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一瞬の淡い血管のように 広がる思考を片手で弄び 時間が弾けるたびに 僕は今を忘れ続けるのだろう 小さな火花が飛び散り ダリアの花に火が点る 赤い花びらは益々赤く燃え 一瞬の美をさらに凝縮したそれは 不安定な無意識とともに解けてゆく 燃え尽きたダリアに威厳はなく 美しかったその輪郭は醜い灰となる 音もなくダリアの横に落ちた赤い玉は 囚われていた思考を意識から開放し 抜き取られた空白を満たそうとするのだろう [No.106] 2008/08/25(Mon) 21:04:46 |
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