を生み出した。
類する物はNWのどこにもなく、その材料・配合すら誰にも分かっていない。

名を月光の雫といった。


[No.7719] 2011/06/25(Sat) 01:24:02

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